一番欲しいもの
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「初めての相手が俺で…本当にいいのか?」
腕の中の可那子に訊くと、
「…知ってたの?」
と、恥ずかしそうに訊き返してくる。
「ああ。いつも話に聞くお前の恋は、まだ子供のそれだったからな」
可那子の頭を肩口に抱き寄せ、頬を乗せる。
「すぐ恋するくせに結局最後までは許せず…恋を失って俺のところに来るたび、抱きしめたかった…」
「阿近さん…」
俺の言葉に可那子は顔を上げた。
「あの日はびっくりしすぎて逃げ出しちゃったけど、もう逃げないから…」
言いながら、俺の首に腕を回す。
「もうなくしたくないから――…ずっと抱きしめて…離さないで、ね」
「ああ…」
俺は可那子を強く抱きしめ…
その体をゆっくり、ベッドへと押し倒した――。
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