MAD TRIGGER CREW
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
。*゚+──理鶯に恋人が出来てから左馬刻の機嫌が悪くなって行った話
「俺様は一昨日、理鶯の飯食ったぜ」
「私は昨日食べましたよ、昨日! 愛情たっぷりの、なんかよく分からない肉! 完食しました!」
「完食すンのはたりめぇだろ!」
もはやいつもの光景と化してしまった目の前のやりとり。俺がわざとらしく盛大な溜息をつくも、二人がそれに気付く気配は無い。
理鶯がるあきと付き合うようになってから、何故か左馬刻の機嫌が悪くなって行ったのだ。
会う度に喧嘩を吹っ掛ける左馬刻と、それに乗ってしまうるあき。そんな二人のマウント合戦を、何処か嬉しそうに眺める理鶯。その三人を、俺は頭痛をこらえながら見守っている。
「理鶯さんにコーヒー淹れたら、美味しいって褒めてくれたんですから!」
「あ゛ぁ!? 理鶯てめぇ、俺様が淹れるコーヒーが一番美味いっつってたろうが!」
「そうだな。現時点では左馬刻が一番だ」
理鶯がそう返すと、左馬刻は見事なドヤ顔を見せた。その表情を見て、るあきは左馬刻を睨みながら悔しそうに下唇を噛む。
「しかし、るあきは伸びしろがあるからな。油断は出来ないぞ、左馬刻」
その言葉に次はるあきがドヤ顔を見せ、左馬刻は舌打ちをしながらるあきを睨んだ。
全く。ガキか、お前等。
この状況でそんな事を言おう物なら、左馬刻の怒りが俺にまで飛び火する事は目に見えている。その為、るあきには悪いがわざわざ口には出さない。
「はっ、どうせ理鶯と出会った年月が長いのは俺様の方だ。これだけはこの先も覆 る事はねぇだろうよ」
「左馬刻って、負けそうになったらいつも付き合いの長さ出しますよね」
得意気に煙草の煙を吐く左馬刻に、大袈裟に手であおぎながら眉間に皺を寄せるるあき。
理鶯、そろそろ止めてくれ……。
「誰に向かってそんな口利いてンだよ。『さん』を付けろやクソが」
「左馬刻、さ、ん! それしかマウント取れる事無いんですか?」
火花が散っているのが目視出来るかのような睨み合いを繰り広げる左馬刻とるあき。その両者の肩に理鶯は手を置き、静かに言った。
「るあき、左馬刻。小官の為に争うのはやめてくれ」
なんだそのヒロインめいた台詞は。
ツッコもうか悩みながら左馬刻とるあきを見ると、二人は素直に「悪かったな……」「理鶯さん、ごめんね」と静かになっている。
「うむ。小官は二人にも仲良くなって欲しいと思っている」
仲直りの握手だ、と理鶯は二人の手をやや強引に繋げた。案の定、左馬刻とるあきは嫌そうな顔をしつつも握手に応じる。
「『同じ釜の飯を食う』という言葉があるだろう。今から小官が」
「そりゃ喩 えであってガチで食う訳じゃねぇだろ」
左馬刻が焦りながら口を挟んだ。その言葉にるあきも続く。
「理鶯さん、一緒にご飯食べなくても、もう私と左馬刻はマブダチだから! 大丈夫だよ! ね、左馬刻!」
「あ!? おう、飯はまたの機会にしようや……! あとてめぇは『さん』を付けやがれ」
おいお前等、理鶯の顔を見てみろ! あんなにしょげた表情はなかなか見ないぞ!
