Dream
Name change
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「左馬刻、銃兎、突然の連絡すまない。今日は重要なミッションを任されたので、二人にも手伝って欲しいと思い集合を掛けた次第だ」
理鶯は両手を後ろで組み、肩幅に足を開いた姿勢で俺達を迎えた。
「別に良いけどよ。そのミッションってのは誰からの命 なんだ?」
左馬刻が煙草の煙を吐きながら聞くと、理鶯は「うむ」と頷いて一言。
「るあきだ」
その名前を聞いて、俺と左馬刻は恐らく同じ事を思った。これはしょうもない件に違いない。
「ほーん、るあきねぇ…」
「一応、ミッションの内容を聞きましょうか」
俺は眼鏡のブリッジを押し上げた。
「では今回のミッションを発表する。ずばり、Bread Festivalだ」
「血祭りだァ?」
「馬鹿か。ブラッドじゃなくブレッド、つまりパン祭りだ。…パン祭り?」
自分で言ってて疑問形になってしまう。パン祭りって、あのパン祭りか?
理鶯は後ろ手に持っていた紙をばっと俺達の前に掲げる。
「二人にはこれらのシールを集めてもらいたい。商品によってそれぞれ獲得ポイントが違うらしいが、種類は問わない。期日までに30ポイントを獲得出来れば、我々の勝利だ」
小さなシール台紙を片手に説明する理鶯を眺め、左馬刻は溜息をついた。
「るあきの奴、理鶯に何吹き込んでやがる…」
「まぁ、理鶯が楽しそうだから断る訳にもいかねぇだろ」
「ゲテモノ食えって出されるよかマシか…」
そう言い左馬刻は煙草を咥える。
「うちの舎弟にも話しておくわ」
「私も、仕事柄パンで手早く済ませる奴が多いので伝えておきますよ」
「助かる。兵は多いに越した事はないからな。この戦い、必ず勝利を掴んでみせよう」
そう意気込む理鶯と別れた翌日。俺は早速シール台紙を手に、彼の元を訪れていた。
「ポイントは足りてないですが、とりあえず集まった分持って来ましたよ」
「銃兎さん!わざわざすみません!」
そこに居たのは理鶯と、菓子パンを頬張るるあきだった。
「良ければ銃兎さんも食べますか?理鶯さんが買ってくれたんです。でも理鶯さんは食べないって言うので」
辺りには様々な種類のパンが広げられていた。
そして理鶯は、黙々とシールを台紙に貼っている。そんなシュールな光景を眺めていると、後ろから左馬刻の声が聞こえて来た。
「おう、例のブツ持って来たぜ」
左馬刻はひらひらと紙を振りながら近付いて来る。見ると数枚はありそうな量だ。
「左馬刻さんまでありがとうございます!」
そして集まったポイントを数えると、30ポイントを優に超えている。るあきが歓声を上げた。
「この数だと、皆でお揃いのお皿を使えますね!早速交換に行って来ます!」
かくして、皿を四枚携えて戻って来たるあきはそれを理鶯に手渡し、四人仲良く揃いの皿でディナータイムが始まってしまった事は言うまでも無いだろう。
─ END ─
【あとがき】
診断メーカーより。
「今夜の幸せ語りに、「パン祭りシールを集めてると言ったら、次の日に色んな人にシールを貰えた毒島メイソン理鶯」は如何でしょう?」
#あわよくばもっと幸せになれ #shindanmaker
▶今夜の幸せ語り
2024/07/20
理鶯は両手を後ろで組み、肩幅に足を開いた姿勢で俺達を迎えた。
「別に良いけどよ。そのミッションってのは誰からの
左馬刻が煙草の煙を吐きながら聞くと、理鶯は「うむ」と頷いて一言。
「るあきだ」
その名前を聞いて、俺と左馬刻は恐らく同じ事を思った。これはしょうもない件に違いない。
「ほーん、るあきねぇ…」
「一応、ミッションの内容を聞きましょうか」
俺は眼鏡のブリッジを押し上げた。
「では今回のミッションを発表する。ずばり、Bread Festivalだ」
「血祭りだァ?」
「馬鹿か。ブラッドじゃなくブレッド、つまりパン祭りだ。…パン祭り?」
自分で言ってて疑問形になってしまう。パン祭りって、あのパン祭りか?
理鶯は後ろ手に持っていた紙をばっと俺達の前に掲げる。
「二人にはこれらのシールを集めてもらいたい。商品によってそれぞれ獲得ポイントが違うらしいが、種類は問わない。期日までに30ポイントを獲得出来れば、我々の勝利だ」
小さなシール台紙を片手に説明する理鶯を眺め、左馬刻は溜息をついた。
「るあきの奴、理鶯に何吹き込んでやがる…」
「まぁ、理鶯が楽しそうだから断る訳にもいかねぇだろ」
「ゲテモノ食えって出されるよかマシか…」
そう言い左馬刻は煙草を咥える。
「うちの舎弟にも話しておくわ」
「私も、仕事柄パンで手早く済ませる奴が多いので伝えておきますよ」
「助かる。兵は多いに越した事はないからな。この戦い、必ず勝利を掴んでみせよう」
そう意気込む理鶯と別れた翌日。俺は早速シール台紙を手に、彼の元を訪れていた。
「ポイントは足りてないですが、とりあえず集まった分持って来ましたよ」
「銃兎さん!わざわざすみません!」
そこに居たのは理鶯と、菓子パンを頬張るるあきだった。
「良ければ銃兎さんも食べますか?理鶯さんが買ってくれたんです。でも理鶯さんは食べないって言うので」
辺りには様々な種類のパンが広げられていた。
そして理鶯は、黙々とシールを台紙に貼っている。そんなシュールな光景を眺めていると、後ろから左馬刻の声が聞こえて来た。
「おう、例のブツ持って来たぜ」
左馬刻はひらひらと紙を振りながら近付いて来る。見ると数枚はありそうな量だ。
「左馬刻さんまでありがとうございます!」
そして集まったポイントを数えると、30ポイントを優に超えている。るあきが歓声を上げた。
「この数だと、皆でお揃いのお皿を使えますね!早速交換に行って来ます!」
かくして、皿を四枚携えて戻って来たるあきはそれを理鶯に手渡し、四人仲良く揃いの皿でディナータイムが始まってしまった事は言うまでも無いだろう。
─ END ─
【あとがき】
診断メーカーより。
「今夜の幸せ語りに、「パン祭りシールを集めてると言ったら、次の日に色んな人にシールを貰えた毒島メイソン理鶯」は如何でしょう?」
#あわよくばもっと幸せになれ #shindanmaker
▶今夜の幸せ語り
2024/07/20
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