⑬
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やがて、静寂が戻って来た。
グリムジョーは自らの唇でふさいでいた可那子のそれを解放し…その頬の涙を拭ってやる。
「…ったく、手間かけさせやがって…」
呆れたように言うグリムジョーを見上げた可那子の瞳からは、ますます大粒の涙がこぼれ落ちた。
「俺の名を呼べ、可那子」
グリムジョーの手が濡れたその頬を優しくなでると、
「グリム、ジョー…」
可那子の唇は、目の前の愛しい者の名を形づくった――…。
.
3/3ページ