【トラブルシスターズ】


ー 第二調理室 ー

ガラガラ(扉を開く)

音音
「アレンいるー？」

アレンレィ
「ここにいるよ」

音音
「ボクちゃんが頼んだものは出来たのー？」

アレンレィ
「ボク様を誰だと思っているんだい？スイーツ・オブ・プリンスのアレン様だよ！オトネがリクエストしたスイーツはもう作り終わっているよ」

音音
「さっすがアレン！んで、目の前にあるのがＭｅが頼んだフルーツタルト？」

アレンレィ
「あぁ、そうだよ」

音音
「わぁ〜、美味しそ〜う♡やっぱアレンが作ったタルトが１番だね〜！糖分も控えもにしてもらってるし〜♪」

アレンレィ
「・・・・一つ、聞きたい事があるんだがいいかい？」

音音
「うーん？何〜？」

アレンレィ
「この、ホールのフルーツタルトはオトネ１人で食べるのかい？」

音音
「えー！１人で食べるわけないじゃん！お人形ちゃんと、そのついでの姉妹と一緒に食べるんだよ！」

アレン
「それならよかったよ。タルトが大好きだから１人でホールのタルトを食べるのかと思っていたよ」

音音
「タルトは大好物だけど、流石にホールは１人じゃあ食べきれないし、太っちゃうじゃん！」

アレンレィ
「太るだろうね」

音音
「じゃあこれ、持っていくね〜♪お礼は後で振り込んどく〜」

アレン
「待つんだ、オトネ！」

音音
「何〜？」

アレン
「このイチゴタルトも持って行ってくれないかい？」

音音
「わぁー！イチゴタルトじゃん！ありがと〜♪美味しく頂くね〜♡」

アレン
「誰がオトネのと言ったんだい！このイチゴタルトはユミカのだ！」

音音
「えー！？音音様のじゃないのー！？」

アレン
「断じて違う！ユミカのだ！いいかい！このイチゴタルトはユミカのだから食べたら一生タルト作らないからな！」

音音
「ええー！？何それー！？ピンクウサギちゃん贔屓じゃん！！ブーブーーー！！」

アレン
「いいから早く持って行くんだ！」

音音
「フーンだ！持って行ってあげてもいいけど、次のタルトはイチゴタルトにしてよねー！」

アレン
「あぁ、分かったから早くイチゴタルトをユミカに渡しておくれ！」