アニメもんた様から頂きました
叶はファンシフルワールドの事や自分たちが別世界から来た者だということ…全て話した。
「ファンシフルワールド…別世界…どうも信じられねぇな。お前らまさか家出してきたんじゃねぇだろうな」
「ち、違います違います!!」
「トシ、そんなこと言うなよ。天人がいるんだから別世界だってあってもおかしくないだろ?」
「そりゃそうだが…」
「…天人って?」
「宇宙人の事だよ~…ちょくちょく街で見かけたでしょ?」
近藤は腕を組んでしばらく考えた後、膝を叩いた。
「よし、わかった!それまでここにいるといい!こんなむさ苦しい所で良かったらだが。」
「いいんですか!?ありがとうございます!」
「近藤さん!」
「こんなに可愛い子が困ってるんだ、助けない訳にはいかんだろ?」
「ったく…」
土方は大きくため息をついた。
「ありがとうございます、近藤さん
土方さん」
「ありがとうございます~…」
「仕方ねぇな…蘭丸、あとで部屋を案内してやれ。部屋は同じでいいか?」
「はい!」
蘭丸は自分の隣の部屋を二人の部屋として提供した。
「ここが願ちゃん叶ちゃんの部屋だよ[D:12316]…何かあったら僕の部屋、隣のだから呼んでね~…」
「ありがとう、蘭丸くん」
「まだ夕食まで時間あるね~…街でも案内してあげよっか…?」
「うん!」
………
「あっ、お団子屋さんがある!」
「あそこのお団子美味しいんだよ~…土方さんも沖田くんも僕も来るんだ~…」
昔ながらのお団子屋さんや、コンビニ…何故コンビニ等の店があるのか、と叶は疑問を持った。
「えーっと、次は……ん、」
「?蘭丸くん…?」
突然蘭丸の顔が険しくなった。
その目線の先にはどうも挙動不審な
動きをする二人の男。腰には刀がさしてある。
「…ごめん、ちょっと待ってて二人共」
「えっ、!蘭丸くん!?」
蘭丸は刀を抜き、二人の男を追い廃工場へ入っていった。
廃工場の中は薄暗く、中には15人位の男達がいた。
「真選組が来る前に春雨に転生郷を渡さないとな…」
「いつ来るんだ、春雨は」
「明日の夕方6時だ」
「(やっぱり攘夷志士か。…明日の夕方6時、メモしておかないと…)」
「蘭丸くん!」
「!願、叶!?なんで来やがった!!」
小声で二人に怒る蘭丸
先ほどとは違う赤い瞳が二人を映す。