人々が人生を全うしたらどこへ向かうのだろうか。
あるものは天国、あるものは地獄、またあるものは黄泉の国というのだろう。

そういった死後の世界の一つに「幽世（かくりよ）」と呼ばれる世界が存在していた。
これは現世（うつしよ）で生きるものたちの記憶には存在することのない、小さな死後の世界の歴史。


【幽世（かくりよ）】
10カ国から成り立った死後の世界の一つ。日本で生まれ育った魂が行き着く先がこの幽世である。大きな特徴として月が存在しない。
日本……とはいったものの全てが和で構成されているわけではなく、大体は「一世代前の文化」がそのまま反映されている。
現在では2010年代の文化が流行っている。最近になって最新型の通信機器が普及し始めた。遅い。


【現世（うつしよ）】
生きている人たちが暮らしている世界。日本だけには収まらない広大な景色が広がっている。
幽世で暮らしたものは一定の期間を経て新たな人生を与えられ、現世へと落とされる。その際今まで暮らしていた記憶は全て忘れるため、前世の記憶、もとい幽世での記憶は残らない。


【国】
この幽世に存在する国々。全部で10カ国存在し、それぞれ気候や暮らしに特徴が見られる。
また、各国には「天使」と呼ばれる国の管理人が存在している。