一番 リザさん百合夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
'
「あ、いたいた。リザー」
「!カタリナ少尉、仕事中は階級で呼んでちょうだい」
「わかりました。で、リザあのね」
「…わかってないわね」
ある日。
射撃訓練場にて、射撃訓練をしていたら。
レベッカがやってきた。
「何か用事?」
ガチャン、とコッキングをして視線だけをレベッカに向ける。
「この広告見た?」
「広告?」
レベッカが私に見せてきたのは。
来月、セントラルシティで開催される花火大会の広告だった。
「見たわよ。でも花火大会には興味ないわね」
「ちゃんと見てないでしょ?ここ見て!!」
「?」
レベッカが指している箇所を見つめれば。
「“東洋の国をモチーフにした東洋の花火大会”」
と、記載されていて。
「そう!つまり!東洋の国の人が作った“浴衣”の貸し出しをしているの!」
「……へぇ」
なぜレベッカは興奮しているのかしら…。
もしかして、花火大会に誘われてる?
「…あんた、冷めてるわよね」
「いえ、あなたが興奮しすぎなのよ」
私はライフル銃の安全装置をかけ、肩に掛けて。
「一緒に行こうと言っているの?」
そう問いかけると。
「ちーがーう!」
レベッカは私の顔の前に広告を差し出して。
「セイフォード少将誘ってみたら?」
あろうことか、セイフォード少将の名前を口にした。
「え?」
「見て」
さらに、レベッカが指したのは。
「………」
“大輪花火の下で告白をしたら、100%成就する!”
と書かれている箇所。
「……こんな迷信。それに、セイフォード少将は忙しい方なんだから」
それに…きっとたくさんの人に誘われてるに違いない。
「誘ってみないとわからないでしょ?」
「わかるわよ。あなただってあの方の忙しさを知らないわけないでしょう」
「あんたね。そんな消極的でどうするの。積極的に頑張りなさいよ」
積極的にって…。
尉官が、将官を誘うの…?
誘われるのならまだしも…。
「好きなんでしょ?」
「それは…」
レベッカは私の肩に人差し指を当てて。
「どこぞの馬の骨に先越される前に、あんたが誰よりも早く一歩前に出なさい」
いいわね?と言い残し、レベッカは去って行った。
「……簡単に言ってくれるわね…まったく…」
渡された広告を見る。
「…花火大会…か…」
セイフォード少将と一緒に見れれば幸せだけど。
きっと仕事だろうし。
きっとたくさんの人に誘われてるだろうし。
あの人の視界の中に、私なんて居ないだろう。
“誰よりも先に、一歩前に”
レベッカの言葉が頭の中を支配して。
「…一応、声かけて…みようかしら…」
セイフォード少将に好意を寄せる人はたくさん居て、私もその中の一人だけど。
少しでも近づきたいから。
ちょっとだけ勇気を出して。
「…緊張するわね」
…今から緊張してどうするのよ…もう…。
.
「あ、いたいた。リザー」
「!カタリナ少尉、仕事中は階級で呼んでちょうだい」
「わかりました。で、リザあのね」
「…わかってないわね」
ある日。
射撃訓練場にて、射撃訓練をしていたら。
レベッカがやってきた。
「何か用事?」
ガチャン、とコッキングをして視線だけをレベッカに向ける。
「この広告見た?」
「広告?」
レベッカが私に見せてきたのは。
来月、セントラルシティで開催される花火大会の広告だった。
「見たわよ。でも花火大会には興味ないわね」
「ちゃんと見てないでしょ?ここ見て!!」
「?」
レベッカが指している箇所を見つめれば。
「“東洋の国をモチーフにした東洋の花火大会”」
と、記載されていて。
「そう!つまり!東洋の国の人が作った“浴衣”の貸し出しをしているの!」
「……へぇ」
なぜレベッカは興奮しているのかしら…。
もしかして、花火大会に誘われてる?
「…あんた、冷めてるわよね」
「いえ、あなたが興奮しすぎなのよ」
私はライフル銃の安全装置をかけ、肩に掛けて。
「一緒に行こうと言っているの?」
そう問いかけると。
「ちーがーう!」
レベッカは私の顔の前に広告を差し出して。
「セイフォード少将誘ってみたら?」
あろうことか、セイフォード少将の名前を口にした。
「え?」
「見て」
さらに、レベッカが指したのは。
「………」
“大輪花火の下で告白をしたら、100%成就する!”
と書かれている箇所。
「……こんな迷信。それに、セイフォード少将は忙しい方なんだから」
それに…きっとたくさんの人に誘われてるに違いない。
「誘ってみないとわからないでしょ?」
「わかるわよ。あなただってあの方の忙しさを知らないわけないでしょう」
「あんたね。そんな消極的でどうするの。積極的に頑張りなさいよ」
積極的にって…。
尉官が、将官を誘うの…?
誘われるのならまだしも…。
「好きなんでしょ?」
「それは…」
レベッカは私の肩に人差し指を当てて。
「どこぞの馬の骨に先越される前に、あんたが誰よりも早く一歩前に出なさい」
いいわね?と言い残し、レベッカは去って行った。
「……簡単に言ってくれるわね…まったく…」
渡された広告を見る。
「…花火大会…か…」
セイフォード少将と一緒に見れれば幸せだけど。
きっと仕事だろうし。
きっとたくさんの人に誘われてるだろうし。
あの人の視界の中に、私なんて居ないだろう。
“誰よりも先に、一歩前に”
レベッカの言葉が頭の中を支配して。
「…一応、声かけて…みようかしら…」
セイフォード少将に好意を寄せる人はたくさん居て、私もその中の一人だけど。
少しでも近づきたいから。
ちょっとだけ勇気を出して。
「…緊張するわね」
…今から緊張してどうするのよ…もう…。
.
1/10ページ