ヤキモチ
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「ね、一八さん。私、今回のことで分かったことがあるんです」
帰り道、石段を数歩先に降りて振り返った可那子が嬉しそうな表情で一八を見上げた。
一八は訝しげに可那子を見る。
この表情は、何かくだらない、良からぬことを考えている顔だった。
「…言ってみろ」
「やっぱり一八さんは、ヤキモチやきさんだってこと♪」
「…っ!!」
嫌な予感は的中した。
「その口、今すぐ塞いで欲しいのか」
しかし一八は動揺を隠すため、わざと低い声で言い可那子を睨んだ。
すると可那子は、にこりと笑って言葉を返す。
「いいですよ。キス、しても♪」
「っ、――…」
やはり可那子のほうが一枚上手だったようで、一八は降参のため息を吐く。
今日も、可那子の前では部下たちには見せられない姿を晒してしまう、一八なのだった。
→あとがき。