Fling Posse
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。*゚+──貴女と出会って一年─FP
乱数から呼び出しメッセージが届いたので、私はカラフルな彼の事務所に向かう。
乱数はいつも突然メッセージや電話を寄越し、用件も告げずに集合だけ掛けて来るのだ。
「乱数居る? お邪魔しまーす」
「ハロハロ〜! るあき、今日はパーティーだよ! 帝統と幻太郎もそろそろ来ると思うから、座って待ってて!」
乱数がいつもより高いテンションで私にウインクをする。
テーブルにはピザやフライドポテト、果てはケーキなどの多様なシェアメニューが並んでいた。
私が色鮮やかなソファに腰を落ち着けるのと同時に、扉が勢い良く開いて帝統の声が響いた。
「乱数〜! 来てやったぜ〜!」
そして帝統はテーブルに広がる美味しそうなメニューの数々に視線をやり、目を輝かせた。
いただきますと伸ばした帝統の手を、乱数はぺちんと叩く。
「帝統、メッ! だよ! まだげんちゃろが揃ってないんだから」
「へいへい。ったく、幻太郎の奴いつ来んだよ」
待てを食らった犬のようにしゃがむ帝統は、眉を下げて呟く。
「お邪魔しますよ」
程無くして、幻太郎が静かにやって来た。帝統は待ってましたと言わんばかりに叫ぶ。
「遅ぇよ、幻太郎!」
「誰もが貴方のように暇な訳ではないんですよ」
それで、とソファに着席しながら幻太郎は言葉を続ける。
「今日はどんな突拍子も無い催しが浮かんだんですか、乱数」
そう問われた乱数は、こほんと咳払いをひとつして口を開いた。
「今日はなんと! ボク達とるあきがポッセになって一年のアニバーサリーなのだ〜! 乱数ちゃんプロデュースの1stアニバーサリーキラキラカラフルデコレーション、可愛いでしょ? ね? ね?」
確かに部屋を見渡すと、バルーンやガーランドで賑やかに飾り付けされている。
「パーティーって、私の為!?」
「そうだよん! るあきのお陰で、キラキラでハピハピなエブリデイだからねっ」
両手でピースサインを作り、可愛らしく笑顔を作る乱数。
私も、三人と知り合ってから毎日が楽しい。
「もうそんなに経つんだな。確かに、るあきに会ってから俺もギャンブルで勝つ事が増えたような……」
顎に手を添えて目を閉じ、しみじみと呟く帝統に、幻太郎は冷たい視線を送る。
「その割には、全く返済されていないですが」
「いやあ! 今日はめでたいなあ! これからも宜しくな、るあき!」
誤魔化すように叫ぶ帝統に溜息をついて、幻太郎は私に笑顔を向けた。
「小生も、るあきと出会っていつも良い刺激を貰っています。今後とも宜しくお願い致しますね」
乱数が飲み物を注いだグラスを皆に配ると、乾杯の音頭を取る。
「はいは〜い! ボク達ポッセの今後益々の絆に、カンパ〜イ!」
軽快な音を響かせてグラス同士を合わせて行く。
今日もFling Posseの三人と、キラキラでハピハピな一日がスタートしたのだった。
─ END ─
【あとがき】
本日はサイト開設一周年です!
賑やかポッセちゃん可愛くて好きです。混ざりたい。
▶貴女と出会って一年─BB
▶貴女と出会って一年─MTC
▶貴女と出会って一年─M
▶貴女と出会って一年─DH
▶貴女と出会って一年─BAT
2025/06/23
乱数から呼び出しメッセージが届いたので、私はカラフルな彼の事務所に向かう。
乱数はいつも突然メッセージや電話を寄越し、用件も告げずに集合だけ掛けて来るのだ。
「乱数居る? お邪魔しまーす」
「ハロハロ〜! るあき、今日はパーティーだよ! 帝統と幻太郎もそろそろ来ると思うから、座って待ってて!」
乱数がいつもより高いテンションで私にウインクをする。
テーブルにはピザやフライドポテト、果てはケーキなどの多様なシェアメニューが並んでいた。
私が色鮮やかなソファに腰を落ち着けるのと同時に、扉が勢い良く開いて帝統の声が響いた。
「乱数〜! 来てやったぜ〜!」
そして帝統はテーブルに広がる美味しそうなメニューの数々に視線をやり、目を輝かせた。
いただきますと伸ばした帝統の手を、乱数はぺちんと叩く。
「帝統、メッ! だよ! まだげんちゃろが揃ってないんだから」
「へいへい。ったく、幻太郎の奴いつ来んだよ」
待てを食らった犬のようにしゃがむ帝統は、眉を下げて呟く。
「お邪魔しますよ」
程無くして、幻太郎が静かにやって来た。帝統は待ってましたと言わんばかりに叫ぶ。
「遅ぇよ、幻太郎!」
「誰もが貴方のように暇な訳ではないんですよ」
それで、とソファに着席しながら幻太郎は言葉を続ける。
「今日はどんな突拍子も無い催しが浮かんだんですか、乱数」
そう問われた乱数は、こほんと咳払いをひとつして口を開いた。
「今日はなんと! ボク達とるあきがポッセになって一年のアニバーサリーなのだ〜! 乱数ちゃんプロデュースの1stアニバーサリーキラキラカラフルデコレーション、可愛いでしょ? ね? ね?」
確かに部屋を見渡すと、バルーンやガーランドで賑やかに飾り付けされている。
「パーティーって、私の為!?」
「そうだよん! るあきのお陰で、キラキラでハピハピなエブリデイだからねっ」
両手でピースサインを作り、可愛らしく笑顔を作る乱数。
私も、三人と知り合ってから毎日が楽しい。
「もうそんなに経つんだな。確かに、るあきに会ってから俺もギャンブルで勝つ事が増えたような……」
顎に手を添えて目を閉じ、しみじみと呟く帝統に、幻太郎は冷たい視線を送る。
「その割には、全く返済されていないですが」
「いやあ! 今日はめでたいなあ! これからも宜しくな、るあき!」
誤魔化すように叫ぶ帝統に溜息をついて、幻太郎は私に笑顔を向けた。
「小生も、るあきと出会っていつも良い刺激を貰っています。今後とも宜しくお願い致しますね」
乱数が飲み物を注いだグラスを皆に配ると、乾杯の音頭を取る。
「はいは〜い! ボク達ポッセの今後益々の絆に、カンパ〜イ!」
軽快な音を響かせてグラス同士を合わせて行く。
今日もFling Posseの三人と、キラキラでハピハピな一日がスタートしたのだった。
─ END ─
【あとがき】
本日はサイト開設一周年です!
賑やかポッセちゃん可愛くて好きです。混ざりたい。
▶貴女と出会って一年─BB
▶貴女と出会って一年─MTC
▶貴女と出会って一年─M
▶貴女と出会って一年─DH
▶貴女と出会って一年─BAT
2025/06/23
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