⑤
夢小説設定
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夢を見ていた。
一八に抱かれる…幸せな夢。
けれど、どこか感じる違和感。
触れる唇、頬をなでる手、見つめる金色の瞳――…
「!!」
可那子ははっと目を覚ました。
がばっと起き上がろうとした体は、覆いかぶさる何かに阻まれ仰向けに縫い付けられたまま。
自分を組み伏す男の顔、裸の胸、そして下腹部に感じる絶望的な…。
「いやああぁっ!!」
気を失っていたことで拘束されていなかった両手、そして男の左右に開かれた脚をばたつかせ、可那子は暴れた。
風間仁。
あまりにも突然に乱暴に可那子をさらった男の名が、可那子の脳に蘇る。
曲げた膝と両手で目の前の体を押しその下から逃げ出そうとするが、両手首は難なく掴み取られ貼り付けられる。
「大人しくしていれば、すぐに済む」
可那子の抵抗など意にも介さず静かに言うと、仁は可那子の中にあるそれを更に深く打ち込んだ。
「やだ…っ!いや、あぁ…っ!!」
仁の律動に体を揺さぶられながら、それでも可那子は泣きながらかぶりを振り抵抗を続けた。
掴まれびくともしない腕を力任せに振りほどこうと試みる。
「よせ、お前の力では逃げられん。俺が力の加減を誤れば、骨が砕けるぞ」
「砕けたって、いい…っ、この状態よりよっぽど…!」
仁の言葉にも力を緩めようとはしない。
しかし、
「ふ、まあいい。ただそうしていると俺のものを食いちぎろうとするかのように締めつけてくるから、抜こうにも抜いてやれないが」
「…!!」
耳もとで囁かれ思わず動きを止めてしまう。
すると仁は可那子の両手を頭の上で束ね空いた手で片脚を持ち上げると、更に奥まで突き入れ抉り始める。
「や…っ!あ、いやあぁっ!!」
淡く金色に輝く瞳、薄く笑む唇。
涙で霞む視界に焼き付く映像に、そこだけが鮮明に映った。
その時、仁が動きを速めた。
「いやっ!やだお願い…いやぁっ!!」
可那子は再び激しく抵抗する。
しかしそれで何かが変わるはずもなく…
「、…っ」
仁は可那子の中に、容赦なくその精を吐き出した。
泣きじゃくる可那子を見下ろしていた仁は、可那子の中から自身を抜き不意に拘束する手を緩めた。
可那子は咄嗟に体を反転させ、そこから逃げようとした。
しかし仁は背を見せた可那子の腰を掴み自らに引き寄せると同時に、未だ力を失わない熱をその中心にねじ込んだ。
「一度で終わると思ったか?」
冷たい声が突き刺さる。
「や、…っく、…お願…もう、やめ、…っ」
可那子は呻いた。
嗚咽でうまく息ができない。
枕に顔を埋めシーツを握りしめた可那子にできることは、仁の行為が早く終わることを願いながら耐えることだけだった。