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ジェイド
失礼します。アズール、少しよろしいですか?
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アズール
何です。ラウンジは任せましたよね。まさか何かトラブルでも?
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ジェイド
いえ、トラブルでは…。大した事ではないのですが…ただヴァレッタがあなたに会いたいと
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アズール
は?
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ジェイド
いつ暴れ出すか分からないので念の為報告に…
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アズール
ふざけているんですか?
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ジェイド
おや…これは失礼しました。やはりこの程度の事…
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アズール
大した事ではないと勝手に決め付けるのはやめてください
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ジェイド
…は?
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アズール
ヴァレッタはどこです
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ジェイド
VIPルームにいるはずですが。あなたを感じられる場所に、などとほざい…いえ、言っていましたので
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───
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アズール
ヴァレッタ!
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ヴァレッタ
アズール…?寮長のお仕事終わったの?
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アズール
まだ途中です
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ヴァレッタ
そう…忘れ物?言ってくれれば届けて…
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ギュ、
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ヴァレッタ
え…アーちゃん…どうしたの?
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アズール
僕に会いたかったでしょう?
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ヴァレッタ
…もちろん。君に会いたくない時なんてないよ。離れていると寂しい…
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アズール
…僕もだ
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ヴァレッタ
えへ…あったかい。アズール…大好き
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アズール
…僕も
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ヴァレッタ
君と…ひとつになれたら、ずっと一緒にいられるかな
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アズール
ひとつに…というと?
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ヴァレッタ
僕の意識だけを君の中に…。二人で一人の僕らは本当に、一つの体でずっと一緒に…
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アズール
ふふ、いいですね。でも君の体はどうなる?
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ヴァレッタ
魂が抜けて空っぽになった死体はその辺に捨てとけばいいよ
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ジェイド
では僕にください
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ヴァレッタ
え?
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ジェイド
保存魔法をかけて毎日丁寧にお手入れしますよ。いつでも魂が戻って来られるように
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アズール
なるほど。それなら必要な時にまた君が君として行動できますね
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ヴァレッタ
必要な時…
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アズール
…こうして君を抱きしめたくなった時など
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ヴァレッタ
アズール…♡♡♡
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ジェイド
ふふふ、面白い計画だ。魔法薬の開発時はぜひ立ち会わせてくださいね
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フロイド
………いや、ずっと意味わかんねーんだけど
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自分が一番まともだと思っているフロイド。なんだかんだで本当に一番まともかもしれない。
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