MAD TRIGGER CREW
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。*゚+──貴女と出会って一年─MTC
「あ、左馬刻さん! 銃兎さん!」
ヨコハマの街を歩いていると、人混みでも目立つ二人の後ろ姿を見掛けた。
名前を呼ぶと、左馬刻さんと銃兎さんは足を止めて振り返る。
「あぁ、るあきさんも理鶯に呼ばれていたんでしたっけ」
「やけにニヤけたツラしてやがんな、るあき」
左馬刻さんは訝しげな表情を見せながら紫煙を吐いた。
「今日はMAD TRIGGER CREWの三人と出会ってちょうど一年の、私にとって記念すべき日なんですよ!」
「んな事よく覚えてるもんだな」
「浮かれるのは勝手ですけど、くれぐれも理鶯の前でそんな事言わないでくださいよ」
銃兎さんが眼鏡の位置を直しながら呟く。
「どうしてですか?」
そう返すと、銃兎さんは眉間を指で押さえて深い溜息をついた。
「我々と一年も居て学習しないとは……」
「もしかして馬鹿って思ってます? 単細胞馬鹿ポジションは左馬刻さんが居るじゃないですか」
「俺様がなんだって?」
煙草を指で挟んで口を開く左馬刻さんに、銃兎さんは呆れながら言った。
「もう黙れ馬鹿共。とにかく、理鶯の前では不必要に口を開くなよ」
そうして辿り着いた理鶯さんの野営地。忙しなく動いている彼の背中に声を掛けた。
「理鶯さん、こんにちは!」
「む、よく来たな。るあきと出会ってそろそろ一年が経つ頃だと思い、小官なりに色々準備をしていた所だ。そこに掛けて待っててくれ」
振り返った理鶯さんは、こちらに笑顔を向けて言った。
「記念日を覚えてるなんて、流石は理鶯さんですね!」
「理鶯もいちいち律儀な奴だな」
「この理鶯の張り切りよう……頭痛がして来た」
義理堅い理鶯さんに感心する左馬刻さんと、顳顬 を押さえる銃兎さん。
やがて理鶯さんは、何かが盛られた人数分の皿を手にしてやって来た。
「なるほど、いつものお約束って奴ですね……」
私がそう呟くと、左馬刻さんが煙草の火を消して言った。
「分かってるよな、俺達に裏切りは無しだ」
「その台詞に私もカウントされる日が来るなんて驚きですけど、シチュエーションがちょっと嫌ですね……」
ドスの利いた左馬刻さんの言葉に複雑な思いを抱いていると、銃兎さんがジャケットを脱ぎながら言った。
「今日は記念すべき日なんでしょう。せっかく理鶯が用意してくれたんだ。正直、全く気は進まないが……」
左馬刻さんと銃兎さんは、地面に腰をおろして腹筋を開始する。私もその二人に並んだ。
穏やかな笑顔で料理の準備を進める理鶯さんを横目に、私と左馬刻さんと銃兎さんは競うように腹筋をこなすのだった。
─ END ─
【あとがき】
本日はサイト開設一周年です!
ゲテモノエンドばかり書いてたような一年です。
▶貴女と出会って一年─BB
▶貴女と出会って一年─FP
▶貴女と出会って一年─M
▶貴女と出会って一年─DH
▶貴女と出会って一年─BAT
2025/06/23
「あ、左馬刻さん! 銃兎さん!」
ヨコハマの街を歩いていると、人混みでも目立つ二人の後ろ姿を見掛けた。
名前を呼ぶと、左馬刻さんと銃兎さんは足を止めて振り返る。
「あぁ、るあきさんも理鶯に呼ばれていたんでしたっけ」
「やけにニヤけたツラしてやがんな、るあき」
左馬刻さんは訝しげな表情を見せながら紫煙を吐いた。
「今日はMAD TRIGGER CREWの三人と出会ってちょうど一年の、私にとって記念すべき日なんですよ!」
「んな事よく覚えてるもんだな」
「浮かれるのは勝手ですけど、くれぐれも理鶯の前でそんな事言わないでくださいよ」
銃兎さんが眼鏡の位置を直しながら呟く。
「どうしてですか?」
そう返すと、銃兎さんは眉間を指で押さえて深い溜息をついた。
「我々と一年も居て学習しないとは……」
「もしかして馬鹿って思ってます? 単細胞馬鹿ポジションは左馬刻さんが居るじゃないですか」
「俺様がなんだって?」
煙草を指で挟んで口を開く左馬刻さんに、銃兎さんは呆れながら言った。
「もう黙れ馬鹿共。とにかく、理鶯の前では不必要に口を開くなよ」
そうして辿り着いた理鶯さんの野営地。忙しなく動いている彼の背中に声を掛けた。
「理鶯さん、こんにちは!」
「む、よく来たな。るあきと出会ってそろそろ一年が経つ頃だと思い、小官なりに色々準備をしていた所だ。そこに掛けて待っててくれ」
振り返った理鶯さんは、こちらに笑顔を向けて言った。
「記念日を覚えてるなんて、流石は理鶯さんですね!」
「理鶯もいちいち律儀な奴だな」
「この理鶯の張り切りよう……頭痛がして来た」
義理堅い理鶯さんに感心する左馬刻さんと、
やがて理鶯さんは、何かが盛られた人数分の皿を手にしてやって来た。
「なるほど、いつものお約束って奴ですね……」
私がそう呟くと、左馬刻さんが煙草の火を消して言った。
「分かってるよな、俺達に裏切りは無しだ」
「その台詞に私もカウントされる日が来るなんて驚きですけど、シチュエーションがちょっと嫌ですね……」
ドスの利いた左馬刻さんの言葉に複雑な思いを抱いていると、銃兎さんがジャケットを脱ぎながら言った。
「今日は記念すべき日なんでしょう。せっかく理鶯が用意してくれたんだ。正直、全く気は進まないが……」
左馬刻さんと銃兎さんは、地面に腰をおろして腹筋を開始する。私もその二人に並んだ。
穏やかな笑顔で料理の準備を進める理鶯さんを横目に、私と左馬刻さんと銃兎さんは競うように腹筋をこなすのだった。
─ END ─
【あとがき】
本日はサイト開設一周年です!
ゲテモノエンドばかり書いてたような一年です。
▶貴女と出会って一年─BB
▶貴女と出会って一年─FP
▶貴女と出会って一年─M
▶貴女と出会って一年─DH
▶貴女と出会って一年─BAT
2025/06/23
