Dream
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2月2日。今日はツインテールの日であるらしい。そうと知ったらやらない訳にはいかず、私は十四くんの元を訪れた。
「わ、るあきさん!突然家に来るなんてどうしたんすか?」
チャイムを鳴らすと直ぐに十四くんが出て来て、驚いた表情で私を見下ろす。
「十四くん、今日はツインテールの日だって知ってた?これからツインテールにしようと思って」
「るあきさんがっすか?絶対似合うっすよ〜」
「ツインテールにするのは十四くんだよ」
「え?」
十四くんは、どういう事っすか?と問い掛けて来るが、私は質問に答えるより先に家に上がって良いかを聞いてみる。
「あ、はい、大丈夫っすよ」
実家暮らしの十四くんは、私を自室に案内してくれた。
ベッドに座っていたアマンダの頭を撫でて「久し振りだね」と挨拶をする。
十四くんはそんな私を微笑みながら見ていたが、挨拶が済んだのを確認すると少し眉を下げた。
「あの、るあきさん、さっきのって一体どういう意味なんすか?」
「そのままの意味だよ。ツインテールの日だからツインテールにしてみよう、って」
「それで自分に白羽の矢が立つ理由が分かんないっす…」
ますます眉を下げて行く十四くんに、アマンダを渡して答えた。
「私がやるより、十四くんがやった方が絶対面白いじゃん?」
「るあきさん、なんだか最近空却さんに似て来たっすね…」
小さく吐いてアマンダを抱き締める十四くん。そんな彼の背後に回り、持参した櫛 とヘアゴムを取り出す。
「大丈夫、絶対可愛いから!」
「本当に可愛くなっちゃったらどうするんすかぁ」
「その時は、アルゴξ楽団の女形 ボーカルとして今後益々の活躍を祈るのみだよ」
「バンドの方向性も変わっちゃうんすか!?」
今日も十四くんのツッコミは面白いなぁ、と笑いながら、私は早速作業に入る。彼は意外と大人しく私にされるがままになっていた。
「はい、完成!想像以上に可愛いよ、十四くん!」
「わあぁ…本当に可愛くなっちゃったっす…」
はわわ、と鏡を見詰める十四くん。リアクションまで可愛いね、君は。
そして彼は自撮りをすると、その写真を空却くんと獄さんとのグループトークに送ったらしい。
『るあきさんがツインテールにしてくれたっす!』
そんな十四くんのメッセージにしばらくして届いた返信は『るあきかと思ったら十四なのかよ』という獄さんのツッコミと、『おー、可愛い可愛い』という適当なのか面白がっての言葉なのか読めない空却くんの一言だった。
「えへへ、褒められたっす」
当の本人は嬉しそうだから良いか。
ツインテールの毛先をくるくると指に巻き付けて、メッセージを見ながらにこにこと笑う十四くん。私はその様子をパシャパシャと写真に納めたのだった。
─ END ─
【あとがき】
ツインテ十四くん絶対可愛い。
2025/02/02
「わ、るあきさん!突然家に来るなんてどうしたんすか?」
チャイムを鳴らすと直ぐに十四くんが出て来て、驚いた表情で私を見下ろす。
「十四くん、今日はツインテールの日だって知ってた?これからツインテールにしようと思って」
「るあきさんがっすか?絶対似合うっすよ〜」
「ツインテールにするのは十四くんだよ」
「え?」
十四くんは、どういう事っすか?と問い掛けて来るが、私は質問に答えるより先に家に上がって良いかを聞いてみる。
「あ、はい、大丈夫っすよ」
実家暮らしの十四くんは、私を自室に案内してくれた。
ベッドに座っていたアマンダの頭を撫でて「久し振りだね」と挨拶をする。
十四くんはそんな私を微笑みながら見ていたが、挨拶が済んだのを確認すると少し眉を下げた。
「あの、るあきさん、さっきのって一体どういう意味なんすか?」
「そのままの意味だよ。ツインテールの日だからツインテールにしてみよう、って」
「それで自分に白羽の矢が立つ理由が分かんないっす…」
ますます眉を下げて行く十四くんに、アマンダを渡して答えた。
「私がやるより、十四くんがやった方が絶対面白いじゃん?」
「るあきさん、なんだか最近空却さんに似て来たっすね…」
小さく吐いてアマンダを抱き締める十四くん。そんな彼の背後に回り、持参した
「大丈夫、絶対可愛いから!」
「本当に可愛くなっちゃったらどうするんすかぁ」
「その時は、アルゴξ楽団の
「バンドの方向性も変わっちゃうんすか!?」
今日も十四くんのツッコミは面白いなぁ、と笑いながら、私は早速作業に入る。彼は意外と大人しく私にされるがままになっていた。
「はい、完成!想像以上に可愛いよ、十四くん!」
「わあぁ…本当に可愛くなっちゃったっす…」
はわわ、と鏡を見詰める十四くん。リアクションまで可愛いね、君は。
そして彼は自撮りをすると、その写真を空却くんと獄さんとのグループトークに送ったらしい。
『るあきさんがツインテールにしてくれたっす!』
そんな十四くんのメッセージにしばらくして届いた返信は『るあきかと思ったら十四なのかよ』という獄さんのツッコミと、『おー、可愛い可愛い』という適当なのか面白がっての言葉なのか読めない空却くんの一言だった。
「えへへ、褒められたっす」
当の本人は嬉しそうだから良いか。
ツインテールの毛先をくるくると指に巻き付けて、メッセージを見ながらにこにこと笑う十四くん。私はその様子をパシャパシャと写真に納めたのだった。
─ END ─
【あとがき】
ツインテ十四くん絶対可愛い。
2025/02/02
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