恋 リザさん百合夢
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「セイフォード少将が?」
「うむ。何でもグラマン中将に呼ばれたらしく、今日の昼頃にお越しになるそうだ」
「急な呼び出しにもお応えするんですね…」
「まぁあの二人はお互い信頼し合っているからね」
これは。
私がまだ中尉になったばかりの頃の話。
東方司令部に、セイフォード少将がいらっしゃるとマスタング大佐が言った。
出会った頃はまだ大佐だったセイフォード大佐も、今は少将にまで上がっている。
軍内部で毎月発行されている“アメ軍通信”で、軍人の中で最も忙しい人ランキングNo.1に十年連続で選ばれているくらい忙しい方を。
一体どんな理由で呼び出したかと思えば。
「チェスの相手、ですか?」
「そうだよ。」
「え?他には何か…」
「多少くらい話はあるだろうけど、ほとんどチェスの相手だけらしいよ」
チェスの相手をするだけだった。
「……それなのに文句も言わずに来てくださるんですね」
「いや、ぶつくさ文句は言って何回かは断るらしい」
でも誘い続ければ来てくれることを知っているから…。
「…祖父が申し訳ないですね」
「断り切らないセイフォード少将もセイフォード少将だから仕方ないさ」
グラマン中将は“命令”しているわけではなく、“頼んでいる”だけだから。
と、マスタング大佐は笑った。
それにしたって十年連続で最も忙しい人No.1に輝く方を、遊び相手のためだけに呼ぶなんて…。
「そう気にしなくていいと思うがね」
「気にしますよ…」
憧れであるセイフォード少将がいらっしゃるのは嬉しいけれど、やはりご迷惑をおかけしてしまっているのだし。
いらっしゃった時に謝らないと…。
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「セイフォード少将が?」
「うむ。何でもグラマン中将に呼ばれたらしく、今日の昼頃にお越しになるそうだ」
「急な呼び出しにもお応えするんですね…」
「まぁあの二人はお互い信頼し合っているからね」
これは。
私がまだ中尉になったばかりの頃の話。
東方司令部に、セイフォード少将がいらっしゃるとマスタング大佐が言った。
出会った頃はまだ大佐だったセイフォード大佐も、今は少将にまで上がっている。
軍内部で毎月発行されている“アメ軍通信”で、軍人の中で最も忙しい人ランキングNo.1に十年連続で選ばれているくらい忙しい方を。
一体どんな理由で呼び出したかと思えば。
「チェスの相手、ですか?」
「そうだよ。」
「え?他には何か…」
「多少くらい話はあるだろうけど、ほとんどチェスの相手だけらしいよ」
チェスの相手をするだけだった。
「……それなのに文句も言わずに来てくださるんですね」
「いや、ぶつくさ文句は言って何回かは断るらしい」
でも誘い続ければ来てくれることを知っているから…。
「…祖父が申し訳ないですね」
「断り切らないセイフォード少将もセイフォード少将だから仕方ないさ」
グラマン中将は“命令”しているわけではなく、“頼んでいる”だけだから。
と、マスタング大佐は笑った。
それにしたって十年連続で最も忙しい人No.1に輝く方を、遊び相手のためだけに呼ぶなんて…。
「そう気にしなくていいと思うがね」
「気にしますよ…」
憧れであるセイフォード少将がいらっしゃるのは嬉しいけれど、やはりご迷惑をおかけしてしまっているのだし。
いらっしゃった時に謝らないと…。
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