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3、2、1ーー
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咲
瀞霊廷radio!スタートです!
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咲
こんにちは、「哀しみの花を」の空太刀、改め卯ノ花咲です。パーソナリティーを務めさせていただにます……あっすみません、務めさせていただきます。
掲載サイト訪問者30,000hit企画と言うことで作者の自己満足のために配信が決定したそうです。
パーソナリティーなんてなんて初めてで、緊張しすぎていきなり噛んでしまいましたが、温かく見守っていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。 -
咲
では早速、本日のゲストの方をご紹介したいと思います。
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浮竹
「波悉く我が盾となれ
雷悉く我が刃となれ
双魚理」
なんか照れるもんだな……
こんにちは、浮竹十四郎です。 -
京楽
「花風紊れて花神啼き
天風紊れて天魔嗤う
花天狂骨」
確かにちょっと照れるね。
どうも、京楽春水です。 -
咲
といういうことで、本日は十三番隊の浮竹隊長と八番隊の京楽隊長にスタジオに来てもらっています。
改めましてこんにちは、お忙しいところありがとうございます。 -
浮竹
(おいおい、今更隊長呼びって……(苦笑))
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浮竹
いやー、こういうの新鮮でいいよな。
机挟んで俺達二人とお前で話すことなんて、あまりないじゃないか。 -
京楽
確かに。
飲むときもアテレコも大体横並びだもんねぇ。
って言うか咲固いよ!収録最後まで持つかい? -
咲
が、頑張ります。
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京楽
ボク達もラジオなんて初めてだけど、ま、3人寄れば文殊知恵ってね。
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浮竹
発言が年より臭いぞ、京楽。
ただでさえ俺達はおじさん扱いなんだからな。
ネットラジオで若者も聞いてくれている可能性も高いわけだし。 -
京楽
おっと、そりゃ失敬。
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京楽
(ちょっと表情が解れてきたかな)
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咲
ではそろそろお便りコーナーいきますね。
「無茶ぶり卍解!」
……と言うことで、リスナーの方から応募があった無茶ぶり寸劇や言ってほしいセリフなどに我々がチャレンジするコーナーです。
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咲
今回いただいたお便りは、北流魂街33地区のPN.隊長たちの髪を三つ編みしたいさんから。
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京楽
え?スタッフさんこれ流魂街でも聞けるの?
……
あ、ネットだから、環境さえ整っていたらどこでも聞けるのね。 -
浮竹
おー、そういうことか。
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浮竹
(妹や弟が喜ぶな、配信日が決まったら言っとこう)
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咲
えーっと、読みます!
「初めまして。
『哀しみの花を』のネットラジオ配信決定、おめでとうございます!
この情報を知った時、嬉しさの余り叫んでしまいました。」
えっ本当に!? -
浮竹
嬉しいことじゃないか。
隊長たちの髪を三つ編みしたいさんありがとう! -
京楽
三つ編み、ねぇ……
ボクは髪質的にちょっと手を焼きそうだけど、少なくとも浮竹はすぐできるよねぇ。 -
浮竹
確かに、昔は妹が美容院ごっこをしてよく編んでたな。 その妹が実は、本当に美容師になってな……あ、宣伝はNG?
おーそりゃすまんな。 -
咲
(雑談ってどこまでokなの?っていうか宣伝!?)
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咲
つ、続きいきますよ!
「早速ですが、凄く気になったこのコーナーにメールします。
『無茶振り卍解』というタイトルに甘えて、浮竹隊長と京楽隊長【意中の相手に壁ドンした時の一言】を言ってもらいたいです。
普段聞けないような、あま〜い雰囲気になるような台詞だと嬉しいです。
それでは、第一回配信を楽しみにしています。」
とのことです。 -
咲
(やった!アドリブ苦手だからこのコーナー不安だったけど、2人の指名が入っていて助かった……!)
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咲
……あれ?二人とも見つめあってどうしたの?
