同級生二人の短いクリスマス
*無一郎side*
ツリーの周辺に、いくつかベンチが設置されていた。空いてる一つに座ると、襧豆子がいそいそと先ほど自分が渡したプレゼントを開けていく。どうせなら一緒に開けようということになり、僕も襧豆子からのプレゼントを開けてみる。
まさかプレゼントを貰えるだなんて思わなかった。嬉しくて飛び跳ねそうな気持ちを抑え、中身を取りだす。
「あ!手袋!」
「わぁ!帽子だ!」
二人から歓喜の声が上がると、もらったプレゼントをお互いに抱えて見せた。毛糸で編まれたミトンの手袋と、女の子向けの白いベレー帽。二色の毛糸を使って編まれた手袋は、上半分が翠色、下半分は白色になっていた。
「…これもしかして、襧豆子の手作り?」
「そうだよ。よくわかったね」
「なんとなくそうじゃないかなって。さすがだね…売り物みたい」
「ふふっ、褒めすぎだよ。こういう帽子ずっと欲しかったから嬉しい。このラメが散りばめられてるの、雪みたいで綺麗」
「気に入ってもらえたならよかった。せっかくだから、かぶってみなよ」
提案してみると、襧豆子がはにかみながら頷いた。鏡を持っててほしいと、自身のコンパクトミラーを取りだしてくる。彼女にふれる理由にすぐさま飛びついた。
ツリーの周辺に、いくつかベンチが設置されていた。空いてる一つに座ると、襧豆子がいそいそと先ほど自分が渡したプレゼントを開けていく。どうせなら一緒に開けようということになり、僕も襧豆子からのプレゼントを開けてみる。
まさかプレゼントを貰えるだなんて思わなかった。嬉しくて飛び跳ねそうな気持ちを抑え、中身を取りだす。
「あ!手袋!」
「わぁ!帽子だ!」
二人から歓喜の声が上がると、もらったプレゼントをお互いに抱えて見せた。毛糸で編まれたミトンの手袋と、女の子向けの白いベレー帽。二色の毛糸を使って編まれた手袋は、上半分が翠色、下半分は白色になっていた。
「…これもしかして、襧豆子の手作り?」
「そうだよ。よくわかったね」
「なんとなくそうじゃないかなって。さすがだね…売り物みたい」
「ふふっ、褒めすぎだよ。こういう帽子ずっと欲しかったから嬉しい。このラメが散りばめられてるの、雪みたいで綺麗」
「気に入ってもらえたならよかった。せっかくだから、かぶってみなよ」
提案してみると、襧豆子がはにかみながら頷いた。鏡を持っててほしいと、自身のコンパクトミラーを取りだしてくる。彼女にふれる理由にすぐさま飛びついた。