ふたりの色
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手をつないで歩くあたしたちを祝福してくれるかのように、晴れた空から銀色の粉雪が舞う。
「仁王の色だね」
空を見上げてあたしが言うと、
「…いや、俺たちふたりの色ぜよ」
言いながら仁王は、つなぐその手に少し力を込めた。
「仁王…」
足を止めて、仁王を見上げる。
「生まれて来てくれて、ありがとう」
無性に伝えたい言葉だった。
仁王はもう一度、あたしを抱きしめてくれた。
あたしはその腕の中で、今日この日に仁王が生まれ…仁王に出逢えた奇跡を、その大切な日に心を通わせることができたという幸せな想いと共に、強く噛みしめた…。
(11,12,4)
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