Buster Bros!!!
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。*゚+──二郎の恋人がオオサカ推しだった件
生まれて初めての彼女が出来たのはつい数週間前。そんな俺は今日、ついに彼女の家を訪れていた。
女子の部屋なんて初めて入る。正直に白状すると、色々妄想までしちまった。内容は絶対にるあきには言えない。
期待と緊張がごちゃ混ぜになりながらも、普段通りを装って彼女の家のチャイムを鳴らす。
すぐに扉を開けて出て来たのは私服姿のるあきで、俺はその可愛さに思わず顔が熱くなった。
「制服じゃない二郎くん見るの、なんか新鮮だね。テレビとかでは見た事あるけど、目の前で見ると破壊力が違うというか……その、格好良いよ」
いや、照れてるるあき可愛過ぎじゃね?
しかも格好良いなんて言ってくれた。俺も恥ずかしがってる場合じゃねぇ。
「るあきも、めちゃくちゃ可愛い。その服すげぇ似合ってる。……可愛い」
俺は俺で語彙力無さ過ぎじゃね?
伝えたい事を上手く言葉に出来ないもどかしさにうんうんと唸っていると、るあきが顔を赤くしながら「二郎くん、上がって上がって」と促して来た。
「あ、うん、お邪魔シマス……」
「私の部屋、すぐそこね。お菓子と飲み物持って来るから、先入ってて良いよ」
そう言われて、るあきとは家に入ってすぐに別れた。
まじか、一人で入るのか、めっちゃドキドキして来た。
るあきの部屋の扉をしばらく見詰めて、深呼吸をしてからゆっくり開く。
目の前には、綺麗に整理された明るい部屋が広がった。悪いと思いながらも彼女の部屋を見渡して行く。
るあきが好きなキャラクターのグッズやらポスターやらが並ぶ中、Buster Bros!!!のグッズも飾られている事に気付いた。更に嬉しい事に、俺のグッズが多めだ。これは流石ににやけんだろ……。
大中小とサイズの違う俺のぬいぐるみを順番に眺めていると、突然雷に打たれたような衝撃を受けた。
その瞬間、扉が開いて部屋の主が顔を見せる。
「お待たせ。二郎くんコーラ好きだよね……って、どうしたの?」
お菓子とジュースを載せたトレイを持ったるあきは、驚いた顔をしている。俺だって驚いた。トレイをテーブルに置いたるあきに、俺は元凶を指差しながら言う。
「これってオオサカの先公だよな!? るあき、コイツの事好きなのかよ!?」
俺のぬいぐるみの隣には、なんと躑躅森盧笙のぬいぐるみが並んで置かれていた。しかも、俺のグッズの次に数が多いような気もする。
女子高生ってのはやっぱり年上の先公のが良いのかよ? 成績悪い同級生なんて、少女漫画の世界だとただのモブで終わりだもんな。
面白くねぇと思いながらるあきの返事を待つ。るあきは笑いながら言った。
「ろしょぴはただの推しだよ。二郎くんもオタクなら分かると思うけど、推しと恋人は全然別」
「うぐ……分かるけど、やっぱ飲み込めねぇっつーか……」
アニメとリアルは違うだろ。しかも、あだ名で呼んでんのが気に食わねぇ。
でもこれ以上続けると、るあきに小せぇ男だと思われそうで口を閉じた。
「そんなにむくれないでよ。一番好きなのは二郎くんだよ」
「別にむくれてねぇし」
我ながらガキみてぇだと思いながらもそっぽを向くと、るあきが俺の頬をつついて来た。
素直に振り向くのもなんだか癪だが、変な意地を張り続けるのも格好悪い。頬をつつき続けるるあきの方を向くと、思ったよりすぐ近くにるあきの顔があった。
「わ、えっ」
なんだよと聞く暇も無く、俺の唇にるあきの柔らかい唇が短く押し当てられた。
「こういう事したいって思うのは、大好きな二郎くんだけ。……これでもまだ足りない?」
頬を赤くして潤んだ瞳で見上げられ、そんな台詞を吐かれたらめちゃくちゃやばい。
今、俺はるあき以上に顔が赤くなっている自信がある。心臓が体育をした後より速く動いていて、格好付ける余裕も返事をする余裕も無い。
「足りなくない、デス……」
なんとか絞り出した返答。
足りないなんて言ったらもっとしてくれたのかな、とか、がっついた事言って引かれたくねぇな、とか、そもそもどうしてこんな事になったんだっけ、とか色々な事が脳内を駆け回って、俺はそれきり口を閉ざした。
妄想の中の俺はそれはもう驚くほど格好良く彼女の唇を奪っていたのだが、現実は恋愛初心者には厳しいらしい。
誰にも言えないファーストキスを終え、俺は照れ隠しにコーラを一気に飲み干した。
─ END ─
【あとがき】
後日ディビジョンラップバトルの会場で盧笙さんに会って思い出してカッとなるけど、同時にキスも思い出して赤面して一人であわあわしてます。
▶理鶯の恋人がシブヤ推しだった件
▶幻太郎の恋人がナゴヤ推しだった件
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▶十四の恋人がシンジュク推しだった件
こちらもどうぞ。
2025/05/09
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女子の部屋なんて初めて入る。正直に白状すると、色々妄想までしちまった。内容は絶対にるあきには言えない。
期待と緊張がごちゃ混ぜになりながらも、普段通りを装って彼女の家のチャイムを鳴らす。
すぐに扉を開けて出て来たのは私服姿のるあきで、俺はその可愛さに思わず顔が熱くなった。
「制服じゃない二郎くん見るの、なんか新鮮だね。テレビとかでは見た事あるけど、目の前で見ると破壊力が違うというか……その、格好良いよ」
いや、照れてるるあき可愛過ぎじゃね?
