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数年前
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えっと、君……フロイド
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僕はジェイドです
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ああ…まぁ、どっちでもいいんだが……触るなよ、それ。失敗した魔法薬だ。指が溶けてなくなる
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ご忠告ありがとうございます。ふふ、本当かどうか試してみたいですね
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……指を形成する魔法薬か…面白そうだ
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ふふふ
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─────
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ジェイド
ヴァレッタ。あなたの魔力が消えた時、あなたが今まで作った魔法薬の効果も切れますか?
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ヴァレッタ
あ?僕の魔力が……死んだ時って事?魔法薬に込めた魔力は維持している訳じゃない
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ヴァレッタ
本体から切り離され独立したものだ。だから残り続けるよ
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ジェイド
………そうですか。残念です
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ヴァレッタ
え?
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ジェイド
指だけじゃない、他にも……
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ジェイド
あなたがこの世を去る時に、あなたの魔法薬で体の一部を形成されている僕も同時に息絶えられたら…と思ったのですが
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ヴァレッタ
……?
どれほど魔力を込めたかで効果時間は変わるよ。永遠に効く薬なんてないから -
ヴァレッタ
僕が死んで同じ薬を継続して飲めなくなったなら死ぬんじゃない?
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ジェイド
それでは意味がないんです。…同時でなければ…
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ヴァレッタ
………えっと、どういう事?
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ジェイド
分からなくていいです。ただ…僕はあなたの事が好きという事ですよ
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ヴァレッタ
………?会話、成り立ってなくない?
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ジェイド
ふふふ
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ヴァレッタ
…相変わらず意味分かんねー
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フロイド
……だいぶ重めの告白じゃね?
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アズール
………?
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フロイド
何で分かんねぇのか分かんねぇ〜
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