会えない時間
嫌な感触がした。アレ特有の気持ち悪い感覚に、自然と眉をひそめる。慌てて身なりを直して中をのぞきこむと、透明の水の中に、赤黒い液体が数滴漂っている。
「………………うそ」
毎月アプリでチェックしている月ものの予定では、確かあと三日後だったはずなのに。どうして今月に限ってズレてしまったんだろう。遅れるならまだしも、早まるだなんて。わざわざドンピシャで今日こなくてもいいのに。
「…さいあく」
彼の住むアパートのトイレの中で、ヘナヘナとうずくまってしまう。念の為にとカバンに潜ませていた生理用品。持ってきておいてよかったと安堵しつつも、使うはめになったショックが混じり合う。何とも複雑な気持ちだ。ナプキンを取りに行かないといけないのに、体が重くて動くのが億劫だった。
「………………うそ」
毎月アプリでチェックしている月ものの予定では、確かあと三日後だったはずなのに。どうして今月に限ってズレてしまったんだろう。遅れるならまだしも、早まるだなんて。わざわざドンピシャで今日こなくてもいいのに。
「…さいあく」
彼の住むアパートのトイレの中で、ヘナヘナとうずくまってしまう。念の為にとカバンに潜ませていた生理用品。持ってきておいてよかったと安堵しつつも、使うはめになったショックが混じり合う。何とも複雑な気持ちだ。ナプキンを取りに行かないといけないのに、体が重くて動くのが億劫だった。
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