プロローグ

ここは天空の地にある屋敷…
様々な姿をした老若男女がそろっている。ざっと見て8人いるようだ。

「全員集まったようね」
白い修道女を思わせる女性が呼びかけた。
「フラン、シェイド。なんだよ、急に呼び出して」
竜の翼をもった赤い髪の男が女性と隣にいる黒い紳士の男に話しかける。
「バスタか。俺たちが呼び出すのは言うまでもない。この世界で起こってることについてだ」
「?何か変なことあったの?」
もこもこした服を着た兎の妖怪を思わせる少女が首を傾げた。
「そうね…フロリル、昨日の地震のこと覚えてるかしら?」
「わかんなーい」
「だってオイラもぐっすり寝てたから!」
「呑気だな…フロリルとサンダー…」
フロリルとてんとう虫のようなコスプレをした少年の能天気な態度に竜の男、バスタが突っ込む。
「そういやあったねえ。マリンタウンの近くだったけど皆は大丈夫だったかい?」
鳥の翼をもった桃色の長い髪の女が問いかける。
「俺のとこは問題ねえぜ、クラウディア。シャインはどうだった?」
「私のエリアも大丈夫ですぞ」
「…」
竜の男と頭から目が生えた和装の男が自分のエリアのことを報告してる中、魚のヒレを生やした深い藍色の髪の女性が俯いている。
「あれ?マーリン?」
クラウディアは声をかけた。
「マリンの海岸からみえる海の底に…何か沈んだそうです…」
マーリンの報告にどよめきがでる。
「地震はそれが落ちた拍子に起こったものと考えられますな」
「既にハンター協会から何名か先遣隊を送ってるそうですが…」
「戻ってきてないってことか?」
「ええ…」
戻ってこないのは何か変だ。どうしたものかと考えていたらフランが閃いたようだ。
「こうなったらクロノス達にお願いしなきゃね」
「伝説の英雄なら怪しい敵来ても怖くない!」
「んで、誰がそれを伝えに行くんだよ」
「マジカルに行かせたわ」
「だ、大丈夫かよ…お前も結構いい加減だから心配だが…」
「あらそう?なら是非とも見守ってあげてね。あの子はまだ生まれて10年しか経ってないからいろいろフォローするのよ」
「うまくいけばの話だがな…!?」
突然シェイドの脳内に何か閃光が走る。
「シェイド、どうかしましたか?」
「大変だ、マジカルタウン周辺に謎の魔物の襲撃だ!」
「な、なに!?」
全員がどよめきだす。
「クロノスからの連絡だ!直ちに手伝ってくれ!とのことだ!」
シェイドのあわてっぷりに同情して慌てふためいてる者がいる中、フランは冷静なままだ。そして的確に指示をする。
「バスタとクラウディア、あなた二人は街に行って被害を食い止めるのよ!マーリンとシャインは私と一緒に光の神殿に。サンダーとフロリルは逃げ遅れた人の救助を!シェイドはクロノスの援助に回って頂戴!」
「は、はい!」
「御意!」
「ああ、まかせろ!」
「言われなくてもわかっている」
集まった者は皆瞬時にテレポートをして各自マジカルタウンへ向かっていった…
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