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京楽
見つめあっては無いんだけど……
まぁいいや。
壁ドン?って、あの若い子の間で流行ってたやつだよね?
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浮竹
俺達でいいのか?
スタッフさん、このお便りもっとゲストの層が若い時に置いておいた方が良かったんじゃないか?
次回があるかわからん?そりゃそうだな。
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京楽
それじゃ……先攻後攻じゃんけんぽん!
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浮竹
うわっ負けたっ……
おいどっちにするんだ? -
京楽
(これは決めがたいなぁ……
先攻の方が心の準備をできていない咲を攻められるが、後攻の方が恐らく彼女の記憶に残りやすいか。
浮竹は天賦の人たらしだが、女性経験はボクの方が上だし……) -
京楽
んじゃ後攻ー。
お手本見せてもらおうと思ってさぁ。 -
浮竹
おいおいハードル上げるなよー
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咲
(なんかすっごく京楽に見られたけど、パーソナリティーだからってが私が指示を出す必要はないよね?
出すならスタッフさんだよね?
あー分からない……!) -
咲
じゃあ浮竹からだね。
……これなんですか?
せっかくラジオだから私がドンされる側になって、集音するんですか?
マイク小さいですね、でも何で2つ?
左右の耳につける…あー音が振れるんですね。
それは企画的に面白い……
って、え、割りとガチでドンされるじゃないですか!? -
浮竹
(おー咲が焦ってきたぞ)
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浮竹
確かに小型だな、そこにマイクが入っているのか?
本当に耳につけられるんだな。
リスナーの方に説明させてもらうと、カナル型イヤホンの装着部分のみを想像してください。 -
浮竹
(檜佐木に念押ししといて良かった!
策戦勝ちだな!) -
京楽
(ん?「本当に」って、どう言うこと?)
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浮竹
準備できたか?
こっちの壁だな?
咲何してる、来い。
テスト?
右からだな。
髪、さわるぞ。 -
浮竹
(耳まで赤いな(笑)
改めて首すじも好みだ。
咲とこれだけ至近距離、その上上目遣いなんてかなりレアだぞ。
恥ずかしがって襲ってくださいと言わんばかりじゃないか……
仕事だと強がるのが常だが……こんな初々しい一面が見れるとは得したな) -
浮竹
マイクチェック、マイクチェック……
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咲
ーーッ!!
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咲
(すごく優しい手……
い、息っ!!
まつげ長いし、鼻筋も通って綺麗……
うわっぞわぞわするっ見なきゃよかった……
うーっこれならアドリブ頑張ってもする側の方が良かったかも……!) -
京楽
(こっちからだと浮竹の背中しか見えないけど、ああやって屈んでいるの見ると襲ってるみたいじゃないか……
詰まらないなぁ) -
浮竹
パーソナリティーさん、マイクの着け心地はどう?
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浮竹
(京楽め、余計なことを)
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咲
ぁっぇっ?
ええっと、い、違和感ないです。
軽いし、自然で。
えっ技術開発局が今回の為にわざわざ作ってくれたんですか? -
咲
(力の入れるところ違うんじゃ……)
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浮竹
(ちょっと遊んでやるか)
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浮竹
ーー咲、そんな固くなるな。
意識されていると勘違いしてもいいのか? -
咲
ーーッ!!!
-
咲
(な、なに今の、耳に濡れた感触がッ!!
何何何、私の錯覚!?) -
浮竹
ただのマイクテストだろ、そう驚くな。
仕事中だ、集中しろ。 -
浮竹
(舐められたってわかってない反応だな。
楽しみがいがあるもんだ。) -
京楽
(それはこっちのセリフ!!
今の音何!!
耳舐めたでしょ!?
その上なんて言う声出すの!?
ほら隣で見てるスタッフさんまで顔真っ赤じゃないのぉ!
