いつもと違うふたりで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「大丈夫。ここには俺と君だけだ」
浮竹は優しく笑み、
「それが…んぅ…」
恥ずかしいんです、と言いかけた可那子の唇をふさぐ。
そのまま浮竹は、可那子の髪を纏めている簪をすっと抜き取った。
拘束するものから解放されたその黒髪が背中へ流れると同時に、可那子の体はそっと横たえられる。
畳に広がった髪を梳きながら、浮竹は尚も可那子の唇を貪った。
そしてもう片方の手で着物の衿をはだけさせ、露わになった形のいい乳房を揉みしだく。
「ん、ふ…っ」
可那子はふさがれた唇の隙間から声を漏らし、浮竹の指先がその先端を摘むと、体をびくんと反応させた。
「いい反応だ…もっと啼いてごらん」
浮竹は唇を首筋、鎖骨へと滑らせながら囁いた。
そしてその唇が、固く立ち上がった胸の先端を捉える。
「あ、…っ!」
同時に浮竹の手は可那子の太ももを滑り、既に充分潤っている中心に触れた。
「ん、今日は君もいつもとは違うみたいだ」
くち、と指先を埋めながら、浮竹が言う。
「言わないで、ください…っ」
手の甲で口元を覆い、漏れる声を可那子は抑えようとする。
「だめだ、我慢しないで…ほら」
浮竹は片方の手でその手を掴むと同時に、指を2本に増やし奥まで一気に埋め込んだ。
「ああ…っ!」
可那子は背を反らし、声を上げた。
容易く可那子の中に呑み込まれた浮竹の指が、その奥をかき回す。
「ん、ふ…くぅ…っ」
可那子は眉根を寄せ、こらえきれない声がこぼれてしまう恥ずかしさに耐えているようだった。
「君の声を…聴かせてくれ」
押さえている可那子の手に指を絡めながら浮竹が言うと、
「でも…、あぁ、十四郎様…っ」
可那子は切なげに浮竹を呼ぶ。
その声に浮竹はふっと優しく笑み、
「イっていいよ、可那子…」
耳もとで囁く。
しかし可那子は小さく首を振り、縋るように浮竹へと腕を伸ばした。
「いや…十四郎様、一緒に…っ」
浮竹は驚いて動きを止め、
「…君がそんな風に言ってくれるのは初めてだ」
と呟くように言った後、
「じゃあ、俺の上においで」
言いながら可那子の体を抱き起こす。
「可那子が自分で動くんだ。俺も一緒にイかせてくれ」
「そんな…」
「大丈夫…そう、俺にまたがって…」
「あ…っ」
浮竹は硬く熱を持った屹立を可那子の中心に宛てがった。
そのまま可那子の体を支えながらゆっくりと腰を落とさせる。
とろりとした泉の中に根元まで呑み込まれ、浮竹の屹立は更に体積を増した。
「ん、ふぅ…」
しびれるような圧迫感に可那子は息を漏らす。
それを満足げに見ながら、浮竹は可那子の腰を掴む手に力を込めた。
「ゆっくり…動いてごらん」
「恥ずかしい、です…っ」
「大丈夫…ほら」
「あ…っや、十四郎様っ」
ぐっと下から突き上げられ、可那子は浮竹にしがみつく。
自ら腰を動かすなんて…!
そう思っていた可那子だったが、それきり動きを止めてしまった浮竹をもっと感じたい…、という想いに抗うことはできなかった。
「十四郎、様…」
可那子は浮竹に抱きついたまま、ゆっくりと腰を持ち上げ、そして落とす。
「、上手だ…可那子」
可那子の耳もとで浮竹も熱い息を吐く。
「十四郎様…十四郎、様…っ」
それを繰り返すうち知らずその動きは少しずつ早くなり、時折それに合わせて突き上げられる強い快感に可那子は切なげに浮竹の名を呼んだ。
ふたりの中に降り積もる快感、そして昂められていく体。
部屋に響くのは、荒い息遣いと甘い嬌声といやらしい水音だけ。
「や、あ…!十四郎様…お願いです、一緒に…っ」
限界の近い可那子は泣き出しそうな表情で浮竹に懇願する。
「…ああ、一緒にイこう、可那子…」
浮竹もまた苦しげに眉根を寄せ…更に強く下から突き上げる。
「あ…あぁ、や…っ」
「…っ、可那子…っ!」
可那子の中にきゅうきゅうと締めつけられ、浮竹のペニスがドクンと強く脈打った。
「あぁ、十四郎様…!」
直後、可那子の中に迸る熱さ。
「愛しています、十四郎様…」
「俺も愛してるよ、可那子…」
このまま溶け合ってしまうんじゃないかと思えるような幸福感の中、ふたりはそのまま、いつまでも抱き合っていた――。
(12,12,21)
2/2ページ