嫉妬 リザさん百合夢
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「居るわよ。入って」
入室の許可を出すと、静かに扉が開いて。
「ふん、マスタングの青二才か」
「!アームストロング少将もいらっしゃったんですね」
ロイが入って来て、オリヴィエに気付き敬礼をする。
ロイの後ろにはリザも居て。
アイリとオリヴィエを交互に見つめて。
『…アームストロング少将と…二人っきりだったの…かしら…』
二人きりで執務室に居たことにモヤモヤしながら敬礼をした。
「お久しぶりですね、アームストロング少将」
「私としては見たくない面だがな」
「はは、相変わらず手厳しい」
「あー、オリヴィエは北からほぼ出て来ない引きこもりだから会うことあまりないものね」
「誰が引きこもりだ阿呆。国境を守る者になんてことを言う」
オリヴィエはキッとアイリを睨んだが。
ふとリザを見つめて。
「まぁいい」
アイリの肩に手を置き顔を近づけて。
「では、私はもう行くとしよう」
「?え、えぇ。そんな顔を近づけて言うこと?」
リザを見つめながら、ニヤリと笑ってやれば。
「…………ッ」
リザは僅かに下唇を噛み、視線を下げた。
「(…あからさまだな)」
オリヴィエもまた、レベッカと同様にリザの嫉妬心を煽って。
「おい、マスタング。少し面を貸せ」
トン、とロイの胸をノックするように叩き執務室を出て行った。
「!わかりました、ホークアイ中尉は待っていてくれ」
「あ…はい…」
ロイも察したようで、ニコリと笑いオリヴィエに付いて行ってしまった。
「「………」」
残されたアイリとリザ。
「「…っ」」
アイリもリザも、お互いをチラッと見て視線を逸らす。
アイリはデスクに戻り、書類へと視線を落としながら。
「…昨日のデートは楽しかったー?」
問いかけると。
「…デートではありません。レベッカは友人で、ただ買い物をしていただけです」
デートを否定した。
またチラッとリザを見て。
「本当にデートじゃないの?まさか交際してることを隠してるとか?だったら誰にも言わないから安心してね」
すでにオリヴィエには話してしまっているが…。
「違います。デートでもないですし、交際もしてません」
リザがきっぱりと否定したことで。
「…そう」
アイリはニコリと笑った。
内心は。
『よかったぁ…交際してなくて…。レベッカ相手なら勝てる気がしないから本当よかった…』
と、ひどく安心していた。
対するリザは。
「あ、あの…セイフォード少将も…その…」
「なぁに?」
視線を逸らしながら。
「…先程の…アームストロング少将は…その…」
尉官である自分が聞いてもいいことかはわからないが。
気になるものは気になるから。
「さっきの?………ああ、あれ。“もう行く”って言ってただけよ。なんであんな顔を近づけて来るのか謎よね」
しかしアイリも、オリヴィエの行動を不思議に思っていたことに、リザはオリヴィエに気があるわけじゃないことを知ってホッとした。
「…そう、なんですね」
そしてホッとしたような笑みを浮かべるリザを見て。
「……そう、よ」
アイリはさり気なく書類で顔を隠す。
「…(ああどうしよう、可愛い。可愛すぎてどうしよう助けてオリヴィエ)」
「…(好き…本当に好き…どうしよう…好きすぎて…こんなに近くに…っどうしよう…早く来てください大佐…)」
二人はドキドキドキドキしながら、オリヴィエとロイに早く戻って来て欲しいと願って。
「……あんなあからさまなのに、気付かないんですね…」
「あいつがあそこまで奥手だったとはな…」
そんな二人を、少しだけ開いている扉の隙間からこっそり見ていたロイとオリヴィエだった。
アイリとリザがくっ付くのは…いつになるのやら…。
END
「居るわよ。入って」
入室の許可を出すと、静かに扉が開いて。
「ふん、マスタングの青二才か」
「!アームストロング少将もいらっしゃったんですね」
ロイが入って来て、オリヴィエに気付き敬礼をする。
ロイの後ろにはリザも居て。
アイリとオリヴィエを交互に見つめて。
『…アームストロング少将と…二人っきりだったの…かしら…』
二人きりで執務室に居たことにモヤモヤしながら敬礼をした。
「お久しぶりですね、アームストロング少将」
「私としては見たくない面だがな」
「はは、相変わらず手厳しい」
「あー、オリヴィエは北からほぼ出て来ない引きこもりだから会うことあまりないものね」
「誰が引きこもりだ阿呆。国境を守る者になんてことを言う」
オリヴィエはキッとアイリを睨んだが。
ふとリザを見つめて。
「まぁいい」
アイリの肩に手を置き顔を近づけて。
「では、私はもう行くとしよう」
「?え、えぇ。そんな顔を近づけて言うこと?」
リザを見つめながら、ニヤリと笑ってやれば。
「…………ッ」
リザは僅かに下唇を噛み、視線を下げた。
「(…あからさまだな)」
オリヴィエもまた、レベッカと同様にリザの嫉妬心を煽って。
「おい、マスタング。少し面を貸せ」
トン、とロイの胸をノックするように叩き執務室を出て行った。
「!わかりました、ホークアイ中尉は待っていてくれ」
「あ…はい…」
ロイも察したようで、ニコリと笑いオリヴィエに付いて行ってしまった。
「「………」」
残されたアイリとリザ。
「「…っ」」
アイリもリザも、お互いをチラッと見て視線を逸らす。
アイリはデスクに戻り、書類へと視線を落としながら。
「…昨日のデートは楽しかったー?」
問いかけると。
「…デートではありません。レベッカは友人で、ただ買い物をしていただけです」
デートを否定した。
またチラッとリザを見て。
「本当にデートじゃないの?まさか交際してることを隠してるとか?だったら誰にも言わないから安心してね」
すでにオリヴィエには話してしまっているが…。
「違います。デートでもないですし、交際もしてません」
リザがきっぱりと否定したことで。
「…そう」
アイリはニコリと笑った。
内心は。
『よかったぁ…交際してなくて…。レベッカ相手なら勝てる気がしないから本当よかった…』
と、ひどく安心していた。
対するリザは。
「あ、あの…セイフォード少将も…その…」
「なぁに?」
視線を逸らしながら。
「…先程の…アームストロング少将は…その…」
尉官である自分が聞いてもいいことかはわからないが。
気になるものは気になるから。
「さっきの?………ああ、あれ。“もう行く”って言ってただけよ。なんであんな顔を近づけて来るのか謎よね」
しかしアイリも、オリヴィエの行動を不思議に思っていたことに、リザはオリヴィエに気があるわけじゃないことを知ってホッとした。
「…そう、なんですね」
そしてホッとしたような笑みを浮かべるリザを見て。
「……そう、よ」
アイリはさり気なく書類で顔を隠す。
「…(ああどうしよう、可愛い。可愛すぎてどうしよう助けてオリヴィエ)」
「…(好き…本当に好き…どうしよう…好きすぎて…こんなに近くに…っどうしよう…早く来てください大佐…)」
二人はドキドキドキドキしながら、オリヴィエとロイに早く戻って来て欲しいと願って。
「……あんなあからさまなのに、気付かないんですね…」
「あいつがあそこまで奥手だったとはな…」
そんな二人を、少しだけ開いている扉の隙間からこっそり見ていたロイとオリヴィエだった。
アイリとリザがくっ付くのは…いつになるのやら…。
END
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