恋 リザさん百合夢
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「マスタング大佐、セイフォード少将がいらっしゃったみたいです」
「わかった。中尉、行くぞ」
「はい」
セイフォード少将がいらしたということで、入り口までお出迎えをする私たち。
お会いするのは、イシュヴァールの内乱の時以来。
あれから五年以上も経っているし、私のことはきっと覚えていないと思う。
でもセイフォード少将のおかげで今があることについてのお礼がしたい。
あとは祖父の無理な呼び出しについての謝罪も出来るタイミングがあればいいのだけれど。
軍用車が止まり、私たちは敬礼をしてお出迎えをする。
「!あら、わざわざ出迎えてくれたのね。ありがとう」
後部座席から黒いコートを纏うセイフォード少将が降りて来た。
セイフォード少将が片手を上げれば敬礼を止め、後ろに組む。
ああ、セイフォード大佐だ。
士官候補生の時から猛烈に憧れたあの頃と同じ。
強くて優しい眼差しのまま。
変わらずに居てくれた。
「お久しぶりです、セイフォード少将」
マスタング大佐が挨拶をした。
「久しぶりねー。ロイ君の噂は中央の私の耳にも届いているわよ?」
セイフォード少将はマスタング大佐の前に立つ。
「はは、“焔の錬「“サボリすぎている”という噂についてなんだけど、心当たりある?」
マスタング大佐の言葉を遮りそう言うと、マスタング大佐は冷や汗を流し始めて。
セイフォード少将がマスタング大佐の肩に人差し指を当てて。
「もしも噂が本当なら調査を始めるけど。どう?」
首を傾げると。
「…事実無根であります」
マスタング大佐は敬礼をした…。
「そう。ならいいわ」
セイフォード少将はクスリと笑み、私へと視線を向けて。
「あなたも久しぶりじゃない」
そう言った。
「え?」
嘘。
まさか覚えて?
「あの頃は下を向いてばかりいたけど。」
セイフォード少将は私の肩に手を置いて。
「うん、良い目になったわね」
私に笑いかけてくれた。
まさか覚えていてくれるなんて思いもしなかったから。
「あ…の…」
「ん?」
言葉が上手く出てこなくて。
あなたのおかげだと伝えたいのに。
言葉が出て来なくて。
「やー!セイフォード君!待ってたよー!」
言葉に詰まっていると、グラマン中将がやって来て。
「グラマン中将、私は忙しいとあと何回言えばいいですか?」
「そうじゃのう。その都度言ってくれればいいかなぁ」
「…その都度言っても諦めてくれないじゃないですか」
グラマン中将と一緒に行ってしまわれた…。
その背中を見つめ、小さくため息を零して。
「君、随分と緊張してたようだな」
「…まさか覚えてくれていたなんて思いませんでしたので…」
マスタング大佐にそう言うと。
「あの方は一度覚えた名前と顔は絶対に忘れない方だからね」
マスタング大佐もセイフォード少将の背中を見つめて。
「部下の名前と顔を全員把握しているという…恐ろしい記憶力の持ち主だよ…」
顔を真っ青にさせた。
部下の名前と顔を…全員?
中央や東部に限らず、本当に全員の名前と顔を?
……とんでもない人ね。
.
「マスタング大佐、セイフォード少将がいらっしゃったみたいです」
「わかった。中尉、行くぞ」
「はい」
セイフォード少将がいらしたということで、入り口までお出迎えをする私たち。
お会いするのは、イシュヴァールの内乱の時以来。
あれから五年以上も経っているし、私のことはきっと覚えていないと思う。
でもセイフォード少将のおかげで今があることについてのお礼がしたい。
あとは祖父の無理な呼び出しについての謝罪も出来るタイミングがあればいいのだけれど。
軍用車が止まり、私たちは敬礼をしてお出迎えをする。
「!あら、わざわざ出迎えてくれたのね。ありがとう」
後部座席から黒いコートを纏うセイフォード少将が降りて来た。
セイフォード少将が片手を上げれば敬礼を止め、後ろに組む。
ああ、セイフォード大佐だ。
士官候補生の時から猛烈に憧れたあの頃と同じ。
強くて優しい眼差しのまま。
変わらずに居てくれた。
「お久しぶりです、セイフォード少将」
マスタング大佐が挨拶をした。
「久しぶりねー。ロイ君の噂は中央の私の耳にも届いているわよ?」
セイフォード少将はマスタング大佐の前に立つ。
「はは、“焔の錬「“サボリすぎている”という噂についてなんだけど、心当たりある?」
マスタング大佐の言葉を遮りそう言うと、マスタング大佐は冷や汗を流し始めて。
セイフォード少将がマスタング大佐の肩に人差し指を当てて。
「もしも噂が本当なら調査を始めるけど。どう?」
首を傾げると。
「…事実無根であります」
マスタング大佐は敬礼をした…。
「そう。ならいいわ」
セイフォード少将はクスリと笑み、私へと視線を向けて。
「あなたも久しぶりじゃない」
そう言った。
「え?」
嘘。
まさか覚えて?
「あの頃は下を向いてばかりいたけど。」
セイフォード少将は私の肩に手を置いて。
「うん、良い目になったわね」
私に笑いかけてくれた。
まさか覚えていてくれるなんて思いもしなかったから。
「あ…の…」
「ん?」
言葉が上手く出てこなくて。
あなたのおかげだと伝えたいのに。
言葉が出て来なくて。
「やー!セイフォード君!待ってたよー!」
言葉に詰まっていると、グラマン中将がやって来て。
「グラマン中将、私は忙しいとあと何回言えばいいですか?」
「そうじゃのう。その都度言ってくれればいいかなぁ」
「…その都度言っても諦めてくれないじゃないですか」
グラマン中将と一緒に行ってしまわれた…。
その背中を見つめ、小さくため息を零して。
「君、随分と緊張してたようだな」
「…まさか覚えてくれていたなんて思いませんでしたので…」
マスタング大佐にそう言うと。
「あの方は一度覚えた名前と顔は絶対に忘れない方だからね」
マスタング大佐もセイフォード少将の背中を見つめて。
「部下の名前と顔を全員把握しているという…恐ろしい記憶力の持ち主だよ…」
顔を真っ青にさせた。
部下の名前と顔を…全員?
中央や東部に限らず、本当に全員の名前と顔を?
……とんでもない人ね。
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