いつか(五条悟)
お名前を伺ってもよろしいですか
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なんとなく教室を通りかかると誰かいた。
さやだ。
机に体を預けて眠っている。
…眠りの姫?
「おーい、さやちゃーん?風邪ひくよー?」
声をかけてみたが起きる気配はまるでない。
…んー、困ったな…ほっとくわけにいかないし、少し待ってみようか。
とりあえず近くにあった適当な椅子を持ってきて座った。
同じ机の上の端っこに腕を置いて顔をのせる。
…こんなに近づいても起きないもん?
柔らかそうな髪は少し入ってきている風にふわふわ動いている。
とじているまぶたをふちどる睫毛は長くて、するんとした綺麗な頬に影をおとしている。
かーわいい寝顔。
いつからかさやに対して特別な感情があることに気がついていた。
生徒のことはもちろんみんな大好き。でもさやへの大好きは違った意味も含んでいる。
先生と生徒っていう関係なのは百も承知だけど…
「好きになっちゃんだから仕方ないよねー…」
ため息をつきながら、その柔らかそうな髪を撫でようとした…その時、
「ん、めぐ、み、」
寝言。彼女が僕のじゃない名前を呼んだ。
そう、彼女は同じ生徒の恵に恋をしてる。
彼女のことを目で追っているうちにそれはすぐに分かった。
だって、全然違うもん。恵にだけ。
恵もきっと分かっていて…いや、恵も鈍いとこあるから分かってないかもしれないけどさやのことを悪くは思っていないはず。
時間の問題かなー…。
悔しくないことはないけど、恵の魅力は僕だって知っている。かわいい生徒だし。
でも…
「なーんで、こんないい男がいるのに僕じゃないのかなー」
撫でようとしていた手をとめ、一旦教室をでる。
ドアの外で電話をかける。
「もしもし、恵?教室に眠り姫いるから起こしておいて」
『は?眠り姫?』
「とりあえず!頼んだよー、じゃ!」
『は?え?!』
言うだけ言って電話を切る。
悔しいけど今はこれでいい。
教室に戻り、また寝顔をみる。本当に起きないな。もう少しだけ。恵が来るまで。
しばらくして、
「…たく、いつもいつもなんなんだ、あの人は」
文句を言いながら近づいてくる恵の足音が聞こえた。
あとは恵にまかせる。
…「恵に飽きたら僕のとこおいで。」
すやすや眠り続けている姫の耳元でささやいて教室をあとにした。
さやだ。
机に体を預けて眠っている。
…眠りの姫?
「おーい、さやちゃーん?風邪ひくよー?」
声をかけてみたが起きる気配はまるでない。
…んー、困ったな…ほっとくわけにいかないし、少し待ってみようか。
とりあえず近くにあった適当な椅子を持ってきて座った。
同じ机の上の端っこに腕を置いて顔をのせる。
…こんなに近づいても起きないもん?
柔らかそうな髪は少し入ってきている風にふわふわ動いている。
とじているまぶたをふちどる睫毛は長くて、するんとした綺麗な頬に影をおとしている。
かーわいい寝顔。
いつからかさやに対して特別な感情があることに気がついていた。
生徒のことはもちろんみんな大好き。でもさやへの大好きは違った意味も含んでいる。
先生と生徒っていう関係なのは百も承知だけど…
「好きになっちゃんだから仕方ないよねー…」
ため息をつきながら、その柔らかそうな髪を撫でようとした…その時、
「ん、めぐ、み、」
寝言。彼女が僕のじゃない名前を呼んだ。
そう、彼女は同じ生徒の恵に恋をしてる。
彼女のことを目で追っているうちにそれはすぐに分かった。
だって、全然違うもん。恵にだけ。
恵もきっと分かっていて…いや、恵も鈍いとこあるから分かってないかもしれないけどさやのことを悪くは思っていないはず。
時間の問題かなー…。
悔しくないことはないけど、恵の魅力は僕だって知っている。かわいい生徒だし。
でも…
「なーんで、こんないい男がいるのに僕じゃないのかなー」
撫でようとしていた手をとめ、一旦教室をでる。
ドアの外で電話をかける。
「もしもし、恵?教室に眠り姫いるから起こしておいて」
『は?眠り姫?』
「とりあえず!頼んだよー、じゃ!」
『は?え?!』
言うだけ言って電話を切る。
悔しいけど今はこれでいい。
教室に戻り、また寝顔をみる。本当に起きないな。もう少しだけ。恵が来るまで。
しばらくして、
「…たく、いつもいつもなんなんだ、あの人は」
文句を言いながら近づいてくる恵の足音が聞こえた。
あとは恵にまかせる。
…「恵に飽きたら僕のとこおいで。」
すやすや眠り続けている姫の耳元でささやいて教室をあとにした。
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