どさくさに紛れて浮竹のやつ!!) -
京楽
ちょっと、こっちにも音入ってるんだけどぉー。
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浮竹
おっと、そりゃ失礼。
スタッフさん、あとでここカット頼むな。 -
浮竹
(そうだったそうだった。
良い牽制になるか……あいつのことだから火がつかなきゃいいが) -
浮竹
細かい設定は自由?了解。
じゃ、始めるか…… -
浮竹
俺を呼び出すとはいい度胸だ。
それもこんな人気のないところへ…… -
咲
(どういう設定ーー!?!?!?
私が浮竹を呼び出したってこと?
意中の相手に呼び出されたときの反応ってこと?
あ、そうだ!余計なことは考えず、私はマイクになり切ればいいんだよな!そうだよな!!) -
――ドン――
浮竹は右手を咲顔の横に付いた。
驚いて思わす目を見開く。 -
浮竹
覚悟は
-
思わず逃げようとする咲の行く手をふさぐように、
――ドン――
壁に腕を付き、驚くように見上げた咲を見つめ、ゆっくりと顔を近づける。
咄嗟に顔をそむける咲の顎を取り固定して、彼女の右耳に唇を寄せた。 -
浮竹
できているよな?
逃げ場は……ないぞ。 -
咲
(近い近い近い近い近い!!!
息ッ、息が耳にかかるッ!!
あ、私はマイクなんだ、当たり前だ!!!
…………
だめだやっぱ無理!!!逃げ場ない!!!) -
浮竹
よっと。
こんなもんですか?
おい咲どうした? -
浮竹
(うまくいったようだ、放心状態じゃないか。
可愛い奴だ) -
京楽
(うわー飛ばしたな浮竹のやつ!
女遊びしてないのって、本当は嘘なんじゃない?) -
京楽
よっこらしょっと、ちょっとパーソナリティーさん?
大丈夫? -
咲
(そうだ、私はパーソナリティーだった!!)
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咲
う、浮竹隊長、す、素晴らしい一言を、あ、ありがとうございました!!!
これは逃げられませんね!!! -
咲
(だめだ!
マイクとパーソナリティーの二足の草鞋を何とかやり遂げなければ!!)
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浮竹
(必死過ぎ、ベタに噛み過ぎ、棒読み過ぎだろ。
しかしパーソナリティーさんは魔法の言葉だな……) -
浮竹
どういたしまして。
じゃあ次は京楽だな。 -
京楽
(負けられないねぇ、これは)
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京楽
へぇ、確かにちっさいねぇ。
かわいいよ、ほんと。 -
咲
(かわいっ……マイクの話で、み、耳朶触る必要ないはず!!
ぞわぞわするっ) -
咲
や、やめっ……き、きょうら
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京楽
(そんな涙目真っ赤な顔で睨むのが逆効果なんだって……教えてあげないけどさ。
綺麗な首筋だねぇ、後毛が堪んないよ) -
咲
ーーッ!!
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咲
(首筋なんかもっと触る必要ない……はずっ!!)
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咲
だ……だ、め……
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京楽
どうしたの、震えて。
取って食やしないよ。 -
咲
(こ、これ以上無理……!)
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京楽
あ、始めるの?
了解 -
咲
(よ、良かったとりあえず離れてくれた……
今度は惑わされないぞ!!!
私はマイク、私はマイク、私はマイク……) -
京楽
(うわっ固くなって必死に目を閉じてるよ。
顔真っ赤だし、どうすんのこれ、いじめ放題だよぉいいの?) -
京楽
君、この前彼を呼び出したらしいじゃないの?
ボクの視線、気付いていないはず、ないよね? -
咲
(ええええまさかの続き!?
ちがう、私はマイクだった。
私はマイク、私はマイク、私はマイク……だめ無理っ!!!) -
思わず逃げだそうとする咲の行く手を阻む。
――ドン―― -
京楽
何言われて何されたのか知らないけど、その記憶、ボクが全て塗り替えるよ。
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思わず一歩後退する咲。
当然京楽は一歩進んで間をつめ、咲の手を壁に抑え込み、左耳に唇を寄せた。 -
京楽
君を……誰にも渡したくないんだ。
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咲
私は……ただのマイク……です……
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京楽
え?今なんて言った?
