心も体も
夢小説設定
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「今日は何の日か知っとるか?」
「ううん、知らない…何の日?」
「…本気か?」
「なんか大事な日ってこと?」
「…お前さんは罪な女じゃの」
「何それっ!え、何の日?」
「…俺の誕生日じゃ」
「……」
「何ぜよ?」
「…知ってたよ」
「え?」
「1年前から知ってた。次の日に知って悔しかったもん」
「知ってたんなら、なんで…」
「誰にでも言ってそうだったから、答えたくなかった」
「何言ってるぜよ、お前さんが初めてじゃき。…もちろんこんなことしたのも、な」
「うそ…」
「嘘じゃなか。人生うまくいかんもんで、欲しい人間からは貰えんようになっとる。待っとるだけじゃダメだって思っての」
「それ言う方が先じゃないの?」
「拒否されたらそこで終わろうと思っとった。…気持ちを伝えてから振られるのには、耐えられそうになかったんじゃ」
「ばかだな、仁王…あたしがあんたの体目当てだったらどうすんのよ」
「ああ、それも考えたが…それだけはありえんと信じとったからの」
「ふふ、ありがと。でも不正解。…あたしは、仁王の心も体も目当てだもん」
「…はは、やっぱりお前さんは最高じゃ」
「大好きだよ、仁王」
「俺も好いとうよ、可那子…。貰ったプレゼント、大事にするからの」
「え?」
「お前さんじゃ」
「…っ」
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