1章

「ここだな。マジカルロードの入口。」
 マジカルタウンへとつながる小道。道中には小さな林、池があり住民も散策しに来る馴染み深いエリアだ。
「マジカルタウンへ行くにはこの道を通っていけばたどり着くはずだ。ここを通るのはひっさびさだな…」
「ダルク、お前って普段はここ飛び越えてるのか?」
「そうだぜ。だから正直なとここの道がどうなってるかは覚えてない。」
 最後にここ通ったのは空を飛べるようなった頃。使いこなせるようになったのは15の時だから3年は軽く経ってる。
「おー?」
「どしたスタラ?」
「だれかくるよ!」
 スタラが指示した場所から誰かが近づいてくる。黄緑色の髪の海賊姿…こいつはあいつだ。
「お?」
「あれ?ラルド?」
「あーお前らか。もしかしてだけど、ここ通るつもりか?」
「そうだよ!」
「今はやめといたほうがいいぞ。」
「え?なんでだよ?」
「なんかな…ここから先のエリアは入るたびに地形が変わってしまうんだ。」
なんだそれ?そんなこと初めて聞いたんだが…
「今町の連中が総出で調査してるらしいが、原因はわかってないそうだ。皆この現象を不思議迷宮入りと呼んでるぜ。」
「あれ?俺が通った時は何ともなかったんだが…」
咄嗟にダンが反論した。もしダンが通り抜けた時に不思議迷宮とやらになっていたら確かにたどり着けてなかっただろう。
「そうなんか?突然不思議迷宮に変わることがあるかもしれんから運が良かったな」
「俺達マジカルタウンに行きたいんだけど…」
「出られるとは思う。通り抜けたくば階段らしいものを探せ。そうすれば先に進めるはずだ。」
「そうか…階段だな。とりあえず気をつけてみるわ。」
「お前ら、道具は大丈夫なのか?」
 ラルドが呼び止める。
「ん-…家からある程度は持ってきたが…」
「この先何起こるかわからんぜ?俺ある程度は道具を持ってきたから譲るぞ。」
「え、いいのか?」
「お代はいただくけどな。」
「やっぱそうなんのかよ!」
「俺だって商売だし、タダは流石になーと思うんだよ。」
金に目がねえなホント。
「わかったわかった。じゃあ払うものは払うから。」
「お前らがマジカルタウンに着くまではここにいるからよ。道具に困ったら話しかけてくれよ。」
ラルドからある程度道具を買ったら先に進んでみようか。
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