2章
スペイドさんは、白衣のポケットから細長い板みたいなものを取り出した。
カード…いや、これが噂の“カードキー”ってやつか?
「その板みたいなのが鍵なんすか?」
「ああ。この扉を開ける方法は、このカードキーなんだ」
スペイドさんが笑って、そのカードを扉の横にある黒い箱にすっと通す。
ピッ、と小さな音がして、重そうなロックが解除される音が続けて鳴った。
(鍵ってカードなのか。紙じゃねえのに“カード”なんだな…よくわからんが、まあいい防犯対策…だよな?科学って、ちょっと面白いかもしれない)
扉がゆっくりと左右に開く。
中には、よくわからない機械や装置が並んでいた。
金属の箱、管だらけの装置、光る水晶と、見たこともない計器。
壁際には本棚があり、難しいタイトルの本や、ホコリをかぶった古文書がぎっしり詰まっている。
「ここ、めったに入ってなさそうだな。見ろよ、ここホコリだらけだ」
ラルドがぷかっと浮かび上がり、いたずらっぽい顔をして風魔法を使って軽く息を吹く。
ぶわっ、とホコリが一気に舞い上がった。
「うわっ!? やめろって!!」
「けほっ、ごほっ…もう、ラルド!そういうのは掃除のときにやってよ…!」
「ここ数年、掃除などしてなかったからな…後ほどやるとしよう」
スペイドさんは咳き込みながらも、奥に進むと一番大きな装置の前に立った。
「とりあえず、弄られた装置の復旧のためにも再起動をかける」
壁際にある赤い“非常ボタン”のカバーを開けて、スイッチを押す。
それから、すぐそばのキーボードになにやら手慣れた様子で入力していく。
しばらくすると…装置が、低い唸り声のような音を立てて動き出した。
天井のライトが一度ふっと暗くなり、すぐに明るさを取り戻す。
床の下を何かが流れていくような、ゴウンという振動も伝わってきた。
「あ!みて!あっちのへや、へんなのきえてる!」
スタラが指さす方向を見る。
さっきまで、不思議迷宮特有のユラユラしたゆがみに飲み込まれていた通路が、
まるで水面が静まるみたいにすうっと消えて、元の大部屋研究所の風景が戻っていた。
「たぶんだけど、ジャロが歪ませていたのね」
「いなくなったから、この辺りが元に戻ったってことか」
「その通り。工場となっていた部分を、緊急停止させた。これでもう大丈夫だ」
スペイドさんはモニターに映る何かを確認してから、満足げに頷いた。
「ただ、あいつが作ったものは、そのままじゃねえか」
ラルドが、外のフロアを見て肩を竦める。
あちこちに、タンクや巨大な容器が並んでいた。
どれもこれも、中身は…どろりとしたセブンフルーツジュース。
「本当に…この大量のジュースで、何するつもりだったのでしょうか?」
ノオが引きつった笑顔で、タンクを見上げる。
「こんだけあれば、ジュースでプールできそうだね!」
「おー!フルーツジュースプール!きっとジャロもやりたがってた!」
ローザとスタラの目が、同時にきらきらし始めた。
「お前ら、何度もいうがそのジュースは絶対飲んだり触れんじゃねえぞ!!!」
慌てて俺が叫ぶ。
こいつら放っといたら、本当にバシャーンって飛び込むから怖い。
「捨てる…といっても、こんなに量が多いと周辺の自然を壊してしまいそうですね…」
ノオが心配そうにタンクを見つめる。
「材料のフルーツには…ほんとに何からフルーツにしたのかもわからないし…」
「絶対、罰当たりそうじゃねえか…」
マジカルも俺も同意見だ。
“もとは何だったか分からないセブンフルーツ”なんて、どこにも流したくない。
悩んでいるとスペイドさんが、ぽんっと手を打った。
「ならば、このジュースを“精霊を石から元に戻すエネルギー”にしてみようか」
