常勝立海の平和な一日
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「ね、柳…あたしね、真田が好きなの」
「ああ、知っているが?」
「うそっ、なんで!?」
「いや、何故と訊かれてもだな…」
「どうした?おお、もしかしてやっと相談したんか」
「ああ、ようやくですか」
「仁王!柳生!?うそ!!」
「…ブン太とジャッカルも気付いている確率、98%」
「高!」
「お前さんは分かりやすすぎなんぜよ」
「ただ精市は、気付いている確率100%なんだが認めたくないと思っている確率も100%だな」
「…どういうこと?」
「…おまけに鈍すぎじゃな」
「あれ?まだ誰も着替えてねぇの?」
「ブン太っ」
「どうした?可那子。泣きそうな顔して…」
「ジャッカルぅ」
「いえ実はですね、かくかくしかじかで…」
「ああ、もちろん知ってる…っつーか、気付いてないの真田だけだろぃ?」
「だな」
「うう…じゃあやっぱり幸村も知ってるんだね…でも、認めたくないってどういうこと?」
「少し考えたら分からないか?」
「俺らが簡単に真田にけしかけられない理由もそこにあるんじゃ」
「…?………!!」
「気付いたようですね」
「うそ、そんなのあたしに勝ち目無いじゃん!幸村がライバルなんて…!!」
「「「「「はぁ!?」」」」」
「ふふ、なかなか面白い冗談だね」
「幸村っ」
「誰が誰を好きだって?もう一度言ってごらん…可那子?」
「あ、あれ?違…っ」
「まだ誰も着替えも済んどらんとは何ごとだ!たるんどる!!」
「うお、真田っ!?」
「さ、真田くん…今はちょっとっ」
「ふぅん、真田ぁ…誰に向かってそんな口きいてんの?」
「ゆっ幸村!す、すまんお前もいたのか」
「俺だってテニス部員だよ?いちゃ悪い?」
「い、いや、そういう意味では…っ!」
「ふん、まぁいいよ。要はさ、こいつがいなくなれば万事OKってことだろ?」
「は?なんのことだ、幸村!?」
「問答無用!!」
「真田、ここは一旦逃げるんじゃ!!」
「う、うむ!」
「逃がさないよ!待て!!」
「ぎゃあああぁ…!!」
「真田ぁ!」
「憐れ、弦一郎…」
「私たちは、惜しい方を失ってしまいました…」
「ぴよ」
「もうっみんな!!」
「まぁ冗談はさておき、そろそろ助けに行った方が良くないか?」
「ああ、そうだな」
「じゃな」
「ですね」
「よっしゃ真田、今行くぜぃ!」
「なに、その心配してる口ぶりの割に楽しそうな顔は…」
「そんなことないぜよ。ま、可那子は幸村の行動の理由でも考えときんしゃい」
「ちょ、待ってよみんなっ!てゆうか、あたしの恋愛相談はぁ!?」
「うぃーっす、可那子センパイ。あれ?他のセンパイたちはもうコートっすか?」
「赤也…もしかして、赤也も知ってた?」
「ん?何をっすか?」
「あたしが、」
「ああ、先輩が真田副部長を好きってことっすか?」
「…!!ああ、もう…」
「あ、俺もうひとつ知ってるっすよ!幸村部長って、センパイのこと狙ってるんすよね」
「は!?何の冗談…、じゃないわ。分かった、ようやく繋がった。ごめん赤也、あたし真田のとこ行くね!赤也も気を付けた方がいいかも、よ?」
「え?どういうことっすか!?待って下さいよ、センパイっ!」
「赤也ぁ、なに余計なこと喋ってくれてんの…?」
「げっ、幸村部長!!」
「これで台無しじゃないか、どうしてくれるんだよ」
「な、何がっすか?」
「みんなに俺が可那子を好きだと思わせておくことで、可那子と真田をそう簡単に両想いにさせない作戦」
「はい?それってどういう…っ」
「問答無用!!」
「うっぎゃああぁ…!!」
立海テニス部は、今日も平和(´▽`)
(15,2,16)
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