幸せな放課後(虎杖悠仁)
お名前を伺ってもよろしいですか
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なー、さやー、まちがいさがしやらね?」
想いをよせている彼から突然のまちがいさがしのお誘い。
「まちがいさがし??」
「そ。まちがいさがし!」
久しぶりにきく響きをそのまま返すと、悠仁は
キラキラ笑ってまちがいさがしの本をみせてきた。かわいい…。
「伏黒と釘崎にも声掛けたんだけど、1人でやれって言われてさー。だけどまちがいさがしってさ!誰かとやった方が絶対楽しいじゃん!」
恵と野薔薇にフラれる悠仁の姿が簡単に想像できた。
…久しぶりで興味もわいたし、かわいそうだし、やってあげるか!
「しょうがないなー、やってあげるよ!」
「よっしゃ!!さんきゅー!早速やろうぜ!」
机を挟んで向かい合わせに座って、まちがいさがしの本を広げる。
……え、待って?思ったよりハイレベルで全然見つけられない。
まちがいが10個あって、5つ目くらいまではすんなり見つかって楽勝じゃーんなんて油断してたらそこからずっと見つからない。
「…悠仁?何個見つけた?」
「ん?5つ!けどそこから全然見つからねぇ…」
「うん、わたしも。」
見つけた数は同じ、ここからは力を合わせて頑張ることにした。
まずは2人でそれぞれ見つけたところを合わせていったら、違うところを見つけていたのもあって7個になった。
「くそー!あと3つ…どこだ…」
「見つかる気がしないよ…」
「いや、俺たちならいける!頑張れ!」
…なんの自信なのか分からないけれどとりあえず探し続ける。
なんとか2人で粘ってついに…ついに…
「おっしゃー!あと1つ!さや!もう少しだ!」
「そうだね!頑張ろう!」
2人で夢中で本をのぞき込む…それこそ穴があくくらい。
「だめだ…全然分からねぇ…」
「や、マジで見つからない…まちがいさがしってこんなに難しかった??」
「俺も同じこと思ったわ…あー、やべ目疲れた」
「ね!」
わたしは一旦、本から目を離したけれど、疲れたといいながらずっと本とにらめっこする悠仁 。
真剣な表情だけどやってることがまちがいさがしだからなんだかおかしい。
ふー、と気合いを入れ直し、本に目を戻した時…
「あ!!!」
「え、なに!見つかっ…た?」
悠仁が声をだし、顔をあげる、
つられてわたしも顔をあげたのだが
2人してあげた顔と顔の距離が思ったより近くて、
びっくりした。
悠仁の顔も少しびっくりした表情。
そのままなんとなく見つめ合ってしまって、
少し空気が変わったのを感じる。
変わった場の雰囲気に戸惑いとほんの少しの期待。
悠仁の少しカサカサした唇とわたしの唇が重なっていた。
一瞬だけ重なった唇はすぐ離れたけれど、わたしは思考が追いつかなくて…。
「ごめん、嫌だった?」
悠仁が、少しだけ不安そうに固まったままのわたしに聞く。
嫌なんてことは全然ない。100%ない。
相手はずっと片想いしていた人なのだ。
「全然、嫌じゃない、びっくりして…」
まだ混乱しながらも必死に否定した。
「俺さ、さやのこと好きなんだよ」
「だからさ、その、適当にしたわけじゃないからそこだけは誤解しないでな」
悠仁はちゃんとまっすぐ目をみて伝えてくれた。
わたしもちゃんと伝えないと。
「悠仁、」
わたしが少し震えた声で名前を呼ぶと
悠仁の優しい目に少し不安そうな色が浮かぶ。
「あの、わたしも悠仁のこと好きだったの…」
自分でも顔が赤くなっていくのが分かる。
心臓もドキドキして飛び出してきてしまいそうだ。
「だから、嫌じゃなかったよ、全然。ごめんね、びっくりして」
悠仁を見ると、少しぽかんとした顔をしていて、
「マジ…?」
「うん、もちろんマジ…です」
でもそれは、わたしの答えを聞くととてもとても嬉しそうな笑顔に変わって
「よっしゃぁー!」って立ち上がったかと思うと
机ごしに抱きしめてくれた。
「ありがとう、俺マジで嬉しい!!」
「うん!わたしも!!」
わたしも悠仁を抱きしめ返した。
少し体を離して、悠仁がわたしの顔をみながら
「付き合ってくれる?」
と改めて聞いてくれた。
「うん、よろしくね」
そのまま見つめあって、二人で笑った。
「なぁ…その…もっかいしていい?」
「わたしも、したい」
悠仁の手が優しくわたしの頬に触れて、
さっきよりも、もっと、もっと優しく
唇が触れ合った。
「大事にするから。」
「うん」
幸せな放課後
想いをよせている彼から突然のまちがいさがしのお誘い。
「まちがいさがし??」
「そ。まちがいさがし!」
久しぶりにきく響きをそのまま返すと、悠仁は
キラキラ笑ってまちがいさがしの本をみせてきた。かわいい…。
「伏黒と釘崎にも声掛けたんだけど、1人でやれって言われてさー。だけどまちがいさがしってさ!誰かとやった方が絶対楽しいじゃん!」
恵と野薔薇にフラれる悠仁の姿が簡単に想像できた。
…久しぶりで興味もわいたし、かわいそうだし、やってあげるか!