再び睨み合いを繰り広げていた左馬刻とるあきだったが、るあきが落ち込む理鶯に気付いた。
「理鶯さん! そんな顔しないで! 左馬刻がお腹空いたって! あ、私はお腹空いてないから大丈夫!」
「クソッ! 理鶯、こいつは遠慮してるだけだからな! るあきにも腹一杯食わせてやれや!」
「そうか。丁度、昼飯時だからな。たくさん用意をしよう」
にこにこと微笑む理鶯。その笑顔を見て、左馬刻とるあきは引き攣った笑みを見せる。
そして俺は嫌な予感を覚え、そっとこの場から逃げようと画策した。
「銃兎も食べて行くだろう?」
駄目だった。冷たい汗が背筋を滑る。
「すみません。仕事に戻らないといけませんので、私はこれで。三人で楽しんでください」
そんな言い訳で、我等がリーダーが簡単に見逃してくれる筈が無い。
「るあき、銃兎を逃がすんじゃねぇぞ!」
「合点承知です!」
こういう時だけは見事な連携プレーを発揮し、二人はあっという間に俺の隣を固める。両腕が痛い。
「大人数で食べた方が楽しいですから!」
「嘘つくな! 自分達の負担を軽くしようって魂胆なだけだろう!」
尚も言い合いを続ける俺達だったが、料理の完成が近付いて来ると、腹を括って三人で大人しく腕立て伏せを開始したのだった。
─ END ─
【あとがき】
皆理鶯さんの事が大好きなのでした。めでたしめでたし。
2025/04/17
「俺様は一昨日、理鶯の飯食ったぜ」
「私は昨日食べましたよ、昨日! 愛情たっぷりの、なんかよく分からない肉! 完食しました!」
「完食すンのはたりめぇだろ!」
もはやいつもの光景と化してしまった目の前のやりとり。俺がわざとらしく盛大な溜息をつくも、二人がそれに気付く気配は無い。
理鶯がるあきと付き合うようになってから、何故か左馬刻の機嫌が悪くなって行ったのだ。
会う度に喧嘩を吹っ掛ける左馬刻と、それに乗ってしまうるあき。そんな二人のマウント合戦を、何処か嬉しそうに眺める理鶯。その三人を、俺は頭痛をこらえながら見守っている。
「理鶯さんにコーヒー淹れたら、美味しいって褒めてくれたんですから!」
「あ゛ぁ!? 理鶯てめぇ、俺様が淹れるコーヒーが一番美味いっつってたろうが!」
「そうだな。現時点では左馬刻が一番だ」
理鶯がそう返すと、左馬刻は見事なドヤ顔を見せた。その表情を見て、るあきは左馬刻を睨みながら悔しそうに下唇を噛む。
「しかし、るあきは伸びしろがあるからな。油断は出来ないぞ、左馬刻」
その言葉に次はるあきがドヤ顔を見せ、左馬刻は舌打ちをしながらるあきを睨んだ。
全く。ガキか、お前等。
この状況でそんな事を言おう物なら、左馬刻の怒りが俺にまで飛び火する事は目に見えている。その為、るあきには悪いがわざわざ口には出さない。
「はっ、どうせ理鶯と出会った年月が長いのは俺様の方だ。これだけはこの先も
「左馬刻って、負けそうになったらいつも付き合いの長さ出しますよね」
得意気に煙草の煙を吐く左馬刻に、大袈裟に手であおぎながら眉間に皺を寄せるるあき。
理鶯、そろそろ止めてくれ……。
「誰に向かってそんな口利いてンだよ。『さん』を付けろやクソが」
「左馬刻、さ、ん! それしかマウント取れる事無いんですか?」
火花が散っているのが目視出来るかのような睨み合いを繰り広げる左馬刻とるあき。その両者の肩に理鶯は手を置き、静かに言った。
「るあき、左馬刻。小官の為に争うのはやめてくれ」
なんだそのヒロインめいた台詞は。
ツッコもうか悩みながら左馬刻とるあきを見ると、二人は素直に「悪かったな……」「理鶯さん、ごめんね」と静かになっている。
「うむ。小官は二人にも仲良くなって欲しいと思っている」
仲直りの握手だ、と理鶯は二人の手をやや強引に繋げた。案の定、左馬刻とるあきは嫌そうな顔をしつつも握手に応じる。
「『同じ釜の飯を食う』という言葉があるだろう。今から小官が」
「そりゃ
左馬刻が焦りながら口を挟んだ。その言葉にるあきも続く。
「理鶯さん、一緒にご飯食べなくても、もう私と左馬刻はマブダチだから! 大丈夫だよ! ね、左馬刻!」
「あ!? おう、飯はまたの機会にしようや……! あとてめぇは『さん』を付けやがれ」
おいお前等、理鶯の顔を見てみろ! あんなにしょげた表情はなかなか見ないぞ!
再び睨み合いを繰り広げていた左馬刻とるあきだったが、るあきが落ち込む理鶯に気付いた。
「理鶯さん! そんな顔しないで! 左馬刻がお腹空いたって! あ、私はお腹空いてないから大丈夫!」
「クソッ! 理鶯、こいつは遠慮してるだけだからな! るあきにも腹一杯食わせてやれや!」
「そうか。丁度、昼飯時だからな。たくさん用意をしよう」
にこにこと微笑む理鶯。その笑顔を見て、左馬刻とるあきは引き攣った笑みを見せる。
そして俺は嫌な予感を覚え、そっとこの場から逃げようと画策した。
「銃兎も食べて行くだろう?」
駄目だった。冷たい汗が背筋を滑る。
「すみません。仕事に戻らないといけませんので、私はこれで。三人で楽しんでください」
そんな言い訳で、我等がリーダーが簡単に見逃してくれる筈が無い。
「るあき、銃兎を逃がすんじゃねぇぞ!」
「合点承知です!」
こういう時だけは見事な連携プレーを発揮し、二人はあっという間に俺の隣を固める。両腕が痛い。
「大人数で食べた方が楽しいですから!」
「嘘つくな! 自分達の負担を軽くしようって魂胆なだけだろう!」
尚も言い合いを続ける俺達だったが、料理の完成が近付いて来ると、腹を括って三人で大人しく腕立て伏せを開始したのだった。
─ END ─
【あとがき】
皆理鶯さんの事が大好きなのでした。めでたしめでたし。
2025/04/17
