Bad Ass Temple
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。*゚+──十四の恋人がシンジュク推しだった件
青空が綺麗な、ある晴れた日の午後。大好きなるあきちゃんと、ぎゅっと手を繋いでデートを楽しんでいた。
るあきちゃんと一緒なら、見慣れた近所の道を歩くだけでもわくわくする。
「見て、十四くん。いつの間にかここに花が咲いてる」
るあきちゃんが指差した所を見ると、小さな蕾が花開いていた。
「わぁ、可愛いっすね! 写真撮っておくっす! アマンダ、一緒に写るっすよ〜」
連れて来ていた親友のアマンダと共に、可憐な花を写真に収める。
するとるあきちゃんも、鞄をあさって掌サイズのぬいぐるみを取り出した。
「私もぬいと一緒に写真撮っておこ」
「良いっすね! るあきちゃんのお友達はどんな子っすか?」
そう問うと、るあきちゃんはこちらにぬいぐるみを向けて見せてくれた。それを見て、自分は思わず固まってしまう。
「そ、それって、伊弉冉さんのぬいぐるみじゃないっすか!?」
「そうだよ。ひふみんって格好良いけど、ぬいぐるみになるとすごく可愛いよね」
そんな事を言いながら、るあきちゃんは片手にぬいぐるみ、もう片手にスマホを構えて撮影をする。
「うぅ……るあきちゃん、自分というものがありながら……」
「浮気とかじゃないって! ひふみんは私の推し。シンジュクのファンだって言ってなかったっけ?」
るあきちゃんはそう言って、ゆっくりとこちらの頭を撫でて来た。自分は潤み始めた目をこすりながら、るあきちゃんの温かい優しさを堪能する。
「今はナゴヤも応援してるから安心して?」
ほら、とるあきちゃんは再び鞄をあさって小さなぬいぐるみを取り出した。
「わ! 自分っす!」
るあきちゃんの手には、可愛い服とヘッドドレスを着けた自分のぬいぐるみが収まっていた。
「お洋服着て可愛がってもらってるんすねぇ。良かったっすね」
よしよしと自分のぬいぐるみを撫でると、るあきちゃんが笑った。
そういえば、伊弉冉さんのぬいぐるみは着せ替えされていない事に気付く。
ふふふ、きっとこれは愛情の違いっすね。
そんな事を思いながら尚も自分のぬいぐるみを撫でていると、るあきちゃんが楽しそうに口を開いた。
「その格好、可愛いでしょ。十四くんのぬいぐるみってなんか赤ちゃんみたいで、いろんな可愛い服着せたくなっちゃうんだよね」
「自分、赤ちゃんじゃないっすよ……!?」
大事にされてるのは嬉しいけど、理由がすごく複雑っす……。何より、るあきちゃんには可愛いより格好良いって思われたい!
顔の良さなら、伊弉冉さんにも負けてないと思うんすけど……。
持ち歩いているコンパクトミラーを開いて、自分の顔を見る。今日はメイクも上手く行って、悪くないマイフェイスっすよ!
期待を込めて、ぬい撮り中のるあきちゃんの顔をじっと見詰める。すぐに視線に気付いて笑顔を向けてくれたが、頬をむにむにと優しくつままれた。
「どうしたの? そんな可愛い顔して」
「むぅ……可愛いじゃなくて、格好良いって言って欲しいっすよ」
そう言って唇を尖らせると、またしてもるあきちゃんに可愛いと言われてしまった。
「自分と伊弉冉さん、どっちが格好良いっすか?」
「格好良いのは、ひふみんかな」
「即答っすか!?」
仮にも……いや、正真正銘、自分はるあきちゃんの彼氏っす! それなのに伊弉冉さんの方が格好良いと即答されるなんて、勝手で申し訳無いっすけど、伊弉冉さんは今から自分のライバルっすよ!