「しょうがないなー、やってあげるよ!」
「よっしゃ!!さんきゅー!早速やろうぜ!」
机を挟んで向かい合わせに座って、まちがいさがしの本を広げる。
……え、待って?思ったよりハイレベルで全然見つけられない。
まちがいが10個あって、5つ目くらいまではすんなり見つかって楽勝じゃーんなんて油断してたらそこからずっと見つからない。
「…悠仁?何個見つけた?」
「ん?5つ!けどそこから全然見つからねぇ…」
「うん、わたしも。」
見つけた数は同じ、ここからは力を合わせて頑張ることにした。
まずは2人でそれぞれ見つけたところを合わせていったら、違うところを見つけていたのもあって7個になった。
「くそー!あと3つ…どこだ…」
「見つかる気がしないよ…」
「いや、俺たちならいける!頑張れ!」
…なんの自信なのか分からないけれどとりあえず探し続ける。
なんとか2人で粘ってついに…ついに…
「おっしゃー!あと1つ!さや!もう少しだ!」
「そうだね!頑張ろう!」
2人で夢中で本をのぞき込む…それこそ穴があくくらい。
「だめだ…全然分からねぇ…」
「や、マジで見つからない…まちがいさがしってこんなに難しかった??」
「俺も同じこと思ったわ…あー、やべ目疲れた」
「ね!」
わたしは一旦、本から目を離したけれど、疲れたといいながらずっと本とにらめっこする悠仁 。
真剣な表情だけどやってることがまちがいさがしだからなんだかおかしい。
ふー、と気合いを入れ直し、本に目を戻した時…
「あ!!!」
「え、なに!見つかっ…た?」
悠仁が声をだし、顔をあげる、
つられてわたしも顔をあげたのだが
2人してあげた顔と顔の距離が思ったより近くて、
びっくりした。
悠仁の顔も少しびっくりした表情。
そのままなんとなく見つめ合ってしまって、
少し空気が変わったのを感じる。
変わった場の雰囲気に戸惑いとほんの少しの期待。
悠仁の少しカサカサした唇とわたしの唇が重なっていた。
一瞬だけ重なった唇はすぐ離れたけれど、わたしは思考が追いつかなくて…。
「ごめん、嫌だった?」
悠仁が、少しだけ不安そうに固まったままのわたしに聞く。
嫌なんてことは全然ない。100%ない。
相手はずっと片想いしていた人なのだ。
「全然、嫌じゃない、びっくりして…」
まだ混乱しながらも必死に否定した。
「俺さ、さやのこと好きなんだよ」
「だからさ、その、適当にしたわけじゃないからそこだけは誤解しないでな」
悠仁はちゃんとまっすぐ目をみて伝えてくれた。
わたしもちゃんと伝えないと。
「悠仁、」
わたしが少し震えた声で名前を呼ぶと
悠仁の優しい目に少し不安そうな色が浮かぶ。
「あの、わたしも悠仁のこと好きだったの…」
自分でも顔が赤くなっていくのが分かる。
心臓もドキドキして飛び出してきてしまいそうだ。
「だから、嫌じゃなかったよ、全然。ごめんね、びっくりして」
悠仁を見ると、少しぽかんとした顔をしていて、
「マジ…?」
「うん、もちろんマジ…です」
でもそれは、わたしの答えを聞くととてもとても嬉しそうな笑顔に変わって
「よっしゃぁー!」って立ち上がったかと思うと
机ごしに抱きしめてくれた。
「ありがとう、俺マジで嬉しい!!」
「うん!わたしも!!」
わたしも悠仁を抱きしめ返した。
少し体を離して、悠仁がわたしの顔をみながら
「付き合ってくれる?」
と改めて聞いてくれた。
「うん、よろしくね」
そのまま見つめあって、二人で笑った。
「なぁ…その…もっかいしていい?」
「わたしも、したい」
悠仁の手が優しくわたしの頬に触れて、
さっきよりも、もっと、もっと優しく
唇が触れ合った。
「大事にするから。」
「うん」
幸せな放課後
1/1ページ