「そんなことできるのか?」
「元々、腐ったり不要な食べ物を燃料にする“バイオエネルギー”の研究をしていてね。それを応用すれば、できるかもしれない。それに…」
スペイドさんは、ジュースのタンクをじっと見つめる。
「精霊に還元されるなら、犠牲になったフルーツ達も本望だろう」
「よくわからないけど…すげえ…」
言ってることは難しいが、“無駄にしない”って意味だけはよくわかる。
「いま、ジュースと装置を繋ぐ回路を作るから、少し待ちたまえ」
スペイドさんがテキパキと装置を操作しはじめる。
ジュースタンクから金属の管を引き、魔力変換装置と呼ばれた機械に接続していく。
魔力用の水晶と、エネルギーを送るための魔法陣も新たに起動させた。
俺たちはただ、その作業を黙って見守るしかなかった。
あの気味の悪いセブンフルーツジュースが、本当に“誰かを救う力”になるのその瞬間を。
スペイドさんが、机の上に三つの精霊石を並べた。
ひとつは、うっすら霜のついたような青白い石。
ひとつは、内側で稲妻が走っているみたいな黄色い石。
もうひとつは、淡い光を内に閉じ込めたような、乳白色の石。
「さて、この氷、雷、光の精霊石を元に戻してみるか」
スペイドさんはそれらを両手で慎重に持ち上げ、装置の中央にある円形の台座に一つずつはめ込んでいく。
台座の周りには、さっき繋いだセブンフルーツジュース用の管が、いくつも走っている。
(まさか、あの気味悪いジュースが、精霊を戻す燃料になるなんてな……)
「装置、起動するよ」
スペイドさんがレバーを引く。
ごぼごぼ、ごとごと…
さっきまで静かだったタンクが、また音を立て始める。
セブンフルーツジュースが管を通り、装置の心臓部へと吸い込まれていくのが見えた。
タンク一杯分の“バナナジュース”が、あっという間に空になった。
「わあ…タンク、からっぽ…」
「これ一本で、精霊三人ぶんか。なかなか燃費いいじゃねーか」
スタラがタンクを眺めていてラルドが肩をすくめる。
装置はしばらくの間、ごとごと音を立てていたが、
やがてプシューッ! という音とともに、蒸気を吐き出して静かになった。
「止まった?」
「…成功しているといいが」
スペイドさんが装置の蓋のロックを外す。
金属の蓋が、ゆっくりと持ち上がった。
中には、うっすらと光の煙が漂っていて、その向こうに3つの人影が見えた。
「ふっかーつ!」
ぴょん、と一人目が飛び出してくる。
水色の髪に、うさぎみたいな長い耳。ふわふわの尻尾。
兎の妖怪みたいな少女だ。
「ふうー、動けなくて困ってたよ!」
二人目は、てんとう虫みたいな柄のシャツを羽織った、スタラによく似た虫の妖怪少年。
背中の羽がぱたぱた震えていて、落ち着きがなさそうだ。
そして三人目。
「あれ?あの人見たことある…」
装置からふわりと降りてきた女性を見て、思わず声が漏れた。
思い出した。光の神殿のシスターだ。
修道女のような服を着ていて、相変わらず優しそうな糸目で微笑んでいる。
「シスターフランが何でここにいるんだ…?まさか…正体は精霊だったってことか?」
俺が呆然と呟くと、彼女は首を傾げて、にこりと笑った。
「あらあら、バレちゃったかしら」
光の精霊フラン…いや、シスターフラン。
町のシスターで、光の神殿の管理人。
人柄もよく、いつもニコニコしていて、みんなのお母さんみたいな存在だ。
たまに学校に来て、道徳の授業をしてくれたりもする。
「まあ事情はなんであれ…無事でなによりだ」
俺が言うと、フランさんは小さく頷いた。
「詳しいことは後で話すわ。だから…」
意味ありげにこちらを見る。
「うん、ここでのことは話さないでおくよ」