「今度は急に何かを決意した顔してるけど、どうしたの?」
「るあきちゃんに格好良いって思われるように、自分もっともっと頑張るっす!」
空却さんのもとで修行して、獄さんには格好良い大人の男の極意を学ぼう。
「よく分かんないけど、張り切ってる十四くんも可愛いね。頑張って」
「うぅ、頑張るっす……!」
伊弉冉さんのぬいぐるみを恨めしげに見詰める。そんな自分に気付く様子も無く、るあきちゃんは伊弉冉さんと自分のぬいぐるみを並べてカメラに収めていた。
「二人共、本当に顔が良いよね」
「えへへ……」
るあきちゃんにそう言われるのは、やっぱり嬉しい。
いつか世界で一番格好良いと即答してもらえるように、早速明日から修行を頑張ろうと両手を握り締めて決心したのだった。
─ END ─
【あとがき】
「ドンと構えていようぜ十四、どんな苦さも変えてくjuicy」の格好良い&可愛い十四くんのシーン、大好き。
▶二郎の恋人がオオサカ推しだった件
▶理鶯の恋人がシブヤ推しだった件
▶幻太郎の恋人がナゴヤ推しだった件
▶寂雷の恋人がヨコハマ推しだった件
▶一二三の恋人がシブヤ推しだった件
▶独歩の恋人がヨコハマ推しだった件
こちらもどうぞ。
2025/05/03
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るあきちゃんと一緒なら、見慣れた近所の道を歩くだけでもわくわくする。
「見て、十四くん。いつの間にかここに花が咲いてる」
るあきちゃんが指差した所を見ると、小さな蕾が花開いていた。
「わぁ、可愛いっすね! 写真撮っておくっす! アマンダ、一緒に写るっすよ〜」
連れて来ていた親友のアマンダと共に、可憐な花を写真に収める。
するとるあきちゃんも、鞄をあさって掌サイズのぬいぐるみを取り出した。
「私もぬいと一緒に写真撮っておこ」
「良いっすね! るあきちゃんのお友達はどんな子っすか?」
そう問うと、るあきちゃんはこちらにぬいぐるみを向けて見せてくれた。それを見て、自分は思わず固まってしまう。
「そ、それって、伊弉冉さんのぬいぐるみじゃないっすか!?」
「そうだよ。ひふみんって格好良いけど、ぬいぐるみになるとすごく可愛いよね」
そんな事を言いながら、るあきちゃんは片手にぬいぐるみ、もう片手にスマホを構えて撮影をする。
「うぅ……るあきちゃん、自分というものがありながら……」
「浮気とかじゃないって! ひふみんは私の推し。シンジュクのファンだって言ってなかったっけ?」
るあきちゃんはそう言って、ゆっくりとこちらの頭を撫でて来た。自分は潤み始めた目をこすりながら、るあきちゃんの温かい優しさを堪能する。
「今はナゴヤも応援してるから安心して?」
ほら、とるあきちゃんは再び鞄をあさって小さなぬいぐるみを取り出した。
「わ! 自分っす!」
るあきちゃんの手には、可愛い服とヘッドドレスを着けた自分のぬいぐるみが収まっていた。
「お洋服着て可愛がってもらってるんすねぇ。良かったっすね」
よしよしと自分のぬいぐるみを撫でると、るあきちゃんが笑った。
そういえば、伊弉冉さんのぬいぐるみは着せ替えされていない事に気付く。
ふふふ、きっとこれは愛情の違いっすね。
そんな事を思いながら尚も自分のぬいぐるみを撫でていると、るあきちゃんが楽しそうに口を開いた。
「その格好、可愛いでしょ。十四くんのぬいぐるみってなんか赤ちゃんみたいで、いろんな可愛い服着せたくなっちゃうんだよね」
「自分、赤ちゃんじゃないっすよ……!?」
大事にされてるのは嬉しいけど、理由がすごく複雑っす……。何より、るあきちゃんには可愛いより格好良いって思われたい!
顔の良さなら、伊弉冉さんにも負けてないと思うんすけど……。
持ち歩いているコンパクトミラーを開いて、自分の顔を見る。今日はメイクも上手く行って、悪くないマイフェイスっすよ!
期待を込めて、ぬい撮り中のるあきちゃんの顔をじっと見詰める。すぐに視線に気付いて笑顔を向けてくれたが、頬をむにむにと優しくつままれた。
「どうしたの? そんな可愛い顔して」
「むぅ……可愛いじゃなくて、格好良いって言って欲しいっすよ」
そう言って唇を尖らせると、またしてもるあきちゃんに可愛いと言われてしまった。
「自分と伊弉冉さん、どっちが格好良いっすか?」
「格好良いのは、ひふみんかな」
「即答っすか!?」
仮にも……いや、正真正銘、自分はるあきちゃんの彼氏っす! それなのに伊弉冉さんの方が格好良いと即答されるなんて、勝手で申し訳無いっすけど、伊弉冉さんは今から自分のライバルっすよ!
「今度は急に何かを決意した顔してるけど、どうしたの?」
「るあきちゃんに格好良いって思われるように、自分もっともっと頑張るっす!」
空却さんのもとで修行して、獄さんには格好良い大人の男の極意を学ぼう。
「よく分かんないけど、張り切ってる十四くんも可愛いね。頑張って」
「うぅ、頑張るっす……!」
伊弉冉さんのぬいぐるみを恨めしげに見詰める。そんな自分に気付く様子も無く、るあきちゃんは伊弉冉さんと自分のぬいぐるみを並べてカメラに収めていた。
「二人共、本当に顔が良いよね」
「えへへ……」
るあきちゃんにそう言われるのは、やっぱり嬉しい。
いつか世界で一番格好良いと即答してもらえるように、早速明日から修行を頑張ろうと両手を握り締めて決心したのだった。
─ END ─
【あとがき】
「ドンと構えていようぜ十四、どんな苦さも変えてくjuicy」の格好良い&可愛い十四くんのシーン、大好き。
▶二郎の恋人がオオサカ推しだった件
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2025/05/03
