Dream
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今日はこれから、大好きな理鶯さんとデートだ。
私は目一杯のお洒落をして待ち合わせ場所へ向かう。ちなみに、彼はデートでもいつもの迷彩服で現れるのだ。初デートの時は思わず笑ってしまったが、そんな飾らない理鶯さんが愛しくてたまらない。
待ち合わせ場所に到着し、迷彩柄を見付けようと辺りを見渡す。
「理鶯さん、まだ来てないのかな」
いつも私より先に到着して通行人の注目を集めているのだが、今日は私が先だったようだ。到着した事を伝えようとメッセージアプリを開いて文字を打ち込んでいると、女性達が通りすがりに黄色い声を上げて行く。不思議に思って顔を上げると、目の前に影が落ちた。
「遅くなってすまない、るあき」
「わ……」
そこにはなんと、モノトーンでまとめられたシックな装いの理鶯さんが立っていた。差し色のブルーがクールで格好良い。髪型もお洒落にセットされていて、普段はなかなか見られない額が露わになっている。
「ど、どど、どうしちゃったんですか理鶯さん…」
動揺してそんな事を言うと、彼は眉を下げた。
「む、似合っていなかっただろうか」
「逆ですよ!すっごく似合ってます!格好良過ぎてびっくりしちゃいました。もう本当にありがとうございます!」
興奮気味にそう伝えると、理鶯さんは明るい笑顔を見せる。
「そうか。るあきにそう言われるのは、やはり嬉しいものだな。左馬刻に感謝しなければ」
「左馬刻さんですか?」
予想していなかった人物の登場に首を傾げると、彼は「ああ」とにこやかに続ける。
「以前左馬刻と会った時に今日の事を伝えたら、『その格好で行くつもりか』と驚いた後、随分と楽しそうにこれらの準備をしてくれたのだ」
「そうだったんですね。私も、理鶯さんを更に格好良くしてくれた左馬刻さんに感謝しないと」
左馬刻さんは正直怖くて少し苦手だが、今すぐ会ってお礼を述べたいくらいだ。
「るあきも、今日もとても可愛らしいな。最後に会った時と雰囲気が違うようだが、小官の気の所為だろうか」
大きな掌で頬を優しく撫でられて、身も心も擽 ったい。
「髪を少し切ったんです。服も、あまり着た事無い系統なんですけど、どうですかね…」
「とても似合っている。こんなに可愛いるあきを独り占め出来るとは、小官は幸せ者だな」
そして彼は撫でていた頬に軽いキスを落とすと、ぎゅっと密着するように手を繋ぐ。
「今日のエスコートは、小官に任せてくれ」
いつもは私の行きたい所へ着いて来てくれるのだが、珍しく今日は全て任せて欲しいと言われていたのだ。
「はい。楽しみにしてます」
繋がれた手に力を込めて、共に歩き出す。
理鶯さんを見上げて横顔も素敵だな、と魅入っていると、私の視線に気付いたのか彼と目が合った。今日は理鶯さんに会ってからずっと心臓が忙しい。
海のように澄んだ青い瞳に私が映ると、彼は眩しそうに目を細めた。
─ END ─
【あとがき】
今夜はプロポーズでもされる感じじゃないですこれ…?
2024/07/30
私は目一杯のお洒落をして待ち合わせ場所へ向かう。ちなみに、彼はデートでもいつもの迷彩服で現れるのだ。初デートの時は思わず笑ってしまったが、そんな飾らない理鶯さんが愛しくてたまらない。
待ち合わせ場所に到着し、迷彩柄を見付けようと辺りを見渡す。
「理鶯さん、まだ来てないのかな」
いつも私より先に到着して通行人の注目を集めているのだが、今日は私が先だったようだ。到着した事を伝えようとメッセージアプリを開いて文字を打ち込んでいると、女性達が通りすがりに黄色い声を上げて行く。不思議に思って顔を上げると、目の前に影が落ちた。
「遅くなってすまない、るあき」
「わ……」
そこにはなんと、モノトーンでまとめられたシックな装いの理鶯さんが立っていた。差し色のブルーがクールで格好良い。髪型もお洒落にセットされていて、普段はなかなか見られない額が露わになっている。
「ど、どど、どうしちゃったんですか理鶯さん…」
動揺してそんな事を言うと、彼は眉を下げた。
「む、似合っていなかっただろうか」
「逆ですよ!すっごく似合ってます!格好良過ぎてびっくりしちゃいました。もう本当にありがとうございます!」
興奮気味にそう伝えると、理鶯さんは明るい笑顔を見せる。
「そうか。るあきにそう言われるのは、やはり嬉しいものだな。左馬刻に感謝しなければ」
「左馬刻さんですか?」
予想していなかった人物の登場に首を傾げると、彼は「ああ」とにこやかに続ける。
「以前左馬刻と会った時に今日の事を伝えたら、『その格好で行くつもりか』と驚いた後、随分と楽しそうにこれらの準備をしてくれたのだ」
「そうだったんですね。私も、理鶯さんを更に格好良くしてくれた左馬刻さんに感謝しないと」
左馬刻さんは正直怖くて少し苦手だが、今すぐ会ってお礼を述べたいくらいだ。
「るあきも、今日もとても可愛らしいな。最後に会った時と雰囲気が違うようだが、小官の気の所為だろうか」
大きな掌で頬を優しく撫でられて、身も心も
「髪を少し切ったんです。服も、あまり着た事無い系統なんですけど、どうですかね…」
「とても似合っている。こんなに可愛いるあきを独り占め出来るとは、小官は幸せ者だな」
そして彼は撫でていた頬に軽いキスを落とすと、ぎゅっと密着するように手を繋ぐ。
「今日のエスコートは、小官に任せてくれ」
いつもは私の行きたい所へ着いて来てくれるのだが、珍しく今日は全て任せて欲しいと言われていたのだ。
「はい。楽しみにしてます」
繋がれた手に力を込めて、共に歩き出す。
理鶯さんを見上げて横顔も素敵だな、と魅入っていると、私の視線に気付いたのか彼と目が合った。今日は理鶯さんに会ってからずっと心臓が忙しい。
海のように澄んだ青い瞳に私が映ると、彼は眩しそうに目を細めた。
─ END ─
【あとがき】
今夜はプロポーズでもされる感じじゃないですこれ…?
2024/07/30
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