⑦
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エアコンをつける手間さえ惜しんで転がり込んだ寝室。
そのベッドの上では服を脱ぐことはおろか脱がすことすらもどかしく、仁は露わになった端から可那子の白い肌に唇を滑らせた。
部屋に響くのは衣擦れの音と荒い息遣い。
唇を重ね舌を絡め合えば、そこに唾液の混ざる音が加わる。
普段どちらからともなく求め合うのと違い本当に突然可那子を求めた仁に、可那子は初めこそ驚いたもののすぐにその大きな体を抱きしめそれに応えた。
「ん…っ」
鎖骨のあたりに感じた小さな痛みに声を漏らすと、顔を上げた仁は優しく笑んでついばむようなキスをする。
荒々しいかと思えばいつものように優しい仁に少なからずほっとした可那子だったが、直後やはりいつもとは少し違う仁だと実感することになる。
「…すまない」
可那子を強く抱きしめた仁が、小さく呟いた。
直後開かれる、可那子の体。
「仁…っ、」
声を呑み込むように口づけ、仁は硬く立ち上がった熱の塊を可那子の中にひと息に突き入れた。
「ああ…っ!」
背を弓なりに反らし声を上げた可那子だったが、しかしその体は難なく仁を受け入れていた。
「可那子…、可那子…っ」
最奥を強く突きながら、仁は何度もその名前を呼んだ。
「や、激し…仁、…っ」
それに翻弄され可那子は声を上げる。
肌と肌がぶつかる音、そしてそこから響く水音が、仁の理性の僅かな欠片も奪い取る。
すまない、もう一度小さく呟いた仁が更に激しく自身を突き入れ始めた。
「ああ…っ!や、あぁっ待っ、仁…っ」
奥をがつがつと突かれるあまりに激しい快感に、可那子は伸ばした手でシーツを強く掴んだ。
「爪、立てていいから…」
それに気付いた仁が、言いながらその手を自分に回させる。
身を屈めた仁にしがみつく可那子を仁もまた抱きしめた。
しかしなお緩まない仁の律動に可那子は否応なしに昂められていく。
「ぅあ、あぁ仁、仁あたし、や…っあたし、もうイっちゃう…!」
今にも泣き出しそうな切なげな声で可那子が訴えた。
「ああ、イっていい可那子…」
突き捏ねるペニスを可那子の中は強く締めつける。
自分の射精感も煽られるのを感じながら、仁は可那子の中を更に抉った。
「あ、ああ…っ!あ、仁…仁、も、イく…!や、ああぁ――…っ!」
「、…っ」
可那子がイくのに合わせ、仁も可那子の中に欲望の全てを吐き出した。
「は…っ、あ、は…、ふ…っ、ぅ…」
可那子は体をびくつかせ、浅く早い呼吸を繰り返す。
「可那子…ちゃんと呼吸しろ、ゆっくりでいい…そう、ゆっくり吸って…」
「は…、っ、ふぅ…」
時々びくりと体を震わせながらも、可那子の呼吸は少しずつ落ち着いていく。
「すまない、無理をさせた」
申し訳なさそうに言う仁に、可那子は小さく首を振りふにゃりと笑ってみせる。
「仁だから…いいの。だからもう…謝らないで?」
「可那子…」
仁は愛おしそうにその名を呼び、汗で貼り付いた髪をはがすように頬をなでた。
壊れものを抱くように優しく優しく抱きしめると、やがて可那子は小さく寝息を立て始める。
「愛している、可那子…」
囁いた後、苦しげに絞り出す。
「だから――…、さよならだ」