好き リザさん百合夢
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「セイフォード少将!」
「あ、ロイ君、リザ」
グラマンのところから戻って来たアイリがオフィスへ行くと。
オフィスにはロイとリザがアイリが来るのを待っていた。
「仕事中にごめんね」
「とんでもないです。今日はまたどうされました?」
アイリが来る予定ではなかったため、突然の訪問について問いかける。
「あ、うん。大した用事でもないんだけど」
アイリはリザへと向き直って。
「今日ホワイトデーだから。はいこれ」
「え?」
リザに、小さな紙袋を手渡した。
「…わざわざ来てくださったんですか…?」
「…ま、まぁほら、バレンタインの時に“今日渡さないと意味がない”と言ってたじゃない?」
一同、リザとアイリを交互に見つめて。
「「「(え…まさか中尉にお返しを渡すためだけに?)」」」
「(これはまた…面白くなりそうだ…)」
リザの反応をワクワクしながら見守った。
アイリもアイリで、普通を装っているが内心ではドキドキして。
「…あの…ありがとうございます…。開けてもよろしいですか?」
「もちろんよ」
リザは震える手で包み紙を開けると。
「……これ…ハヤテ号…ですか…?」
リザが飼っている犬、ブラック・ハヤテ号の顔の形を象った小さなクッキーがたくさん入っていて。
ハヤテ号のマスコットキーホルダーまで入っていた。
「あ、ほら、あれよ。リザのチョコレート美味しかったから、その…」
リザはマスコットキーホルダーを手に取って。
「…手作り…ですか…?」
問いかけると。
「…ん、頑張ったわ」
錬金術ではなく、ちゃんと自分で手をかけて作り上げたもの。
クッキーも、型は錬金術で作ったがちゃんと自分で焼いたもの。
リザはマスコットキーホルダーを抱き締めて。
「…嬉しいです、少将…。ありがとうございます…」
嬉しそうに、可愛らしく綺麗に微笑んだ瞬間。
「…っ」
アイリは目を見開いて。
“ああ、好き”
自分の中の、リザへの感情を理解した。
「…(惚れたな、少将)」
「…(ホークアイ中尉にやられましたな、少将)」
「…(あからさまに動揺してるな、少将)」
オフィスにいる連中は、ニマニマしながら二人を見守る。
「じゃ、じゃあ私、もう中央へ戻るわね」
「あ、はい…」
アイリはリザに背中を向けて、歩き出す。
オフィスを出て、自分の口を片手で押さえて。
「…なぁにあれ…もう…可愛過ぎじゃない…?」
普段はキリッとしているリザと、今の可愛らしい笑みを浮かべたリザのギャップに、見事にどハマりしてしまっていた。
「あ、セイフォード少将」
「ッ!リ、リザ、どうしたの?」
突然名を呼ばれ、ビクッと肩を震わせるアイリ
。
「マスタング大佐に、お送りして差し上げて欲しいと言われて…」
「…そ、そう。ありがとね(あんにゃろ…気付いてるわね…)」
ドキドキしながらリザと出口へ向かったアイリだった。
「…食べるのが勿体ないわね…これ…」
自宅で、リザはアイリからもらったクッキーを見つめる。
オフィスでハボックたちに食べられそうになったのを銃で脅して阻止しながら。
早く食べたい気持ちと勿体無くて食べられない気持ちがあって。
なかなか食べられないでいた。
「マスコットキーホルダーまで縫ってくれて…」
こんな手の込んだことをみんなにしてるなら、休む暇もなかっただろうに。と。
「…可愛い…」
まさか自分だけ特別扱いされたこととは夢にも思わず。
また一つ、アイリへの好きが膨らんだのだった。
「…ね、オリヴィエ…」
『なんだこんな夜中に』
「私、リザが好きみたいなんだけど…」
『ほう。で?』
「どうしよ…」
『知るか阿呆』
END
「セイフォード少将!」
「あ、ロイ君、リザ」
グラマンのところから戻って来たアイリがオフィスへ行くと。
オフィスにはロイとリザがアイリが来るのを待っていた。
「仕事中にごめんね」
「とんでもないです。今日はまたどうされました?」
アイリが来る予定ではなかったため、突然の訪問について問いかける。
「あ、うん。大した用事でもないんだけど」
アイリはリザへと向き直って。
「今日ホワイトデーだから。はいこれ」
「え?」
リザに、小さな紙袋を手渡した。
「…わざわざ来てくださったんですか…?」
「…ま、まぁほら、バレンタインの時に“今日渡さないと意味がない”と言ってたじゃない?」
一同、リザとアイリを交互に見つめて。
「「「(え…まさか中尉にお返しを渡すためだけに?)」」」
「(これはまた…面白くなりそうだ…)」
リザの反応をワクワクしながら見守った。
アイリもアイリで、普通を装っているが内心ではドキドキして。
「…あの…ありがとうございます…。開けてもよろしいですか?」
「もちろんよ」
リザは震える手で包み紙を開けると。
「……これ…ハヤテ号…ですか…?」
リザが飼っている犬、ブラック・ハヤテ号の顔の形を象った小さなクッキーがたくさん入っていて。
ハヤテ号のマスコットキーホルダーまで入っていた。
「あ、ほら、あれよ。リザのチョコレート美味しかったから、その…」
リザはマスコットキーホルダーを手に取って。
「…手作り…ですか…?」
問いかけると。
「…ん、頑張ったわ」
錬金術ではなく、ちゃんと自分で手をかけて作り上げたもの。
クッキーも、型は錬金術で作ったがちゃんと自分で焼いたもの。
リザはマスコットキーホルダーを抱き締めて。
「…嬉しいです、少将…。ありがとうございます…」
嬉しそうに、可愛らしく綺麗に微笑んだ瞬間。
「…っ」
アイリは目を見開いて。
“ああ、好き”
自分の中の、リザへの感情を理解した。
「…(惚れたな、少将)」
「…(ホークアイ中尉にやられましたな、少将)」
「…(あからさまに動揺してるな、少将)」
オフィスにいる連中は、ニマニマしながら二人を見守る。
「じゃ、じゃあ私、もう中央へ戻るわね」
「あ、はい…」
アイリはリザに背中を向けて、歩き出す。
オフィスを出て、自分の口を片手で押さえて。
「…なぁにあれ…もう…可愛過ぎじゃない…?」
普段はキリッとしているリザと、今の可愛らしい笑みを浮かべたリザのギャップに、見事にどハマりしてしまっていた。
「あ、セイフォード少将」
「ッ!リ、リザ、どうしたの?」
突然名を呼ばれ、ビクッと肩を震わせるアイリ
。
「マスタング大佐に、お送りして差し上げて欲しいと言われて…」
「…そ、そう。ありがとね(あんにゃろ…気付いてるわね…)」
ドキドキしながらリザと出口へ向かったアイリだった。
「…食べるのが勿体ないわね…これ…」
自宅で、リザはアイリからもらったクッキーを見つめる。
オフィスでハボックたちに食べられそうになったのを銃で脅して阻止しながら。
早く食べたい気持ちと勿体無くて食べられない気持ちがあって。
なかなか食べられないでいた。
「マスコットキーホルダーまで縫ってくれて…」
こんな手の込んだことをみんなにしてるなら、休む暇もなかっただろうに。と。
「…可愛い…」
まさか自分だけ特別扱いされたこととは夢にも思わず。
また一つ、アイリへの好きが膨らんだのだった。
「…ね、オリヴィエ…」
『なんだこんな夜中に』
「私、リザが好きみたいなんだけど…」
『ほう。で?』
「どうしよ…」
『知るか阿呆』
END
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