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「幽世に存在する国々」

暗く静かな森の中、夜空には瞬く星空が広がっている。その星々をぼんやりと眺めていたら、安らぎの音色がひとつ、ふたつと聞こえてきた。

ここは安らぎを求める者の国。愛情を求める者の国。その者のために、毎夜揺籃歌を捧げる。


3ノ国さんのくに】 隣接国:2ノ国、4ノ国、5ノ国
全体的に森に覆われた国。ほとんど森しかないが、ちゃんとその中にも町は存在している。

安らぎと愛情を求める者の国、と3ノ国の管理人は言っているが、立地と少しの肌寒さがそうさせているだけである。2ノ国と4ノ国と5ノ国に挟まれているので暖かい日と寒い日が周期的に変わる。また、隣国の山々のせいで本来なら常に強い風が吹き荒んでいるが、管理人によってその風は弱まっている。年に一ヶ月間は管理人が眠るため暴風によって外に出られなくなってしまう。

また、この国一帯が森なのでとても迷いやすい。そのため小さな集落やコテージなどが森の中に点在している。また、罪人以外にも普通に危険生物もいるので森の中で迷った際は木々に付けられた目印や建物を探さなければならない。

都会の喧騒などない森林と星空の自然パワーにより、一層静かで安らかな国になっている。その反面ここの住民は罪人含めた危険生物対策に猟銃を装備していることもあるので、安らぎを求める割には意外と騒がしいし逞しい。また、眠れなかったり悪夢にうなされていたりする子供に子守唄を歌うこともあるのだそうだ。
住民は少し町を出てキャンプを行ったりすることもあるし、寒い周期の時はキャンプファイアーなどして焚き火を囲んだりすることもある。たまにボヤ騒ぎが起きる。


ロケーション(一例)
【スミちょう
3ノ国の首都にあたる場所であり、3ノ国唯一の町。森の中心に広がっている。
住民の九割はこの町に身を置き、そして町の人たち全員が協力をしながら暮らしている。この町に置かれている一番大きなコテージからの眺めは絶景であると評判。
町の中心には疾風魔法のかけられた街灯が置かれており、毎日フキはこの街灯に霊力を込め、この国全体の風を弱まらせている。

【ヌレバの森】
4ノ国方面に伸びている小さな森。昼でも暗い上に足場も悪く迷いやすい。かつ、罪人が比較的多く生息している場所でもあるため余程のことがない限り誰も近づかないし、フキの許可がなければ入ることも禁じられている危険な森。
森を抜けた先には地獄が広がっているだとか、逆に楽園が広がっているのかもしれないだとか、そうした信憑性のかけらもない噂に踊らされそそられる人も多いのだそう。
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