時にはわがままを
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荒く息をつきびくびくと震える可那子の体を抱きしめたまま、弦一郎も息を整える。
「ありがと、弦一郎…」
何となく弦一郎が謝りそうな気がして、可那子はその前に先手を打つ。
「いつも自分のこと後回しにしちゃう弦一郎が望んでくれて…嬉しかった」
「いや、結局お前に無理させたことには変わりない」
それでも弦一郎は少し困ったようにそう言って、可那子の顔を見る。
「もう、弦一郎は自分に厳しすぎ。まぁそれも弦一郎のいい所だから否定しないけどさ」
弦一郎の言葉を受け、可那子は頬を膨らませる。
しかしすぐに
「だけどせめて誕生日くらい…わがまま言ってほしいんだよ?」
そう言って照れたように笑うと、弦一郎の頬にそっと指を這わせた。
「ああ…そうだな」
ようやく観念したように小さく笑んだ弦一郎が可那子の唇にキスを落とすと、可那子の腕がするりと首に回される。
深く口づけ混ざり合う唾液がどちらのものか分からなくなった頃、
「あ…っ」
可那子はぴくんと体を震わせた。
可那子の中に包まれたままだった弦一郎が、硬さを取り戻し可那子の中を圧迫し始めていた。
「お前が悪いのだぞ?…可那子…」
「そんな…っんぅ…、ん…っ」
わずかに唇を離しそれだけ言うと、弦一郎は再び可那子の唇をふさいだ。
ゆっくりと腰を引き、挿し入れる。
弦一郎が繰り返し動くたび、先ほど吐き出した白濁が可那子の愛液と混ざり合い、かき出され、水音が響く。
その音に刺激され、弦一郎のペニスが更に質量を増していくのを感じながら、弦一郎が与えてくれる全身がとけてしまいそうな快感に可那子はまた翻弄されようとしていた。
弦一郎の誕生日の夜は、まだ終わらない――…。
(12,5,21)
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