しかも格好良いなんて言ってくれた。俺も恥ずかしがってる場合じゃねぇ。
「るあきも、めちゃくちゃ可愛い。その服すげぇ似合ってる。……可愛い」
俺は俺で語彙力無さ過ぎじゃね?
伝えたい事を上手く言葉に出来ないもどかしさにうんうんと唸っていると、るあきが顔を赤くしながら「二郎くん、上がって上がって」と促して来た。
「あ、うん、お邪魔シマス……」
「私の部屋、すぐそこね。お菓子と飲み物持って来るから、先入ってて良いよ」
そう言われて、るあきとは家に入ってすぐに別れた。
まじか、一人で入るのか、めっちゃドキドキして来た。
るあきの部屋の扉をしばらく見詰めて、深呼吸をしてからゆっくり開く。
目の前には、綺麗に整理された明るい部屋が広がった。悪いと思いながらも彼女の部屋を見渡して行く。
るあきが好きなキャラクターのグッズやらポスターやらが並ぶ中、Buster Bros!!!のグッズも飾られている事に気付いた。更に嬉しい事に、俺のグッズが多めだ。これは流石ににやけんだろ……。
大中小とサイズの違う俺のぬいぐるみを順番に眺めていると、突然雷に打たれたような衝撃を受けた。
その瞬間、扉が開いて部屋の主が顔を見せる。
「お待たせ。二郎くんコーラ好きだよね……って、どうしたの?」
お菓子とジュースを載せたトレイを持ったるあきは、驚いた顔をしている。俺だって驚いた。トレイをテーブルに置いたるあきに、俺は元凶を指差しながら言う。
「これってオオサカの先公だよな!? るあき、コイツの事好きなのかよ!?」
俺のぬいぐるみの隣には、なんと躑躅森盧笙のぬいぐるみが並んで置かれていた。しかも、俺のグッズの次に数が多いような気もする。
女子高生ってのはやっぱり年上の先公のが良いのかよ? 成績悪い同級生なんて、少女漫画の世界だとただのモブで終わりだもんな。
面白くねぇと思いながらるあきの返事を待つ。るあきは笑いながら言った。
「ろしょぴはただの推しだよ。二郎くんもオタクなら分かると思うけど、推しと恋人は全然別」
「うぐ……分かるけど、やっぱ飲み込めねぇっつーか……」
アニメとリアルは違うだろ。しかも、あだ名で呼んでんのが気に食わねぇ。
でもこれ以上続けると、るあきに小せぇ男だと思われそうで口を閉じた。
「そんなにむくれないでよ。一番好きなのは二郎くんだよ」
「別にむくれてねぇし」
我ながらガキみてぇだと思いながらもそっぽを向くと、るあきが俺の頬をつついて来た。
素直に振り向くのもなんだか癪だが、変な意地を張り続けるのも格好悪い。頬をつつき続けるるあきの方を向くと、思ったよりすぐ近くにるあきの顔があった。
「わ、えっ」
なんだよと聞く暇も無く、俺の唇にるあきの柔らかい唇が短く押し当てられた。
「こういう事したいって思うのは、大好きな二郎くんだけ。……これでもまだ足りない?」
頬を赤くして潤んだ瞳で見上げられ、そんな台詞を吐かれたらめちゃくちゃやばい。
今、俺はるあき以上に顔が赤くなっている自信がある。心臓が体育をした後より速く動いていて、格好付ける余裕も返事をする余裕も無い。
「足りなくない、デス……」
なんとか絞り出した返答。
足りないなんて言ったらもっとしてくれたのかな、とか、がっついた事言って引かれたくねぇな、とか、そもそもどうしてこんな事になったんだっけ、とか色々な事が脳内を駆け回って、俺はそれきり口を閉ざした。
妄想の中の俺はそれはもう驚くほど格好良く彼女の唇を奪っていたのだが、現実は恋愛初心者には厳しいらしい。
誰にも言えないファーストキスを終え、俺は照れ隠しにコーラを一気に飲み干した。
─ END ─
【あとがき】
後日ディビジョンラップバトルの会場で盧笙さんに会って思い出してカッとなるけど、同時にキスも思い出して赤面して一人であわあわしてます。
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2025/05/09
