織田作/悲恋
とどかなかったことば
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そんなわたしの身勝手な行動に気付いていたのかいないのかはわからないけど、
わたしの知る限り、作之助の周りはわりと静かだったと思う。
目立つタイプではないけれど、それなりの人気はあった。
ただ、一部の間で彼に近づくと
もれなく私から呪いがかけられるとかなんとか嘘のような本当のようななんとも言い難い噂が広まっていたからだろう。
当時はこの噂の出所を恨んだこともあったけど、
今考えるとあのときわたしを魔法使いにしてくれてありがとう、とお礼を言いたいくらいな気もする。
ただそれくらい、周りから見ても私は作之助のことが好きだったんだろう。