俺も察した気がする。
光の神殿の“シスター”と“光の精霊フラン”は、きっと別々でいたいんだろう。
「ああ、フロリル、サンダー、フラン! 皆よかったわ!」
マジカルが三人に駆け寄る。
フロリルが、少し照れたように笑った。
「マジカル! 僕もさみしかったよ!」
サンダーが、勢いよく抱きつく。
「オイラ達がいない間、一人で頑張ったんだよな!」
サンダーはマジカルの頭をぐりぐり撫でた。
「よくここまで頑張ったわね。こうなれば私たちも自由に行動できる。協力するわよ」
フランが、マジカルの肩に手を置いて優しく微笑む。
マジカルは、ついに堪えきれなくなったのか、ぽろぽろと涙をこぼした。
「う、うええ…!みんな、ほんとに…ほんとに、よかったぁ…!」
氷の森でひとり残されても、マジカルはずっと頑張ってたんだ。
こうしてみると、精霊たちも、家族みたいなんだなって思う。
「これが家族かあ…」
ローザが、その光景を羨ましそうに眺めていた。
「もし悪いことしなかったら…ローザ達も家族になれたのかな」
ぽつりとこぼした声は、小さくて、どこか不安そうだった。
「きっとやり直せると思うよ」
俺は、そう答えるしかなかった。
かける言葉が、なんだか複雑な重さを持って胸に残る。
「これで一件落着ってか? ジャロも倒せたってことは、クロノスも元に戻ってるかもしれない」
ラルドが、少しだけ明るい声を出した。
「フォレストタウン向かってみましょう」
ノオが頷く。
「この研究所と雪うさぎの森は、オイラ達にまかせて!」
サンダーが胸を叩く。
「フランは一緒に行くっていうから、研究所はサンダー、雪うさぎの森は僕の方で元に戻す!」
フロリルも頼もしげに微笑んだ。
こうしてジャロ討伐と精霊復活という、大仕事を終えた俺達は、
親父と、フォレストタウンのみんなの待つ場所へと戻ることにした。
カード…いや、これが噂の“カードキー”ってやつか?
「その板みたいなのが鍵なんすか?」
「ああ。この扉を開ける方法は、このカードキーなんだ」
スペイドさんが笑って、そのカードを扉の横にある黒い箱にすっと通す。
ピッ、と小さな音がして、重そうなロックが解除される音が続けて鳴った。
(鍵ってカードなのか。紙じゃねえのに“カード”なんだな…よくわからんが、まあいい防犯対策…だよな?科学って、ちょっと面白いかもしれない)
扉がゆっくりと左右に開く。
中には、よくわからない機械や装置が並んでいた。
金属の箱、管だらけの装置、光る水晶と、見たこともない計器。
壁際には本棚があり、難しいタイトルの本や、ホコリをかぶった古文書がぎっしり詰まっている。
「ここ、めったに入ってなさそうだな。見ろよ、ここホコリだらけだ」
ラルドがぷかっと浮かび上がり、いたずらっぽい顔をして風魔法を使って軽く息を吹く。
ぶわっ、とホコリが一気に舞い上がった。
「うわっ!? やめろって!!」
「けほっ、ごほっ…もう、ラルド!そういうのは掃除のときにやってよ…!」
「ここ数年、掃除などしてなかったからな…後ほどやるとしよう」
スペイドさんは咳き込みながらも、奥に進むと一番大きな装置の前に立った。
「とりあえず、弄られた装置の復旧のためにも再起動をかける」
壁際にある赤い“非常ボタン”のカバーを開けて、スイッチを押す。
それから、すぐそばのキーボードになにやら手慣れた様子で入力していく。
しばらくすると…装置が、低い唸り声のような音を立てて動き出した。
天井のライトが一度ふっと暗くなり、すぐに明るさを取り戻す。
床の下を何かが流れていくような、ゴウンという振動も伝わってきた。
「あ!みて!あっちのへや、へんなのきえてる!」
