夢短編
かなめ
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私は端的に言うとアホだ。
成績は中の中、得意範囲なら合格点に達するが、苦手範囲なら補習決定。今日も追加課題が出たところだった。私はアホの友人と一緒に、廊下でアルゴリズム体操をしていた。なぜかって? 頭の回転を良くしたいからです。
「はあ、なんで私ってアホなんだろう」
手をぐるぐるとさせながら友達に零す。そんなこと私に言われたってと溜息を吐かれ、だよねえと私も遠い目をした。ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる、ぐーるぐる。本当に何をしているのだろう。
「……何をしている」
あ、文次郎と仙蔵だ。いつだって学年首位の二人には、さぞ滑稽に見えていることだろう。私たちはぱっちんぱっちんがしんがしんと体操を続けながら、いやあどうにもアホでね、と返した。ドン引きされるのも仕方ない。
「……ハッ!」
仙蔵はこれ以上ないほど私たちを見下しながら鼻で笑った。あ、気持ちいい。もっと蔑んでください。いや、それは冗談として。仙蔵は「見ものだな」と高らかに言って腕を組み仰け反った。さては自分が陰で女王様というあだ名がついていることを楽しんでいるな。
すってはくのがしんこきゅう、を終えた私たちは、仙蔵様に向かってぺこりと頭を下げた。ご覧いただきありがとうございました。仙蔵は愉快愉快と笑い涙を浮かべており、文次郎はそれを見てさらにドン引きしていた。
「面白いものを見させてもらった礼に、わからないところがあったら教えてやるぞ」
「本当!?」
「慈善事業だ」
私たちは仙蔵様にひれ伏して、さっそく質問攻めにする。文次郎も一緒に課題を手伝ってくれたおかげで、私も友人も随分早く解放された。
やってみるもんだね、アルゴリズム体操。
成績は中の中、得意範囲なら合格点に達するが、苦手範囲なら補習決定。今日も追加課題が出たところだった。私はアホの友人と一緒に、廊下でアルゴリズム体操をしていた。なぜかって? 頭の回転を良くしたいからです。
「はあ、なんで私ってアホなんだろう」
手をぐるぐるとさせながら友達に零す。そんなこと私に言われたってと溜息を吐かれ、だよねえと私も遠い目をした。ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる、ぐーるぐる。本当に何をしているのだろう。
「……何をしている」
あ、文次郎と仙蔵だ。いつだって学年首位の二人には、さぞ滑稽に見えていることだろう。私たちはぱっちんぱっちんがしんがしんと体操を続けながら、いやあどうにもアホでね、と返した。ドン引きされるのも仕方ない。
「……ハッ!」
仙蔵はこれ以上ないほど私たちを見下しながら鼻で笑った。あ、気持ちいい。もっと蔑んでください。いや、それは冗談として。仙蔵は「見ものだな」と高らかに言って腕を組み仰け反った。さては自分が陰で女王様というあだ名がついていることを楽しんでいるな。
すってはくのがしんこきゅう、を終えた私たちは、仙蔵様に向かってぺこりと頭を下げた。ご覧いただきありがとうございました。仙蔵は愉快愉快と笑い涙を浮かべており、文次郎はそれを見てさらにドン引きしていた。
「面白いものを見させてもらった礼に、わからないところがあったら教えてやるぞ」
「本当!?」
「慈善事業だ」
私たちは仙蔵様にひれ伏して、さっそく質問攻めにする。文次郎も一緒に課題を手伝ってくれたおかげで、私も友人も随分早く解放された。
やってみるもんだね、アルゴリズム体操。