「幽世に存在する国々」

終わりと始まり、そして続けるために踏み出す国。

未知と苦痛に溢れた世界で、一度きりの生を送る覚悟はあるか。


【10ノ国(じゅうのくに)】隣接国:9ノ国
更地と山々が広がっている国。果てしない更地を歩いた先には一つの古ぼけた屋敷がある。

屋敷から少し離れた地下道を越えた先に、大きな井戸が一つ置かれている。井戸に底はなく、一度落ちれば現世に向かえるが、幽世の全ての記憶を失うと言われている。稀人が現世に帰る唯一の手段でもある。

"転生の屋敷"と呼ばれる屋敷には次の生を得る転生者が数か月間の時を思い思いに過ごしている。

転生は、透明な宝石がはめ込まれた器が選ばれた者の元に現れる。器の霊力を辿り迎えに来た案内人が、発見した転生者を10ノ国へ連れていく。
転生者が屋敷で過ごしている間に宝石は徐々に色づきはじめ、完全に色づいた頃合いで井戸へと案内され、次の転生先の器を手に現世へと落ちていくのだという。

たまに、宝石が色づかなくなり壊れたりすることがある。その時は10ノ国を追い出され、新たな器が来るまでの間再び幽世で暮らすことになるだろう。
ただし意図的に宝石を壊してしまった場合は……。


ロケーション
【屋敷-カンラン】
転生の屋敷と呼ばれている屋敷。寂れた旅館のような施設であり、ある程度の設備は揃っている。従業員は存在しない。
転生をする死人は顔布をつけて、最後の余生を過ごしている。何も願ってはいけない、思い残すことを言ってはいけない。そんな条件の元で少しずつ今世を忘れ、新たな人生に思いを馳せることになる。

10ノ国の管理者は、普段はこの屋敷にはいない。一日に一回、案内人に憑依して屋敷内を見て回っている。なんだかんだ管理はちゃんとしている。
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