ボクの言ったこと聞いてた? -
浮竹
おーい、パーソナリティーさーん、大丈夫か?
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咲
(そうだ、こんなところで負けてはいけない!
私はパーソナリティーだ、このラジオの!!) -
咲
京楽隊長、素晴らしい一言をありがとうございました!
渡されたくなくなりました! -
京楽
(なんというなげやり感!そして早口!)
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京楽
いやぁ、それはどうも。
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スタッフから
「2人に言い寄られた気持ちはいかがでしたか?」
と質問が投げかけられた。 -
咲
マイクはもうこりごりです!!!
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咲
(みんなして人をもてあそんで!!!悔しい悔しい悔しい!!!)
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浮竹
(涙目で悔しがってる……こんな子供っぽい一面もまだ残していたんだな)
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浮竹
悪かったな、お前の反応が可愛くて思わずやり過ぎてしまった。
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京楽
ほら、そんな顔しなさんな。
美人さんが台無しだよ。 -
京楽
(浮竹に見せたくないくらい可愛いんだよ、困るなぁ)
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咲
(フォローまでされてしまった……く、悔しい……)
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スタッフがお菓子を入れた皿を慌てて差し出した。
その横にはメッセージカードがついている。
「ラジオ楽しみにしています。
休憩に召し上がってください。」
たおやかなその字は、最近会えていない明翠のものだ。 -
咲
(悔しがっている場合じゃない。
私はパーソナリティーだった……) -
咲
……
感想はリスナーの皆様からお聞きする方がいいですね。
次のお便りコーナーでは、二人に言い寄られた感想もお待ちしています! -
浮竹
(おお、持ち直したぞ。)
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浮竹
それは名案だ。
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京楽
んじゃついでに、ボクと浮竹どっちが好みだったかも募集しちゃおうかなー
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咲
それはいいですね!
お便りお待ちしています!!
さて、そろそろお時間となりました。いかがでしたか? -
京楽
楽しかったよ、1人で書き上げる瀞霊廷通信と違ってなんかこう、3人でっていうのがよかったねぇ。
可能ならまたやりたいくらいだよ。 -
浮竹
そうだな、何だか学院時代を思い出したよ。
よく3人で鍛錬したり、勉強したりしたよな。 -
咲
私も。
なんだか懐かしくなったよ。
需要があってもなくても、檜佐木副隊長に頼んでまた収録させてもらいたいな。 -
京楽
(やっといい雰囲気になった頃に終わりというのが、お決まりだねぇ)
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京楽
ボクも頼んじゃおうっと。
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咲
では今日はこの辺で!
さようなら!! -
収録終了
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浮竹
ふぅ、お疲れ様!
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京楽
ほんと、初めはどうなることかと思ったけど、上手くいって良かったよ。
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咲
2人のおかげだよ、ありがとう。
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京楽
君の頑張りさ、咲。
それにしてもこの企画良いよね、楽しいよ。 -
浮竹
確かに、なかなかこういう機会はないからなぁ。
お前と張り合う形になるのはなんとも言えないが。 -
京楽
まぁ確かにね。
でも咲を取り合うみたいなのはなんか燃えちゃうよね、どうも。 -
咲
そ、それだけはどうかご遠慮ください……
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京楽
ええっ君も檜佐木君に頼もうっ言ってたじゃないの!
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浮竹
そうだぞ、3人一緒じゃなきゃな。
逃れられると思うなよ。 -
咲
もう!2人ともにやにや笑って!!
やっぱり悔しい悔しい悔しいっ!!! -
浮竹
(ほんと、可愛い奴)
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京楽
(堪んないねぇ、どうも)
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