【夏編】鈴たんと樹莉の夏 1

  • ↑かつての姿(笑) 画像は
    デジモンクルセイダーより。

    この物語は企画モノです。

  • かつてインプモンだった
    鈴たんが加藤家に住み着いてからあれから数ヶ月が
    経過した。気がつくと季節は暑い真夏になっていたらしく、
    季節の変化の速さにはついていけなくなりそうな鈴たんであった。

  • それにしても暑い
  • 8月の上旬
  • 今日はプールが似合う
    そんな気がする日だ。

    そして今日からお盆休みでもあるので、
    小料理屋の加藤家は臨時的な
    プチ夏休みをすることになったらしく、
    父親である加藤ハジメは目をキラキラさせていた。

  • どうやら加藤ハジメは
  • プールに行きたいようだ
  • 加藤ハジメ

    樹莉!樹莉はいないのか!鈴~樹莉呼んでこい!

  • 鈴たん

    また樹莉を呼びにいかないといけねーのか?

    チッめんどくせえ

  • 樹莉を呼ぶ当番は
  • たいてい鈴たん
  • (笑)
  • 鈴こと俺は樹莉がいる部屋をノックした。
    今まで何回ノックしただろうか?
    確か俺がこの家に住み着くようになってから
    毎日のようにやらされている。

    だが、レオモンの件もあるし仕方ないなと
    割り切っているので不思議と苦痛ではない。

  • 加藤樹莉

    入っていいわよ~

  • 樹莉の許可が降りた
  • 俺は扉をあけた
  • !!!
  • 俺が扉を開けると、
    そこにはフリフリの水着を
    見事に着こなしている樹莉の姿が!

    当然ながら俺は衝撃を受けた。
    だって今までこんな姿の樹莉を見たことが
    無かったから…!!

  • 思考停止(軽度)
  • 加藤樹莉

    あら?鈴どうしたの?
    そんなに固まって

  • 鈴たん

    樹莉が水着を履いているのがちょっと…な///

  • 若干照れくさい
  • がんばれ俺!
  • 加藤樹莉

    まあ、鈴ったら、
    まあ見た目が男の子だから仕方ないね!

    鈴の分の水着もある
    から良かったら着る?

  • 鈴たん

    まじかよ!

    …んじゃ遠慮なく履くからな!

    ちょっとそれ(水着)
    をよこしやがれ!

  • 俺は樹莉から男の子用の水着を奪い取ると、
    自分の部屋(かつての樹莉の義理の弟の部屋)に
    籠もり、着替えを開始した。

    案の定似合ってるものだ。
    サイズも恐ろしくぴったりだった。

    まあ俺も小さい方だしな(自虐)

  • そして俺は
  • 樹莉のいる部屋に
  • 戻ったのだった。
  • それにしても、リアルワールドで
    プールに入ったのは2回目ぐらいだろうか?

    俺は水着の上に普段着を
    ひょいひょいと着こなすと、
    樹莉から渡されたサンダルを履き、
    家の外に出て行き、

    そして引率の加藤ハジメの案内で、
    俺と樹莉とハジメ、(いわゆるオヤジ)の3人で
    都内の結構有名なプール施設へ向かって、
    自転車で向かう事になった。

  • だが俺は自転車に乗った事は無かった。

  • だが樹莉の前で
  • カッコ悪い姿は
  • 見せられねえ!
  • 一応、デジモンの時の姿なら
    あの凶悪バイクであるベヒーモスを乗りこなしていたんだ!
    きっとできるはず!


    ・・・っておい!


    そう確信した俺の目の前には…
    マウンテンバイクとママチャリを足して2で割った
    ような情けない自転車と化していた

    かつての俺の相棒ベヒーモスがそこにあったのだった。

  • ちなみに
  • なんでベヒーモスかどうか分かったのかといえば、
    ご丁寧にタグで「べひーもす」と書かれていたからなのだが、
    どうにもこうにも情けない形での再会だった。

  • 俺は少年で
  • ベヒーモスは自転車
  • …はずい
  • 加藤樹莉

    鈴〜!!
    早くいかないと
    プール入れないから
    早めにいきましょ!

  • 鈴たん

    あー悪い、
    随分と待たせちまったな、んじゃそろそろいくか。

  • 加藤ハジメ

    ・・・こういう時って
    都内って便利だよなぁ
    (デリーパとの戦いの
    後日免許証にアレがついたらしい。)

  • もちろん俺は、都内のプールの場所を知らないので、
    ムカつくが、3人の中で最後尾を走る事になった。
    そして始めて自転車を乗った割には、なかなか
    いい感じに乗りこなすことが出来た!これも
    一応元ベヒーモスだったからだろうか?

  • そして走っていくと
  • プール施設がすぐそこに
  • やがて、3人の目の前にはプール施設が見えてきた。
    意外と自転車は疲れやすいのか知らないが、
    俺の額には汗が、一応人間になってからの初めての感覚。

    そして俺は左右を見回すと、知人がいないことを
    確信し、ほっとした。

  • 不幸中の幸いだが、
    今回ここのプールにはタカト達やら
    ギルあたりもいないようで、まあ
    いたとしてもこの人数なら多分俺がこんなことに
    なってることもわかるはずが…ないのだ。

  • 鈴たん

    俺が人間の子供になった
    のがばれたら恥ずかしいしなあ。

  • 鈴たん

    少なくとも!
    俺様の中ではな!!

  • …やっぱり人間時の姿が恥ずかしい鈴たん。

    だがベルゼブモンへの進化はできることは出来る状態なので
    やろうと思えばいつでも戻れるのだが、

    樹莉から鈴の姿を面白がられて今は封印中なのだ。

タップで続きを読む