どついたれ本舗
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。*゚+──「君に酔った」なんて酔っても言わない台詞
るあきは今頃、友人との女子会に花を咲かせている頃だろうか。
先程届いたメッセージには「女子会スタート!」の一言と共に、友人と酒の入ったグラスを合わせている写真が送られて来た。
楽しそうで何よりである。俺も簓や零を誘って飲み会を始めたい所であったが、珍しく二人の都合が付かなかったのだ。
一人で楽しもうと考えるも、何かあればるあきを迎えに行けるよう飲まずに居た方が良いよなと、買って来た缶を冷蔵庫に戻す。
適当にテレビ番組を流しながら休日前の夜を過ごしていると、突然玄関のチャイムが鳴った。
「なんやこんな時間に。簓か零か? いや、あいつ等はチャイムなんか鳴らさへんか」
時計は二十一時を指している。
不思議に思いながら玄関の扉を開くと、見知らぬ女性が立っている。その子は俺の顔を見ると、肩を組んでいる隣の女性に大きな声で問い掛けた。
「ちょ、るあき! ほんまに家ここで合うてんの!? 躑躅森盧笙が出て来たんやけど!」
「るあき?」
肩を支えられぐでぐでした様子の女性の顔をよく見ると、随分と飲んだらしいるあきがにこにこと笑っていた。
「合ってる、合ってるよぉ。ただいま、ろしょ〜。寂しかった? るあきが会いに来たよぉ」
「寂しかったんはるあきの方やろ……」
ちらりと友人の顔を見ると、静かに頷いて口を開く。
「るあきが彼氏に会いたい会いたい言い始めて、じゃあ今日はこの辺でって店出たんですけど、流石にこの状態で一人にさせる訳いかないやないですか。彼ん家こっちやから、って案内聞きながら来たら……え? まじで付き合うとるんですか?」
好奇心で輝く瞳に気圧されながら、俺は苦笑混じりに返す。
「まあ……あんま他言せんといてな」
瞳を輝かせたままこくこくと頷くその子からるあきを預かり、夜も遅い為近くまで送ろうか声を掛けると、友人は笑いながら手を振った。
「それこそ二人で歩いてるの見られたら、色々変な誤解が生まれますよ。るあきと一緒に居てやってください」
「そうか、すまんな。わざわざありがとう。暗いから気ぃ付けてな。寄り道しないで真っ直ぐ帰るんやで」
そう返すと、るあきの友人は「先生みたい」と笑った。
とりあえず玄関先から見えなくなるまで友人を見届け、家の中に戻る。玄関先で寝転がっていたるあきを抱えリビングへ移動した。
座布団を枕代わりにしてリビングに寝かせると、るあきはにこにこしながら俺の方に手を伸ばす。そのまま両頬に手を添えられた。
「ろしょ、ちゅーしよ、ちゅー」
「そういうんは酒飲んでへん時に言えや」
呆れながらそう返すも、るあきはいやいやと子供のように駄々をこねる。そして俺の顔を固定したまま、半身を起こして唇を合わせる。
「はい、ちゅーしちゃいました」
そして勝ち誇ったような顔で言った。
「一回でええんか?」
なんとなく悔しくなり俺が煽るように言うと、るあきは不機嫌そうな表情をして一言。
「いや」
そう呟いて、再び唇を重ねる。
「ろしょさぁ、もしかして酔ってる? 普段なら、あんな煽る事言わないのにさ」
るあきが嬉しそうに言った。
「あー、そうかもな。るあきに酔おとるわ」
普段言わないついでに、俺はそんな気障ったらしい事を言う。そして満足そうに笑ったるあきと、何度目か分からない口付けを交わした。
─ END ─
【あとがき】
2026/08/14
るあきは今頃、友人との女子会に花を咲かせている頃だろうか。
先程届いたメッセージには「女子会スタート!」の一言と共に、友人と酒の入ったグラスを合わせている写真が送られて来た。
楽しそうで何よりである。俺も簓や零を誘って飲み会を始めたい所であったが、珍しく二人の都合が付かなかったのだ。
一人で楽しもうと考えるも、何かあればるあきを迎えに行けるよう飲まずに居た方が良いよなと、買って来た缶を冷蔵庫に戻す。
適当にテレビ番組を流しながら休日前の夜を過ごしていると、突然玄関のチャイムが鳴った。
「なんやこんな時間に。簓か零か? いや、あいつ等はチャイムなんか鳴らさへんか」
時計は二十一時を指している。
不思議に思いながら玄関の扉を開くと、見知らぬ女性が立っている。その子は俺の顔を見ると、肩を組んでいる隣の女性に大きな声で問い掛けた。
「ちょ、るあき! ほんまに家ここで合うてんの!? 躑躅森盧笙が出て来たんやけど!」
「るあき?」
肩を支えられぐでぐでした様子の女性の顔をよく見ると、随分と飲んだらしいるあきがにこにこと笑っていた。
「合ってる、合ってるよぉ。ただいま、ろしょ〜。寂しかった? るあきが会いに来たよぉ」
「寂しかったんはるあきの方やろ……」
ちらりと友人の顔を見ると、静かに頷いて口を開く。
「るあきが彼氏に会いたい会いたい言い始めて、じゃあ今日はこの辺でって店出たんですけど、流石にこの状態で一人にさせる訳いかないやないですか。彼ん家こっちやから、って案内聞きながら来たら……え? まじで付き合うとるんですか?」
好奇心で輝く瞳に気圧されながら、俺は苦笑混じりに返す。
「まあ……あんま他言せんといてな」
瞳を輝かせたままこくこくと頷くその子からるあきを預かり、夜も遅い為近くまで送ろうか声を掛けると、友人は笑いながら手を振った。
「それこそ二人で歩いてるの見られたら、色々変な誤解が生まれますよ。るあきと一緒に居てやってください」
「そうか、すまんな。わざわざありがとう。暗いから気ぃ付けてな。寄り道しないで真っ直ぐ帰るんやで」
そう返すと、るあきの友人は「先生みたい」と笑った。
とりあえず玄関先から見えなくなるまで友人を見届け、家の中に戻る。玄関先で寝転がっていたるあきを抱えリビングへ移動した。
座布団を枕代わりにしてリビングに寝かせると、るあきはにこにこしながら俺の方に手を伸ばす。そのまま両頬に手を添えられた。
「ろしょ、ちゅーしよ、ちゅー」
「そういうんは酒飲んでへん時に言えや」
呆れながらそう返すも、るあきはいやいやと子供のように駄々をこねる。そして俺の顔を固定したまま、半身を起こして唇を合わせる。
「はい、ちゅーしちゃいました」
そして勝ち誇ったような顔で言った。
「一回でええんか?」
なんとなく悔しくなり俺が煽るように言うと、るあきは不機嫌そうな表情をして一言。
「いや」
そう呟いて、再び唇を重ねる。
「ろしょさぁ、もしかして酔ってる? 普段なら、あんな煽る事言わないのにさ」
るあきが嬉しそうに言った。
「あー、そうかもな。るあきに酔おとるわ」
普段言わないついでに、俺はそんな気障ったらしい事を言う。そして満足そうに笑ったるあきと、何度目か分からない口付けを交わした。
─ END ─
【あとがき】
2026/08/14
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