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「幽世に存在する国々」

この世界の中で、一番穏やかで平和な場所と言われると、この国を想像する人が多いだろう。
春のようなうららかなこの国は、どんな者も暖かく迎え入れてくれる。慈悲に満ちた春の国だ。

……この国の民を脅かさない限りは、の話だが。


4ノ国よんのくに】 隣接国:3ノ国、7ノ国
花々が生い茂り、春の香りがする国。3ノ国の森と7ノ国の山が少し侵食しているが、基本的には草野原と花畑が広がっている。少し大きな街と、小さな村がいくつかある。

春のような晴れやかで穏やかな気候をしており、その国に住む者たちもまた穏やかな人柄をした死人たちで溢れており、迷い込んだ者も傷ついた者も全て迎え入れてくれる。
この国は"春に命が芽吹くもの"ならなんでもあるため、桜並木まで足を運んで花見を楽しむ者もいる。

また、この国は珍しく(厄介事を持ち込まれない限りは)"死人以外"も歓迎しているので、商人として国を練り歩く獣人や異人が、休息を取るためにこぞって足を運ぶ国でもある。

過去にある人物が起こした事件の影響で罪人がかなり増えたことがあり、今でもその名残か森や山には罪人が残っている。街の近くに来ることはないにしろ、外に出ると遭遇する可能性があるので昔よりも少し平和ではなくなった。


ロケーション(一例)
【ミハナダがい
4ノ国の首都にあたる場所。外には平原が広がっており、桜並木がとても綺麗で大きな街である。
どこの家にも花が生けられており、噴水には落ちた花びらが広がっている。旅人たちの休憩所でもあるからか宿も多く、中には自身の家に泊めてくれる者もいる。
時折管理人が菓子を持って住民や旅人たちに挨拶をしている姿が目撃されている。

【アサギ森】
ミハナダ街の近くに存在する大きな森。ここでは果実を採取することができるため、住民たちの果樹園が存在している。
奥に向かえば7ノ国の山にも繋がっている。その影響か急斜面が現れたり崖や滝が存在していたりと奥に向かえば向かうほど危険。また、この場所は特に罪人が多く住み着いているため住民たちは常日頃から奥にいってはいけないと管理人に強く言われている。
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