③
夢小説設定
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「…っ、ふ…」
その夜も可那子は一八の腕の中だった。
首すじを滑る一八の舌に可那子は小さく声を漏らす。
少し前までそこはくすぐったいからイヤだと言っていた場所が、性感帯に変わりつつあった。
同じくいつもくすぐったがっていた耳もとに唇を寄せ、一八が囁く。
「だいぶ感じるようになってきたんじゃないのか」
「、…っ!」
途端に頬を朱に染め顔を逸らした可那子を見下ろした一八は、もう一度その首すじに唇を寄せそこに自分の痕を残した。
そしていつものように服を脱がすと、露わになった胸をその手に包み込んだ。
ゆっくり、可那子の反応を確かめるように動く指先。
輪郭をなぞるように優しく触れたかと思うと、指先に先端を弾かれ体が跳ねる。
刺激されツンと立ち上がった乳首を舌で転がされれば、いつもより熱い息が唇からこぼれ落ちた。
「あぁ…っ!!」
その時、一八の指が可那子の中に潜り込んだ。
やはりいつもよりゆっくり、探るように動き回る。
「や…っ!」
可那子の体がびくりと反応する。
「ここか」
「や、やだ一八っ、そこ…っ」
可那子のいい所を見つけ不敵に笑む一八と、今まで感じたことのない強い快感に戸惑う可那子。
一八がそこを執拗に攻めると、それに応えるように溢れた愛液がシーツを濡らした。
「や、だぁ…こわい、一八ぁ…っ」
しかし可那子は戸惑うばかりで、今にも泣き出しそうな瞳を一八に向ける。
それを見ながらもうひと押し必要かと身を屈めた一八は、そこにぷくりと存在を主張するそれを口に含んだ。
「あぁんっ!」
可那子が声を上げる。
そして僅かに口角を上げた一八の指がその場所をひっかき、舌で転がしていたそれを一八の口が強く吸い上げた時、
「や、あ…っ!あ、ああ…っ!」
背を弓なりに反らし、可那子は初めての絶頂に達した。
荒く息をつく可那子を見下ろした一八の紅い瞳が、妖しく揺らめく。
「や、ちょっと待っ…、」
脚を割られそこに一八の屹立が宛てがわれると、可那子は珍しく抵抗を露わにした。
「大丈夫だ、もっとよくなる」
一八はそう言って腰を押し進めた。
「あ…っ、や、あぁっ!」
そのままひと息に埋め込まれると、イったばかりの体はびくびくと震えた。
そしてその中は律動する一八を逃がすまいとするように、いつもより強く一八自身に絡みついた。
そして――
「あ…っ!?」
可那子が再び戸惑いの声を上げるのに、時間はそう必要なかった。
指と舌で与えられたものより強い快感の波が可那子の中に押し寄せていた。
それがぞくぞくと背中を走り、腰が疼く。
「いや、あ…かず、やぁ…っ」
可那子はいやいやと小さく首を振りながら、すがるように一八に手を差し伸べた。
身を屈めた一八が可那子の耳もとに囁く。
「何も考えるな…、イけ」
「あ…っ!や、ああぁ――…っ!」
瞬間、可那子の体がびくりと震えた。
一八の背中に爪を立て、その体にしがみつきながら、可那子はもう一度絶頂へ達した。
「…っ」
可那子の強い締めつけに一八も小さく息を漏らす。
しかし直後、可那子の腕がぱたりと落ちた。
「……」
イくと同時に気を失ってしまった可那子の中から自身を引き抜き、一八は身を起こした。
「まったく、自分だけ満足して終いか」
その頬を手の甲で軽くなでながら呆れたように言う。
いつもなら事が済めばさっさと出て行く一八だったが、今日はしかしそのまま可那子の横に体を横たえた。
そして目の前で寝息をたて始めた可那子の体を無造作に抱き寄せ、静かに目を閉じた。