スタラが指さす方向を見る。
さっきまで、不思議迷宮特有のユラユラしたゆがみに飲み込まれていた通路が、
まるで水面が静まるみたいにすうっと消えて、元の大部屋研究所の風景が戻っていた。
「たぶんだけど、ジャロが歪ませていたのね」
「いなくなったから、この辺りが元に戻ったってことか」
「その通り。工場となっていた部分を、緊急停止させた。これでもう大丈夫だ」
スペイドさんはモニターに映る何かを確認してから、満足げに頷いた。
「ただ、あいつが作ったものは、そのままじゃねえか」
ラルドが、外のフロアを見て肩を竦める。
あちこちに、タンクや巨大な容器が並んでいた。
どれもこれも、中身は…どろりとしたセブンフルーツジュース。
「本当に…この大量のジュースで、何するつもりだったのでしょうか?」
ノオが引きつった笑顔で、タンクを見上げる。
「こんだけあれば、ジュースでプールできそうだね!」
「おー!フルーツジュースプール!きっとジャロもやりたがってた!」
ローザとスタラの目が、同時にきらきらし始めた。
「お前ら、何度もいうがそのジュースは絶対飲んだり触れんじゃねえぞ!!!」
慌てて俺が叫ぶ。
こいつら放っといたら、本当にバシャーンって飛び込むから怖い。
「捨てる…といっても、こんなに量が多いと周辺の自然を壊してしまいそうですね…」
ノオが心配そうにタンクを見つめる。
「材料のフルーツには…ほんとに何からフルーツにしたのかもわからないし…」
「絶対、罰当たりそうじゃねえか…」
マジカルも俺も同意見だ。
“もとは何だったか分からないセブンフルーツ”なんて、どこにも流したくない。
悩んでいるとスペイドさんが、ぽんっと手を打った。
「ならば、このジュースを“精霊を石から元に戻すエネルギー”にしてみようか」
「そんなことできるのか?」
「元々、腐ったり不要な食べ物を燃料にする“バイオエネルギー”の研究をしていてね。それを応用すれば、できるかもしれない。それに…」
スペイドさんは、ジュースのタンクをじっと見つめる。
「精霊に還元されるなら、犠牲になったフルーツ達も本望だろう」
「よくわからないけど…すげえ…」
言ってることは難しいが、“無駄にしない”って意味だけはよくわかる。
「いま、ジュースと装置を繋ぐ回路を作るから、少し待ちたまえ」
スペイドさんがテキパキと装置を操作しはじめる。
ジュースタンクから金属の管を引き、魔力変換装置と呼ばれた機械に接続していく。
魔力用の水晶と、エネルギーを送るための魔法陣も新たに起動させた。
俺たちはただ、その作業を黙って見守るしかなかった。
あの気味の悪いセブンフルーツジュースが、本当に“誰かを救う力”になるのその瞬間を。
スペイドさんが、机の上に三つの精霊石を並べた。
ひとつは、うっすら霜のついたような青白い石。
ひとつは、内側で稲妻が走っているみたいな黄色い石。
もうひとつは、淡い光を内に閉じ込めたような、乳白色の石。
「さて、この氷、雷、光の精霊石を元に戻してみるか」
スペイドさんはそれらを両手で慎重に持ち上げ、装置の中央にある円形の台座に一つずつはめ込んでいく。
台座の周りには、さっき繋いだセブンフルーツジュース用の管が、いくつも走っている。
(まさか、あの気味悪いジュースが、精霊を戻す燃料になるなんてな……)
「装置、起動するよ」
スペイドさんがレバーを引く。
ごぼごぼ、ごとごと…
さっきまで静かだったタンクが、また音を立て始める。
セブンフルーツジュースが管を通り、装置の心臓部へと吸い込まれていくのが見えた。
タンク一杯分の“バナナジュース”が、あっという間に空になった。
「わあ…タンク、からっぽ…」
