⑤
夢小説設定
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平穏な日常を揺るがす存在は、突然やって来た。
それは、一八が海外へと飛んだ直後の事件。
「きゃああぁぁっ!!」
特殊な防弾強化ガラスが音を立てて砕け散る。
そこに立つ、ひとつの影。
砕けたガラス片も飛び込んでくるSPたちもものともせず、可那子に真っ直ぐ近付いて行く。
「いや…っ、来ないで…!!」
「逃げて下さい、早く!!」
向かって来る影から後ずさりする可那子をかばうように立つSP。
「何が目的だ…風間仁…!」
「どけ。お前たちに用はない」
「うぐあっ!!」
「きゃあっ!」
SPをあっさりと殴り飛ばし、風間仁と呼ばれた男は可那子に対峙した。
「来い」
「いやっ離して…っ、!」
腕を掴まれ全力で抵抗する可那子だったが、腹部に受けた強い衝撃にその意識を強制的に闇へと落とされた。
仁はゆっくりと崩折れる可那子の体を抱き上げ、自分を狙うSPたちの方へ振り返る。
当然、構えられた銃から弾は発射されない。
我関せずと言ったふうに悠々と歩く仁は、そのまま自分で開けた穴から身を躍らせた。
それを下方で待っていたヘリが回収し、爆音を残し飛び去って行く。
かくして可那子は、風間仁の手に落ちたのだった。
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