みのむし様から頂きました
【側にある安心感】
ピピピピ……。
耳元で鳴り響く目覚ましの音に、叶(かなう)はふと目を覚ます。
あぁ、そろそろ、起きないと。願も起こして、朝ごはんを食べて、学校に、行かなくちゃ。
そう思った叶は、もそもそと身動(みじろ)ぎ、目覚まし時計を止めようと手を伸ばす。
しかし、横から、妹の願(ねがう)の声と抱擁(ほうよう)によって、それは夢のような現実に引き戻された。
「叶、おはようっ!」
「…おはよう、願。今日は早起きね」
「えっへへ。叶の寝顔、可愛かった~。もう少し、見てたかったかも」
「もう、いつから見てたのよ」
願の頬をつんつんとつつけば、「えへへ~、ごめんなさ~い」と声が上がる。反省の色は全く無さそうだが、内心まんざらではないし、これが叶と願の双子にとって、普通のスキンシップだ。他の子たちからしてみれば、結構距離が近くないか、とのことらしい。
まぁ、端から見ればそうなのだろう。だが、互いに気を許せる姉妹同士、当たり前のことなので、そこまで気にすることはなかった。
寝顔を見られたお返しにと、妹の頬をむにむにと弄(いじ)る。願も負けじと叶の頬をつついてきた。
と、そこへ、白いてるてる坊主のような生き物、ページがふよふよとやって来る。
「ぺー、ぺーぺー?」
「あ、おはよう、ぺー! もしかして、ぺーも早起き?」
「ぺーっ!」
えっへん、と胸を張るあたり、そうなのだろう。「えらーいっ!」と願から頭を撫でてもらい、嬉しそうにしている。
未だにページの言葉は分からないが、この世界に来て、ずっと一緒にいたおかげか、なんとなく分かるようになった。とはいえ、間違うことも多い。
「ぺー!」
「ちょ、ちょっと。ぺーまで…」
「あー、ぺーずるーい! あたしもあたしも!」
ぺーがつんつんと、叶の頬をつつき始めた。どうやら、自分たちの行動を真似て、スキンシップを取ってみた様子。願もぺーに対抗して、間にぺーが挟まる形に、むぎゅーっと抱きしめてきた。
どこからか、「 ぺー、羨ましい…」という男たちの声が聞こえたのは、きっと気のせいだとして。
「もう、朝から暑苦しいわね…」
「でも叶、嫌いじゃないでしょ?」
「…ふふっ、そうね。嫌いじゃないわ」
この世界に来て、最初は不安や戸惑いばかりだったが、願がこうして側にいてくれるおかげで、とても安心する。願となら、どこへだって行けそうな気もするのだ。
そう言って叶ははにかむように微笑んだら、その笑顔につられ、願も笑顔になる。
「さ、叶! 早く行こっ! マナストーン探しに行こうよ!」
「ええ、行きましょうか」
差し伸べられた手を、叶は掴む。ぎゅっと固く握られた手は、とても心強かった。
(了)
─────────────────
企画小説を応募し、叶ちゃんと願ちゃんの日常お話を書いて下さいました!!!ありがとうございます!!!
こちらもリクエストしたものです!!!感謝!!!
双子ちゃんのお話はとても微笑ましく和みました!!!双子ちゃんとページが仲良くイチャイチャしていた姿に目に浮かびニヤニヤしまくっておりました(笑)
そこに私達も混ざりたい!!!イチャイチャしたい!!!
やっぱり叶ちゃんの安心感は願ちゃん、願ちゃんの安心感は叶ちゃんなんだなあっと!!
二人がいれば何でもいける!!!な感じですね!!
素敵なお話ありがとうございました!!!
この度は100hitおめでとうございます!!!
これからも応援しています!!!
ピピピピ……。
耳元で鳴り響く目覚ましの音に、叶(かなう)はふと目を覚ます。
あぁ、そろそろ、起きないと。願も起こして、朝ごはんを食べて、学校に、行かなくちゃ。
そう思った叶は、もそもそと身動(みじろ)ぎ、目覚まし時計を止めようと手を伸ばす。
しかし、横から、妹の願(ねがう)の声と抱擁(ほうよう)によって、それは夢のような現実に引き戻された。
「叶、おはようっ!」
「…おはよう、願。今日は早起きね」
「えっへへ。叶の寝顔、可愛かった~。もう少し、見てたかったかも」
「もう、いつから見てたのよ」
願の頬をつんつんとつつけば、「えへへ~、ごめんなさ~い」と声が上がる。反省の色は全く無さそうだが、内心まんざらではないし、これが叶と願の双子にとって、普通のスキンシップだ。他の子たちからしてみれば、結構距離が近くないか、とのことらしい。
まぁ、端から見ればそうなのだろう。だが、互いに気を許せる姉妹同士、当たり前のことなので、そこまで気にすることはなかった。
寝顔を見られたお返しにと、妹の頬をむにむにと弄(いじ)る。願も負けじと叶の頬をつついてきた。
と、そこへ、白いてるてる坊主のような生き物、ページがふよふよとやって来る。
「ぺー、ぺーぺー?」
「あ、おはよう、ぺー! もしかして、ぺーも早起き?」
「ぺーっ!」
えっへん、と胸を張るあたり、そうなのだろう。「えらーいっ!」と願から頭を撫でてもらい、嬉しそうにしている。
未だにページの言葉は分からないが、この世界に来て、ずっと一緒にいたおかげか、なんとなく分かるようになった。とはいえ、間違うことも多い。
「ぺー!」
「ちょ、ちょっと。ぺーまで…」
「あー、ぺーずるーい! あたしもあたしも!」
ぺーがつんつんと、叶の頬をつつき始めた。どうやら、自分たちの行動を真似て、スキンシップを取ってみた様子。願もぺーに対抗して、間にぺーが挟まる形に、むぎゅーっと抱きしめてきた。
どこからか、「 ぺー、羨ましい…」という男たちの声が聞こえたのは、きっと気のせいだとして。
「もう、朝から暑苦しいわね…」
「でも叶、嫌いじゃないでしょ?」
「…ふふっ、そうね。嫌いじゃないわ」
この世界に来て、最初は不安や戸惑いばかりだったが、願がこうして側にいてくれるおかげで、とても安心する。願となら、どこへだって行けそうな気もするのだ。
そう言って叶ははにかむように微笑んだら、その笑顔につられ、願も笑顔になる。
「さ、叶! 早く行こっ! マナストーン探しに行こうよ!」
「ええ、行きましょうか」
差し伸べられた手を、叶は掴む。ぎゅっと固く握られた手は、とても心強かった。
(了)
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企画小説を応募し、叶ちゃんと願ちゃんの日常お話を書いて下さいました!!!ありがとうございます!!!
こちらもリクエストしたものです!!!感謝!!!
双子ちゃんのお話はとても微笑ましく和みました!!!双子ちゃんとページが仲良くイチャイチャしていた姿に目に浮かびニヤニヤしまくっておりました(笑)
そこに私達も混ざりたい!!!イチャイチャしたい!!!
やっぱり叶ちゃんの安心感は願ちゃん、願ちゃんの安心感は叶ちゃんなんだなあっと!!
二人がいれば何でもいける!!!な感じですね!!
素敵なお話ありがとうございました!!!
この度は100hitおめでとうございます!!!
これからも応援しています!!!