「これ一本で、精霊三人ぶんか。なかなか燃費いいじゃねーか」
スタラがタンクを眺めていてラルドが肩をすくめる。
装置はしばらくの間、ごとごと音を立てていたが、
やがてプシューッ! という音とともに、蒸気を吐き出して静かになった。
「止まった?」
「…成功しているといいが」
スペイドさんが装置の蓋のロックを外す。
金属の蓋が、ゆっくりと持ち上がった。
中には、うっすらと光の煙が漂っていて、その向こうに3つの人影が見えた。
「ふっかーつ!」
ぴょん、と一人目が飛び出してくる。
水色の髪に、うさぎみたいな長い耳。ふわふわの尻尾。
兎の妖怪みたいな少女だ。
「ふうー、動けなくて困ってたよ!」
二人目は、てんとう虫みたいな柄のシャツを羽織った、スタラによく似た虫の妖怪少年。
背中の羽がぱたぱた震えていて、落ち着きがなさそうだ。
そして三人目。
「あれ?あの人見たことある…」
装置からふわりと降りてきた女性を見て、思わず声が漏れた。
思い出した。光の神殿のシスターだ。
修道女のような服を着ていて、相変わらず優しそうな糸目で微笑んでいる。
「シスターフランが何でここにいるんだ…?まさか…正体は精霊だったってことか?」
俺が呆然と呟くと、彼女は首を傾げて、にこりと笑った。
「あらあら、バレちゃったかしら」
光の精霊フラン…いや、シスターフラン。
町のシスターで、光の神殿の管理人。
人柄もよく、いつもニコニコしていて、みんなのお母さんみたいな存在だ。
たまに学校に来て、道徳の授業をしてくれたりもする。
「まあ事情はなんであれ…無事でなによりだ」
俺が言うと、フランさんは小さく頷いた。
「詳しいことは後で話すわ。だから…」
意味ありげにこちらを見る。
「うん、ここでのことは話さないでおくよ」
俺も察した気がする。
光の神殿の“シスター”と“光の精霊フラン”は、きっと別々でいたいんだろう。
「ああ、フロリル、サンダー、フラン! 皆よかったわ!」
マジカルが三人に駆け寄る。
フロリルが、少し照れたように笑った。
「マジカル! 僕もさみしかったよ!」
サンダーが、勢いよく抱きつく。
「オイラ達がいない間、一人で頑張ったんだよな!」
サンダーはマジカルの頭をぐりぐり撫でた。
「よくここまで頑張ったわね。こうなれば私たちも自由に行動できる。協力するわよ」
フランが、マジカルの肩に手を置いて優しく微笑む。
マジカルは、ついに堪えきれなくなったのか、ぽろぽろと涙をこぼした。
「う、うええ…!みんな、ほんとに…ほんとに、よかったぁ…!」
氷の森でひとり残されても、マジカルはずっと頑張ってたんだ。
こうしてみると、精霊たちも、家族みたいなんだなって思う。
「これが家族かあ…」
ローザが、その光景を羨ましそうに眺めていた。
「もし悪いことしなかったら…ローザ達も家族になれたのかな」
ぽつりとこぼした声は、小さくて、どこか不安そうだった。
「きっとやり直せると思うよ」
俺は、そう答えるしかなかった。
かける言葉が、なんだか複雑な重さを持って胸に残る。
「これで一件落着ってか? ジャロも倒せたってことは、クロノスも元に戻ってるかもしれない」
ラルドが、少しだけ明るい声を出した。
「フォレストタウン向かってみましょう」
ノオが頷く。
「この研究所と雪うさぎの森は、オイラ達にまかせて!」
サンダーが胸を叩く。
「フランは一緒に行くっていうから、研究所はサンダー、雪うさぎの森は僕の方で元に戻す!」
フロリルも頼もしげに微笑んだ。
こうしてジャロ討伐と精霊復活という、大仕事を終えた俺達は、
親父と、フォレストタウンのみんなの待つ場所へと戻ることにした。
