ヤキモチ
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夜が更ける頃には、それぞれが寝室としてあてがわれた部屋に散っていた。
もちろん可那子は一八と同じ部屋で、ほっと一息つきながら用意されていた高級そうなお茶を遠慮がちに頂いていた。
その時ふと、外の音がやんだ気がして障子戸を開け可那子は息を呑んだ。
いつの間にか降り出した雪が、それぞれの部屋から溢れる明かりにきらきらと反射しながら広大な日本庭園に降り積もっていた。
「素敵…」
その幻想的な光景に見とれていると、一八が可那子の後ろに立った。
「すみません寒いです、よね…」
振り返って見上げると、見下ろす紅い瞳に視線を絡めとられドキリとする。
一八は可那子の顎を捉え、ゆっくりと身を屈めた。
口付けながら障子戸を閉め、その手で腰を抱き寄せる。
そしてもう片方の手を、寝間着として借りた浴衣の胸もとに滑り込ませた。
驚いた可那子の体がびくりと震え、唇が離れる。
「だめ、です一八さんっ、ここは、あ…っ!」
場所が場所だけに抵抗を見せる可那子だったが、胸の先端を摘まれ思わず声を漏らしてしまう。
「…っ、」
慌てて声を殺し浴衣の上から一八の手を押さえようとするが、肌を滑ったそれは浴衣の胸もとをはだけさせた。
さらされた白い肌に唇を寄せる一八。
「ゃ、ぁ…っ」
紅い華をひとつ咲かせた後、その体を抱き上げ用意されていた布団の上へと下ろした。
組み敷いて、帯を解く。
はだけさせた浴衣の下に唯一身に付けていたショーツを奪い取った一八は、その体をじっと見つめた。
「そんな風に見られたら、恥ずかしい、です…っ」
「お前の体なら見てもいいのだろう?」
「違…っ、ん、ふ…」
こういう意味じゃないと訴えようとする可那子だったが、一八の唇にそれを塞がれてはもう何も言えなくなってしまう。
滑り込ませた舌で可那子の口内を犯しながら、一八の手は白い膨らみを揉む。
指先で先端を弾いて反応を楽しんだ後は、それを既に潤った泉に潜り込ませた。
いい所をひっかかれる強い刺激に、可那子は解放された口に手の甲を当て漏れそうな声を必死で抑える。
しかしそんなことはお構いなしに、体をずらし可那子の脚を割った一八はそこに自身を宛てがった。
「だめ、です一八さ…ほんと、に…っ」
可那子がいやいやと首を振る。
しかし当然、分かっていたことだった。
「――…っ!!」
可那子の背が仰け反る。
だめと言って止まる一八ではない、ということは。
間髪入れず律動する一八。
可那子は手に触れた布団を手繰り寄せ、それを噛んだ。
しかしいつものように与えられる快感は、それくらいで声を抑えられるようなものじゃない。
「だめ、…あぁ、声抑えられな…、っ!」
苦しげに可那子が言うと、一八は可那子の手を掴んだ。
「聞かせてやれ」
言いながらそれを顔の横に貼り付け、強く突き入れる。
「やあ…っ…!」
たまらず声を漏らす可那子。
満足げに笑んだ一八は、更に奥へと入り込んだ。
「や、一八、さ…っ、あぁぁん!あ、ぁ…っ」
最奥を抉られるたび、可那子の中の理性が奪われていく。
両手が解放されても、声を抑える余裕などなくなっていた。
切なげに啼き、何度もイかされ、限界を感じた可那子は苦しげに懇願した。
「お願い、です一八さ…私、もう…っあ、あぁ…っ!」
それに合わせ、一八が動きを速める。
「…や、あぁ、あ、一八さ、ああぁ――っ!!」
ひときわ強く収縮する可那子の中に、一八は欲を吐き出した。
「は…っ、ぁ、――…っ、」
びくびくと体を震わせながら荒く息をつく可那子。
一八が自身を引き抜くと、ほっと息を吐いた可那子はそのまま静かに寝息を立て始めた。
いつもより早いように感じられる、可那子の限界。
一八の指先が、可那子の前髪を優しく梳く。
この慣れない場所でなかなか堂に入った振る舞いをしていたと思っていたが、やはり多少なりとも無理していたのだと一八は理解した。
そっとその体を抱き寄せ、一八もゆっくりと瞳を閉じた。