お題でバトン①
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青い空から、何かが降ってきた。
つきぬけるような青空。
中庭の木陰で本を読んでいると、頭上でがさっと音がした。
「!?」
見上げた瞬間に視界に入ったものを、慌ててキャッチする。
「…枕?」
「きゃああぁぁっ!」
「うわあっ!!」
直後に響いた悲鳴と与えられた衝撃、そして飛び散る羽根。
「いったたた…ごめん、大丈夫!?」
「あ、ああ…」
「ああ――枕が…っ」
「わざわざ枕持参で、木の上で昼寝してたのか?」
「うん、枕変わると眠れないし。木の上だったのは天気が良かったから、たまたまね」
ようやく舞い落ちてきた羽根が、俺たちの周りで踊る。
「まるで天使の羽根だな」
俺の言葉にそうだねと答え、楽しそうに笑う顔が印象的だった。
「晴れた日にはいつもここにいる。枕くらいにはなってやれるが?」
――この日が、俺たちの始まりの日だった。