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レオナ
強く勇敢な第二王子妃。人質を解放させ1人残った妃殿下は武装集団を一網打尽に──、
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ヴァレッタ
………
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レオナ
くはっ!ははははっ!
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ヴァレッタ
笑ってる…
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レオナ
何がどうしてこうなった?
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ヴァレッタ
…たまたま居合わせただけ
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レオナ
お前の護衛は?
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ヴァレッタ
ちょっとの間だけ撒いた…一人の方が動きやすいから…
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レオナ
………
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ヴァレッタ
怒ってる…?
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レオナ
…はぁ。ライオンはメスが狩りをする
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ヴァレッタ
は?
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レオナ
強く逞しいメスに惹かれるって事だ
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ヴァレッタ
はあ…、…?
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レオナ
殺さずに良くやったな
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ヴァレッタ
…王族が、人殺して良いわけねぇよなって思って…
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レオナ
正当防衛だ。例え殺してたとしても問題にはさせなかったさ
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ヴァレッタ
でも…
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レオナ
でも、そう。お前も王族の一員だ
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レオナ
一緒に行ってやる。国王陛下に怒られにな
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ヴァレッタ
うぇ…
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レオナ
王宮近衛兵の無能さを世間に知らしめてくれたからなァ…
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ヴァレッタ
それは…
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レオナ
まぁそれよりも王族としての自覚を持って言動には気を付けろとか何とか言われるだろう。俺も言われて来た事だ
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レオナ
だが聞かなくていい。お前はお前の好きにしろ。変わる必要はねぇ
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レオナ
でないと俺が面白くねぇからな
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ヴァレッタ
………なんか、私のこと好きじゃない?
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レオナ
言わなきゃ分からねぇのか?女みてぇな事一々聞いてくるなよ。めんどくせぇ
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ヴァレッタ
ちぇー
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レオナ
ほら行くぞ
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ヴァレッタ
んー
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─────
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ヴァレッタ
なんか褒められたぞ!
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レオナ
同じくらい小言も言われたがな
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ヴァレッタ
身を挺して人質の命を救ったって!ご褒美くれるって!
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レオナ
身軽に動くために邪魔だったから解放させたなんて誰も思わないだろうな
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レオナ
だが人質が無傷だったのは事実だ。他国から嫁いできたにも関わらず、特に思い入れのない国の民を命に代えて救った慈悲深いお妃様には違いない
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ヴァレッタ
それっていい事?
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レオナ
悪い事ではねぇだろ
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ヴァレッタ
あんたにとっていい事?
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レオナ
………強く逞しく心優しい。入国早々世間にそんな印象を付けられる奴はお前くらいなもんだ
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レオナ
嫌われ者の第二王子にはもったいない妃だと記事を書かれるかもな
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ヴァレッタ
………
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レオナ
…おかげで人を見る目はあると俺の株も上がりそうだ。…お前を娶って良かったよ。面白いだけじゃなく何かと役に立ってくれそうだ
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ヴァレッタ
…ふふ、褒めるの下手だね。全然嬉しくない
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レオナ
……………、
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ヴァレッタ
ねぇ、たまには私を喜ばせてよ
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レオナ
あ?
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ヴァレッタ
久々に暴れて興奮が治まらないんだ……
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ちゅ、
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ヴァレッタ
…付き合ってくれるでしょ?
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レオナ
たまには、って何だ。毎晩喜ばせてやってるだろ?
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ヴァレッタ
あは、すごい自信。…今夜は寝かせないで?
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レオナ
…そう言った事、後悔するなよ
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───翌日 後悔した。
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