綾滝

 筋肉痛になったから湿布を貼ってもらおうと思っただけなのに、喜八郎はやけに上機嫌だ。
 私が「ちょっと」と言いながら服を捲ったのがいけなかった。すっかりその気になってしまっている喜八郎に、今更「違う」なんて言えない。しかし腰が痛い。迎え入れようにも限度がある。
「いつもと違って、ちょっとしおらしいんだね、今日」
 覚悟を決めたその時、喜八郎はのほほんと言う。
「実は僕、筋肉痛がひどくて。今日は控えめにするよ」
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